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音楽をやる理由が出来た

音楽をやる理由が出来たなどとだいそれた事をほざくと俺に限っては大抵撤回されるのでそんなことは絶対に言いません。前回はニヒリズム全開の記事を書いておきながらコレだ。本当に躁鬱だと思う。いつも最低、最高裁亭。
Khakiというバンドのボーカリスト中塩クンに会ってきた。話しかけるとお互い終始所在なく、しかしそのぎこちなさ、不器用さから人間味(あじ)が溢れてきそうな人間といった印象を受けた。きっと太宰治ってこんなんだったんだろう。会話の内容はあんま覚えてないが、私の第二声が「あんまり話すことないっすね」で、ブーツカットの「ケーキにナイフを入れてくれ」という歌詞にこじつけて友人の結婚式で歌った話とか、去年のシンクロニシティのアクシデントの話とかそんなんだったとおもう。
今回のライブで歌詞の「僕」の部分が軒並み「俺」に変えられていた(例:俺の気狂いきねんび)のが気になったが聞きそびれてしまった。
9時頃にライブが終わって千葉人用の電車などあるはずもなく、下北の快活でベイビーステップを読んでいたら中塩クンから「今度遊ぼう」「一緒に弾き語りしよう」などといったDMが送られてきた。私の現時点憧れアーティストランキグン1位(以前の一位は無表情で歌っていた頃の小山田壮平)の彼からこういった文書が送られてきたのは大変嬉しかったのだが、翌日確認すると彼のTwitterアカウント自体が消えており、メッセージの真偽は彼のみぞ知るといった状態。多分、夢でも見たんだと思う。それか彼には酒に酔うと怪文書を送るクセがあるのだと推測する。(半年前、豪州にいた私に「飲もう」と送ったのも酒の勢いだと言っていた。)いちおう私の方からは「中塩クンの曲しか出来ないのでセトリがダダ被りになるだろう」と返しておいた。
この一連の流れが真実なら音楽をやっていて良かったなと思えるし、尊い事だ。紙飛行機にして飛ばしたラブレターが偶然本人の家に届いてしまったような、小瓶に入れて海に流した手紙が宛てるつもりだった当人のもとに届いてしまったような、意表を突かれる気恥ずかしい体験だ。
彼に合う前から音楽に対する意欲は徐々に戻りつつあった。一番認めてほしい人に認められてしまった感じがある。承認欲求が満たされてしまった。むしろこれは音楽を辞める理由にもなりうるかも。でも最近は承認欲求よりも純粋に音楽の楽しさが勝つようになってきている。イイ感じ。昔の感じだよコレは。

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