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ミュージックビデオ「Strobo」発表の話

6/1で40歳になった。

年齢を重ねることはネガティブだと決めつける人は多く、もう40だねーなどと残念そうに話しかけられる機会に頻繁に遭遇するが、そのたびに悲壮感に巻き込まないでくれって内心思っている。

人生は残された時間が減り続けるという特徴があるけど、だからといってネガティブにとらえて心に影を落としたくない。むしろ歳を重ねるごとにできるコト、分かるコトが増えているのでそういったポジティブな気持ちでいられる方が毎日楽しいでしょ。

できるコトといえば、ここ最近クリエイティブな仕事をいただける機会が少しずつ増えてきて、作品の一部を任される喜び、自分のエッセンスが作品に残る快感を得るようになった。

自分でも驚いたのがおおよそどんな時でも客観的に聴けば音楽の理想像をイメージすることができるようになっていたこと。昔は全然分からなかったのに。

それとともに作品をゼロから作り上げたいという思いも強まっていた。自宅のレコーディング環境を強化することやエンジニアがどのように録っているのか、ミックスのいろはについても興味があったし、音楽制作における全ての工程をもっとよく知りたいという欲求が強くなった。

これはチャンスだと思って今年の3月に自分一人で音楽作品(ミュージックビデオ)を作ってみようと決めた。

作曲、編曲、楽譜制作、ミュージシャンの選出とスケジューリング、スタジオ予約、自力での予算捻出、ミックス、ミュージックビデオ制作まで全て一人でやることで、全てにおいて決定権が自分にある状態を作った。

この決定にしばらく酔いしれたけど、やればやるほど膨大な量の決断に迫られ、才能と言われるモノのほとんどは決断のスピードと精度だと考えるようになった。今回は間違った決断も多く、たくさんやり直しもしたけどそれがまた良かった。やらないと分からなかった経験値をたくさん手に入れた。

レコーディング時の部屋鳴りにリテイクを余儀なくされ、経験も知識も不十分で何度も何度もミックスをやり直し、初のFinal Cut Pro X(映像ソフト)の使い方が分からず数日間振り回され、ほんと色々あった。でも今回協力してもらった日本を代表するミュージシャン方の個性あふれる前向きな姿勢に背中をガンガン押してもらいました。感謝しかない。(↓打ち上げの図)

(奥左から)鈴木郁さん(Drum) 竹村直哉さん(B.Sax)
(手前左から)石川周之介さん(T.Sax) 上運天淳市さん(T.Sax)

色々あったけど出来上がってみれば常に楽しく幸せな時間でした。

本当は40歳になる6/1に発表したかったけど一日遅れの6/2発表。
その遅刻も自分らしい。

オレこれがやりたかったんです!
嘘偽りなくそう宣言できることに幸せを感じています。
まだ見てない方ももう見てくれた方も何度でもご覧ください!

やりたいことはまだ沢山ある。
二作目もレコーディング、撮影は済んでいて暇を見つけてはミックスを始めています。こちらもお楽しみに。

自分なりの楽しさを完全に表現できれば、聞き手の楽しい記憶と共鳴して”楽しい!”という感情の連鎖が生まれると思ってます。それが今の理想。そんな表現者になることを夢見ています。そして今後は楽しさだけに限らず喜怒哀楽の繊細な表現も追求していきたい。

あゝ楽しい!

問題はこんなペースで予算投下していたら近い未来に破産することだけだ。

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