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ZIPPのホイールを手組みした記録のようなもの【前篇】

2018年9月にロードバイクを買った。
2017年4月くらいから悩みはじめ、一時は購入を見送ったものの、結局1年半越しに購入を決意した。

・なぜロードの購入を悩んだか?

都心に引っ越してきて数年。正直徒歩と電車、バスがあれば移動には困らない。生活の足として使うのであればママチャリで十分であった。だが30代も半ばを迎え運動不足を実感しており、どうやってそれを解消するかについて考える時間が増えていた。

最初にロードを買う気になったのはそういった生活の足としての利用を考えてのことだった。渋谷に行くのに自転車があると楽だとか、六本木や麻布を見て回るのに自転車は便利だとかそういう考えから購入を検討し始めた。
検討し始めてすぐ、この考えが甘いものであることが分かった。
まず①値段。買うとなればコンポで105以上の完成車を買うことを考えていた。値段は10万~40万程度。変なものを買うと後々公開しそうだった。よくよく選ぶ必要がある。
次に②盗難の危険があること。スポーツ自転車の実に50%が盗難の憂き目に会うという資料すらあり、そのへんにチャリチャリと乗って行ってそのへんに停めてポッと持って行かれることは避けたかった。
そして③事故の危険があること。ロードというものすごく速い自転車に乗るということは事故ると大怪我、下手したら死ぬこともある。
ほかにも懸念はあったがとにかくまずこの①~③について悩まされた。
結局2017年中は「歩きで十分なのでは」という結論に達し、購入を見送った。

・なぜロードを買ったか

運動不足が深刻になっていったからである。
体重は増加を続け、シャツはパツンパツンになり、久しぶりに会う人からは「太りました?」と確実に言われるようになった。
運動しなければ。
この使命感から自転車の購入を決意した。
当初はCervelo p2 の購入を考えたものの、ドロップハンドル車に乗りたかったこと、登りの快適さを考慮したこと、カーボンフレームの踏み心地がなんだかムズムズしたこと、値段など様々な理由から候補を変更して行き、最終的に台湾製アルミフレーム車のMerida scultura 700 を買うことに決めた。バーレーンメリダカラーだったのも大きい。かっこいいよね。

・Zippホイールに出会った経緯

乗り始めて1か月でメンテナンスの重要性に気が付いた。
ロードはメンテナンスフリーでは乗り続けられない。パーツのクリーンナップやセッティングはその繊細な変速機能に如実に反映される。
ペダルの交換やホイールの交換なども素人がいきなり手を出すのは危険だと思った。
プロの手が必要だった。
購入したYsロードは自転車で10分の距離。自走できなくなったときのために、もっと近くに整備を担当してくれる店はないか…?
あった。家から徒歩1分の個人経営の自転車屋さんだった。
スポーツ自転車から電動ママチャリまで幅広く取り扱っているお店で、店主(お父さんと呼んでいる)の人柄もいい。
最初にお願いしたのはSPDペダルからフラットペダルに戻す作業だった。
都内でビンディングペダルは都合が悪かった。付け外しに一瞬のラグが生じるため漕ぎ出しが遅れる。都内は信号が多いため、止まるときの付け外しが頻繁になり危険。さらにSPDクリートが付いたビンディングシューズは自転車を降りたあと歩きにくい(というか実質歩けないに等しい)。

☆ここで初めてホイールが出てくる☆

ペダル交換が終わった後、お父さん(店主)から一言。
「おにいさんね。実はZippのカーボンリムあるんだけどこういうの興味ない?」
おや。
Zippってカタログとかでしか見たことがない高級ホイールじゃなかったか。さっそく見せてもらうとハブ、スポーク無しの本当にリムだけ。
「安くしとくけど、手組みになるね。それでもいいなら。」
ここから手組みが始まった。

買ったのはZipp 404 Firecrest 。手に持ってみると軽い…!軽すぎる!
名前もいい。ファイアクレストといえばタクティクスオウガの死者の宮殿最深部で手に入る秘法じゃん!!!(元ネタはヨーロッパの民間伝承によるらしいッスね。)

決戦ホイールが手組みだなんてアツいじゃないか……!!!

さっそくいろいろな自転車屋に行きパーツを物色した。
都内のいくつかのYsロードに行ってみたものの、最近は手組みホイールのパーツなんてどこも揃えていませんよとのこと。
有益な情報が得られないまま1か月が経過しようというとき、通りかかった少し大きめの自転車屋にふらりと入ってみると「とりあえずカタログ見てみる?取り寄せできるかわからんけどな!!!」との声が。

・お前のフレームにこのハブは入るのか問題

今回購入したZIpp404はスポーク穴が前16の後20という規格。16穴(つまり右8左8)のフロントハブというのがそもそもほとんど存在しない。
カタログ上において見つけはしたものの、おニィちゃんのフレームにこのハブ入るの?という話になりさっそく一旦家に帰りフロントフォーク間の長さを確認。カタログスペック上は入る計算になる。やったぜ。次の日もう一度その自転車屋へ。リアハブが20穴、11速フリーボディであることを確認しさっそくセットで取り寄せてもらうことに。
待つこと1週間。
まずハブが届いた。

・次はスポークとニップルだ…。

長いので後半に続く→

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