川崎市多摩区登戸の事件で見えてきた拡大自殺によるテロ増加

拡大自殺という考え方があるらしい。
拡大自殺
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%A4%A7%E8%87%AA%E6%AE%BA
今回の登戸の事件に関する報道を見て、2017年に起こったラスベガス銃乱射事件を思い出した。
2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/2017%E5%B9%B4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%99%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E9%8A%83%E4%B9%B1%E5%B0%84%E4%BA%8B%E4%BB%B6
犯人の動機が不明で、大量の死傷者を出した果ての犯人の自殺。
自分を「終わらせたい」奴が『一人で死ぬのもなんだか嫌だし、自分だけが損をしたような気持になる』から自分でもなんとかできそうな奴を殺してスカッとしてから死ぬ、という感じの事件。
特徴として共通するのは
①犯人は必ずしも「無敵の人」ではない
②最終的に自分が死ぬことが終了条件
③周囲の人間を殺してから死ぬ
であること。
いわゆる巻き込み自殺なのだが、不適切な激しい怒りを伴い、特権意識から生まれる攻撃的で危険な自殺なのだ。

今回の犯人の目的、動機は不明だが、私は上記のように「自殺」なのではないかと考えている。
もちろん外れてるかもしれないけどね。もしかしたら今後犯人から犯行声明のようなものが出てくるかもしれない。
でも通り魔的に子供を殺す奴に思想性ってなさそうだなと思う。

こういう拡大自殺は今後増えるのではないかと考えている。
理由は日本に安楽死制度が無いからだ。

世界でもまだ自己決定による安楽死を認めている国は少ない。日本もそうだし、これは当然のことだと思う。

2年ほど前のことだと記憶しているが、自分の過去のツイートに銃夢9巻の『公衆自殺喜械(エンドジョイ)』について触れたツイートがある。


私は自殺の権利は認められるべきだと考えているが、自発性を担保する方法がとても難しいことから十分な議論が必要な状況だと考えている。
だが、こういった巻き込み自殺を行う者は「自分一人で死ぬのは(心情的にも制度的にも)できないから」巻き込み自殺をするのであって、公衆自殺機械を導入すれば、少なくとも周囲を巻き込まなくても「自分で死ぬ」選択肢を得ることが可能になるのではなかろうか。少なくとも「心情的に一人で自殺ができない」状況は回避できる可能性が高まる。

もう一つは攻撃性の高い精神について。
附属池田小事件の宅間守のような攻撃性が異常に高い人間というものが存在する。今回の岩崎隆一も同様の人物であったことが伺えるが、こういった精神を持つ人間をどう社会に内包していくか。
人間の攻撃性は原初的な意味での人間性に基づくものであり、これは誰しもが内包しているものなのだが、大多数の人間は「目の前の相手を攻撃するより、目の前の相手と協調して、あわよくば利用したほうが自分にとってメリットになる」と気付いているため、むやみやたらと攻撃したりはしない。
問題なのは「攻撃することが自己実現につながる」と考えている一種のサイコパスだ。
こう書くと男性のイメージとして想起されそうだが、実際は男女同数、こういったサイコパスが存在すると考えている。
男性のサイコパスは暴力に訴えることが多くその存在が際立つが、女性のサイコパスは毒殺や現行法の穴を突いた脱法的な方法で人を陥れることがあり、その存在は際立たない分たちが悪いとも言える。たとえば結婚した相手を毒殺して保険金を騙し取るなんていうのは聞いたことがあると思うし、もっと脱法的にお金を搾取したり精神的DVを行って加害している者は潜在的に多数存在しているだろう。

こういった性格異常者や精神に障害を抱える極めて攻撃的な人物らに対して個人はどう防衛し、社会はどう対処していくべきなのか。

難しい現実が見えてきているなと思った。

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