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キングダムの信(しん)にみるリーダーシップの在り方5つのポイント。

今さら、キングダムにハマる。

最近、キングダムにはまっています。しかも、漫画ではなく、アニメです(笑)
キングダムとは、古代中国の戦国時代を舞台にしたマンガで、単行本の発行部数は3,300部以上、映画化もされている人気の作品です。

今更ながらキングダムにハマったきっかけは、アマゾンプライムビデオでした。アマゾンプライムで、キングダムのアニメがあり、ジムで有酸素運動をしている時に試しに観てみたのが始まりでした。かなり面白くて、有酸素運動の辛さを忘れてしまうほど。面白いし、有酸素運動は続けられるし、自分にとっては一石二鳥です。走っている最中にのめり込みすぎて泣きそうになったことも。ジムで走りながら泣くというやばいヤツになるところでした(笑)

主人公の信は本物のリーダー。

僕が観たのは現時点でアニメのエピソード33までなので、かなり序盤だとは思うのですが、その中でも主人公の信(しん)からリーダーシップの在り方について学ぶことがあったので5つのポイントにまとめてみました。

1.自分の夢(ビジョン)に対して本気。

主人公の信は、戦争孤児であり、身分としては下僕(奴隷)でした。にも関わらず、「天下の大将軍になる」という夢を持っています。下僕であれば自分の環境を恨んだり、まわりをひがんでしまうこともあると思います。まわりの人たちも信の夢を叶うわけないとバカにします。しかし、信はそんなまわりの状況は全く気にせず、自分の夢を本気で追いかけます。天下の大将軍になるには、戦で武功をあげ続けることが必要ですし、失敗も許されません。どんな無茶な状況でも、どんな逆境でも、自分を信じて夢を本気で追い続ける姿勢が、最終的に信を本気で応援する人たちを作っていきます。自分の夢に対して本気な姿勢は、まわりの人たち惹きつける求心力になるのです。

2.率先垂範。

主人公の信は、戦でどんどん武功をあげていきますが、その過程は決して簡単なものではありません。自分よりも強い相手に立ち向かうことが必要な場面もあります。そんな状況下でも、信は「自身が先頭にたって」仲間を率いていきます。戦において先陣を切って敵に飛び込んでいくということは、かなりの勇気と覚悟が必要です。信はリーダーだからといってただ単に指示命令をするだけでなく、自分の背中で仲間を引っ張っていきます。戦において仲間がピンチなった時には自分を投げ打ってでも守ろうとします。そのような率先垂範の態度が仲間たちからの信頼につながっていくのだと思います。

3.仲間のことを見返りなしに信頼している。

信頼関係とは、お互いに信頼し合うことで成り立つものだと思います。どちらか一方が他方を信頼していないという状況だと関係性としては成立しません。また、同タイミングで信頼の感情が生まれるということも難しいものです。信の場合は、自分の仲間を無条件に一方的に信頼しています。「お前ならやれる!だから任せる!」という態度です。信頼を受けた側からすると、それは信頼で返すしかないということになり、結果、強い信頼関係につながるということになります。リーダーは、仲間への信頼に対して、見返りを求めてはいけないのだと思います。まずは自分から仲間を信頼するというスタンスが重要です。

4.聞く耳を持っている。

戦においては戦局把握と意思決定が非常に重要になります。その時に自分1人で全ての状況を把握するのは不可能です。仲間たちが的確に情報を集め、それらの情報をもとにリーダーが意思決定をします。仲間たちとのコミュニケーションの中で、信が考えていることと違うことを意見してくる者もいます。そのような意見をシャットダウンせずにしっかりと聞くことができるのもリーダーとして重要な資質です。意見を聞いた上で、その意見が正しいと思えば、柔軟に受け入れることが信はできます。自分が全てのことを理解し把握することは無理という自分の限界を理解しています。また仲間への信頼があるからこそ、できる態度だと思います。

5.仲間と苦労を共にできる。

どれだけ武術に長けていても、どれだけ頭が良くても、上から一方的に指示するだけのリーダーはやはり仲間からの信頼を得ることはできないと感じています。信は、多くの武功を手に入れますが、1人だけの力ではなく、仲間と一緒に勝ち取ったものです。その過程の中で、信と仲間は多くの死線を一緒に乗り越えていきます。共に苦労を重ねるたびにリーダーとその仲間たちの絆は強くなっていくのです。

とはいえ、リーダーの在り方はたくさんある。

今回はキングダムの信を通じてリーダーの在り方を考察してみました。信は天性のリーダーシップを有しており、いわゆるカリスマ型のリーダーだと思います。このようなリーダーシップを持つ人は確かに大きく組織を動かしていく人であると思います。
一方で、リーダシップの在り方は多様であるとも考えています。信のようなカリスマ型のリーダーシップを発揮する人もいれば、澤圭(たくけい)のように自分が先頭を引っ張るわけではないが、メンバーをうまくマネジメントして成果を出していく人もいます。(澤圭についてはまた別の機会に考察したいと思います。)不確実で多様な世の中では、みんなの力をうまく発揮するようなリーダーシップ(サーバント型リーダーシップと言われたりします)が重要であると言われてたりもします。
リーダーのポジションを担うときには自分にあったリーダーシップの形を模索してくのがよいのだろうなぁと、信と自分の対比から改めて感じています。誰しもが信のようになれるわけでないないですもんね。