見出し画像

歌詞以外は良い 平井大

※これは2019年5月19日に、別メディアで書いた記事です。
※毒が強めなので、読まれる方は自己責任でお願いします。


最近、何故か平井大をすごく聴いている。

邦楽に疎い僕は、彼の存在を1年前に知った。最初の印象は、「洋楽っぽい邦楽」。
色々聴いていくうちに、Jason MrazとかJack Johnsonとかの影響をもろに受けたような、生粋のサーフミュージックだなと思った。
邦楽でここまでサーフミュージックやっているアーティストって、珍しいのではないだろうか。

A Good Day - 平井大

緩いリズムを刻むアコギに、暖かい声が乗る。砂浜で夕日に照らされているような、のんびりとした浮遊感を体験できる。
いろんな洋楽の影響を織り交ぜながら、ここまでテンプレにチルな曲を作れるのは凄い。
最近は映画『ドラえもん』の主題歌に抜擢された(※2019年時点)ことで人気が出たり、Instagramではセンスたっぷりなアートを披露するなど、これから来るクリエイティビティに富んだアーティストなのだろう。


ただ、彼は日本語ができない。
知っている言葉の数が少なすぎる。
一体どこに忘れてきたんだというくらい、語彙力がない。

彼の曲を聴いていて、癒される反面、何故こんな歌詞しか書けないのだろうかといつも思ってしまう。

直感だけで生きている、右脳人間なのであろう。
多分、左脳がある場所にも右脳があるのだろう。

どういうことか。
大きく2つの観点から、彼の書く歌詞に突っ込んでみよう思う。

平井大の曲の特徴①:日光を浴びがち
Slow & Easy - 平井大



日光を浴びることは、気持ちいい。人間誰しもそうであろう。平井大も例外ではない。
ただ、彼は「日光」とは呼ばない。
彼にとって「日光」とは「Sunshine」であり、
歌が始まる前に、必ず浴びるものであり、
いやむしろ、Sunshineなしに平井大の歌は始まらない。

以下、平井大の曲の歌い出しの歌詞である。

"Oh, my 心地いい風とほらSunshine・・・"
- Slow & Easy

"Walking in the sunshine・・・"
- A Good Day

"I waited til I see the sun・・・"
- Don't Know Why


1、2曲ならまだしも、ほぼ全ての曲で日光を浴びている。
もうSunが出るまで待つと言っている。暇かよ。バイトでもしてろ。

彼は恋愛について歌うことが多いのだが、
好きな人へ気持ちを伝える前に、何故、日光を浴びるのだろうか。
雨の日だったら、どうするのだろうか?
日サロでも許容されるのだろうか?
あなたの人生がスローでイージーなことよりも、雨の日のあなたが気になってしまうよ。

人間、何事もやりすぎは良くない。
日光も浴びすぎは良くない。
特に、日光は浴びすぎると馬鹿になってしまう。
カリフォルニアで生まれ育った外人を見れば、何となく分かるだろう。


平井大の曲の特徴②:取ってつけたような歌詞


彼が使いこなせる単語の数は、漢検で例えると8級、英単語帳のターゲットで例えると冒頭の10ページ程度だ。
そのため、以下のようなメッセージの曲しかない。

「君は君のままでいい」
「君の事ばかり考えている」
「海って気持ちいいよね」

彼に限らず、他のアーティストも、大きく分けるとこんな事しか言っていないのかもしれない。

しかし、彼の場合は、これらの単語しか使えないというのが、最大の特徴だ。
ある曲で「♪君は君のままで〜」と歌い、次の曲で「♪君は〜Oh〜君の〜ままでっ!」みたいになっている。さらに、コードが同じであることも多い。違うのはリズムと、、、、リズムだ。

英語歌詞でも同じだ。「I'm thinking of you」しか言っていない。
日本語も出来てないのに、英語に背伸びするなよ。

特にやばいと思った曲が、「Beautiful」と言う曲だ。
鉄板系の切ない美メロソングなのだが、歌詞がパッパラパーである。

"海まで行こう どんな時も
守るから その笑顔を
そばにいるよ どこにいても
支えたい その幸せを" ーBeautiful/平井大

いや、海行かねえだろ。お前が行きたいだけだろ。
とりあえず、海に行けばなんとかなると思ってやがる。
「そばにいるよ」とか言ってるけど、「(海に限る)」とか注釈入ってんじゃねえのか?
Sunshineを浴びすぎると、こうなるのか。


とはいえ、平井大の曲が良い。
歌詞以外は良い。音楽なんてそれで良いのだ。

彼が東京出身というのは、なんか釈然としないが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?