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青春18きっぷで大阪旅行してきた。(大阪までの旅路編)


8月に友達4人と青春18きっぷを使って大阪まで行ってきた。色々な体験をしたのでそのことをまとめる。

そもそも青春18きっぷとは?
青春18きっぷは、JRグループが春、夏、冬休み期間中にJR各在来線が全線5日間(日にちの代わりに5人まで同じきっぷで使用することもできる。ただその分利用できる日にちが人数分減る)また、このきっぷは在来線しか利用できないため、新幹線や特急などを使う場合は別途乗車券と特急券が必要。
つまり…この切符は全国のJR線は乗り放題だが、普通列車しか使用できないきっぷということになる。

普通列車で大阪か…大変そうだけどやってみるか!
そう思いやってみることにした。

このきっぷを私含めて友達5人で利用した。

ここからは行程や旅中にあった出来事などをまとめていく。

まず朝7時半 新宿駅新南口のSuicaペンギン広場で友達4人と合流した。(ペンギン広場にしたのはなんとなくJR東の本社前にあるから始点にちょうど良いと思っただけ…)

ペンギン像とJR東日本本社
長い旅が始まる

ここから長い18きっぷの旅が始まっていくと思い胸が弾んだ。
まず7時55分発の快速小田原行きに乗り込んだ。(これは湘南新宿ラインの小田原行きは始発にあたる)
最初の車両はJR東日本の王道車両、e233系だった。

記念すべき1本目

定刻に列車は発車した。車内はこれから海に行くと思われる遠足の子供たちが多くいた。席はしばらく座れなかったが、川崎、横浜、大船を過ぎ、茅ヶ崎で遠足の人たちが降り、ボックス席に座れた。(もうこの時点で足が痛いんだが大丈夫か…?)
そのまま相模湾を望みながら小田原駅に到着。
向かいに止まってた熱海行きに乗り換えた。

途中の湯河原駅にはなぜかE217系が留置されていた。(おそらく点検…?と思われる)
列車は9時50分定刻で熱海に着いた。

ここからJR東海に会社が変わる境目である。
この先は鉄道ファンの間では「地獄」と呼ばれる区間である。なぜそう呼ばれているかというと、熱海〜浜松の間は各駅停車しか走っておらず、座席もボックス座席ではなく、山手線などについているロングシートと呼ばれる横に並ぶ座席の車両しか走っていないからだ。当時自分は

「ここからは地獄だなぁ…辛そうだな」

と絶望していた。しかし!入ってきたのは…?

まさかの特急型のようなクロスシートと呼ばれる座席が備わっている313系8000番台ではないか…!数年ほど前、名古屋地区で走っていた「セントラルライナー」から転用して静岡にも数本入っているという情報は聞いていたが、まさか自分たちの乗る列車に当たるとは思わなかったから思わず声が出てしまった。これで途中の興津までは快適に移動できることが確定した瞬間だった。

座席はこのような感じだ。元々この車両は座席指定制の快速として走っていたため設備は別料金かかる列車と変わらない。そのためすごく快適に移動できた。この列車は6両編成だったが、面白かったのは後ろより3両はこの特急型の座席の車両で前よりに連結されていた列車はごく普通のロングシート車の211系だったため、あからさまに格差があり、連結面超えた瞬間にこんなに設備が変わる列車なんてなかなかないなと思った。
列車は熱海を出てすぐに丹那トンネルという東海道線の中で1番長いトンネルに入った。
このトンネルは峠道を貫いて通っているため、このトンネルができるまで東海道線は熱海を通らず現在の御殿場線の線路を通り静岡方面に抜けていた。
列車は沼津、富士を過ぎ、富士山と工業地帯を見ながら10時58分に興津に着いた。この列車は静岡まで行くが、興津で乗り換えた方が次の列車は興津始発のため座れると思い、ここで乗り換えることにした。車両は…?

先ほどの列車とは違い、普通のロングシート車だった。これに浜松まで乗るのかと気が遠くなった(熱海からロングよりはお前はまだマシやろ笑)が、ここまでクロスシート車に当たっただけでもラッキーだなと思い、頑張って乗った。
列車は定刻に興津を発車後、静岡、藤枝、掛川など昔の東海道宿場町だった場所を一駅一駅止まっていく。この区間が全行程の中で1番辛かった。何より景色があまり変わらず、各停に止まるため体感速度が遅く、時間が長く感じた。
この長い時間を超え、遂に12時33分定刻に終点の浜松に着いた。

苦行を乗り越えて辿り着いた

浜松駅では時間が少しあったため駅のコンビニで昼食のおにぎりとカレーパンを買った。そして浜松からは12時46分発の普通列車豊橋行きに乗り換えた。ここから先は特急のようなクロスシートが備わっている電車がほとんどなため、快適に移動ができた。

ここから先はクロスシート車になる

そして列車は定刻に発車後、しばらくすると車窓には浜名湖が広がってきた。ここまでくると静岡県もほぼ終盤。綺麗な湖を列車は渡っていき、新所原を過ぎると列車は愛知県に入った。

静岡の代表的な湖の浜名湖

そして13時18分、終点の豊橋に着いた。豊橋からは遂に熱海駅ぶりに快速が走る区間になる。ここまでくると名古屋ももうすぐだ。

新快速大垣行きに乗り込んだ。この電車は愛知県を超え、岐阜県の大垣まで走る長距離列車である。座席もクロスシートなため、体感速度も速くなり、特急に乗っている気分になれた。豊橋を出ると駅をたくさん通過していき、特に大府から金山間は途中6駅も通過していく。そのため疾走感を味わうことができた。そして14時13分に名古屋に着いた。

東京から名古屋まで6時間程かかった。(新幹線だと1時間半ほどで着くのでなんとも複雑な気持ち…)しかし、未だ大阪までは時間がある。そのためこの辺りから私も友達も疲れが見えて来た。

列車は名古屋を過ぎると濃尾平野を駆け抜け木曽三川と呼ばれる木曽川、長良川、揖斐川を渡っていくが、この時私は爆睡していたため木曽三川を拝めることは出来なかった。

そして14時47分、大垣に着いた。列車を降りると…

「あれ?なんか湿度が全然違う!」

新宿〜豊橋駅までの暑さと比べて、大垣駅は湿度が高いように感じた。これは西日本の気候になって来たということなのか…?そう思うと気持ちが高揚した。そして大垣駅からは普通列車米原行きに乗り込んだ。

ここからは関ヶ原越えをしていくため本数と両数は先ほどと比べて短くなった。そして列車は滋賀県に入った。ここから遂に近畿地方だ。
列車は15時44分、米原駅に到着した。

ここからはJR東海からJR西日本の区間に入る。そのため駅名標も大阪駅などで見られるタイプに変わった。いよいよ大阪が近づいて来た。

遂に関西圏へ

ここからはJR西日本のアイドル(私が勝手に思っているだけ)新快速播州赤穂行きに乗る。この列車は京阪神を駆け抜けてなんと兵庫県の奥地(そこから2駅で岡山県)まで行く謂わば「化け物」快速だ。この列車の最高速度は130キロと在来線の快速では考えられないような速さだ。座席もクロスシートのため、私はほぼ特急だと思っている。この列車に乗って感じたのは、今まで周りで話している人は標準語で話していたが、関西弁で話す人が急に多くなり、見知らぬ人でも会話を普通にしている人も多く、関西圏に入ったのだなと感じた。

列車は米原を発車後、彦根、近江八幡、草津、大津など琵琶湖の周りを駆け抜け、16時42分、京都に着いた。ここから先は京阪区間のため、複々線になり、普通列車の本数も増える。
そして新快速も普通列車をどんどん追い抜いて行く。この区間は130キロで爆速していく区間だ。そのため、私は車窓の風景に釘付けになった。京都を出て25分後列車は遂に新大阪駅に着いた。次が終点の大阪だ。


そして、17時13分、遂にこの旅のゴール地点、大阪駅に着いた。新宿から9時間程かかった。長い旅路を終え、列車を見送った。

遂に到着!
乗って来た列車はその後、神戸、姫路を経由していく

そして、まずエスカレーターを上るのだが、僕は関東の気分で左に立っていたら注意されてしまった。

「そうか、関西は右なのを忘れていた!」

これも東西の文化の違いだな。遠くに来たんだなと感慨深くなった。

その後、改札を抜けてまず向かったのは阪急梅田駅だ。とりあえず関西私鉄を見てみたかった。阪急梅田駅は行き止まりの頭端式ホームとなっていて、そこにはたくさんの電車が並ぶようにして止まっている。これをみて私は胸が熱くなった。頑張っててここまで来た甲斐があったと感じた。

行き止まり式のホームにたくさんの電車が並んでいる大阪梅田駅

その後淡路→天六→北浜と乗り北浜のアパホテルに宿泊した。(なぜ北浜なのかは治安が市内ではかなり良かったから)ホテルの中は綺麗で快適に過ごせた。

その後新大阪まで移動し、串カツだるまで夕食を食べた。串カツとどて焼きが美味しかった。

大阪名物?どて焼き

そのあとはおおさか東線に乗り、ホテルに戻った。疲れていたのですぐに寝た。

次回は関西の鉄道乗車と観光についてまとめる。

最後まで見てくれてありがとうございました!

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