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私が離婚した時のお話 その1

前回書いたRさんとの出会いの中で、自分がまだ離婚の辛さを引きずっているんだなぁ…と改めて実感した訳ですが、やはりこれからの人生を少しでも楽しく過ごしていくには、どこかのタイミングでその辛さを吹っ切らなければいけません。

もちろん、心の傷だって体の傷と同じで、治そうと思ってすぐに治るわけではありませんし、自分の意志だけで辛さを忘れることなんて出来ないわけですが…。

Rさんのおかげで、気持ちを吐き出すことで辛さが少し減ったという経験ができたこともあり、このnoteで言葉にして自分の気持ちの整理を行うことで改めて何か得るものがあるのではないか…と思い、今回から何度かに分けて、私と元奥さんの離婚についてを書いてみたいと思います。

書いてて逆に辛くなってしまった場合は一旦書くのをやめて、それまでに公開していた記事も非表示にしちゃうかもしれませんが…汗

少しの期間、お付き合いいただければ幸いです。


■離婚前

最初にはっきりしておきたいと思うのは、私たちの離婚に関して、例えば浮気や借金・ギャンブル依存等と言ったような、どちらかが圧倒的に悪い…と言う明確な離婚原因というのはおそらくありません。

離婚を切り出したのは元奥さんからですが、それも10年間で少しづつ歪んでいった結婚生活に先に耐えられなくなったのが元奥さんだったというだけで、離婚する気こそありませんでしたが、おそらく先に離婚を意識したのは私の方だったと思っています。

また、矛盾することを書くようですが離婚の比較的直前(1ヶ月前)までは、私たちの夫婦はかなり「仲の良い」夫婦だったと思います。

今更思い出しても虚しいだけですが、離婚前に最後に行った旅行では夕焼けをバックに元奥さんが二人でキスをしているシルエットの写真を撮ろうとして上手に撮れなくて何度も二人で挑戦してみたり、自営業をしていた元奥さんから「人生で一番信頼できる人にしかできない相談がある」と将来の事業展開について話し合ったりと、少なくとも私の方で「この旅行が最後になるかもな」とか、「もしかしたら離婚を意識しているのかも」と思うような素振りは全く感じられませんでした。



■離婚4週間前 その①

そんな中、元奥さんが仕事の為に北海道に1週間ほど帰省する期間があったのですが、突然離婚話が大きく動き出したのは、この帰省から帰ってきたその日でした。

帰宅の日、休みだった私は空港まで元奥さんを迎えに行ったのですが、飛行機から降りてきた段階で妙に疲れているというか、思い詰めたような顔をしていておかしいな様子だったのを今でも覚えています。

出張帰りということで疲れているのかなとも思いましたがなんとなくそういう訳でもなさそうだったので、とりあえず家に着くまで寝てれば?と伝えても「大丈夫」というだけで、結局家についても暗い表情が変わることはありませんでした。

そして、その日の夜の晩ごはんを食べ終わった後になっても相変わらずあまり会話をしないままの時間が続いていたので、「なんか実家であったの?」と聞いてみたところ、「大事なことを聞きたいんだけど、いつも私は生活費を負担してもらってるよね? 私がいなかったら定助はもっと自由にお金も時間も使えるし、別れたいと思ったことはない?」ということを、元奥さんが突然切り出してきたのです。

私としては、先述の通り離婚を意識したことは何度も実はこの時点であっても離婚をしようと思ったことは一度もなかったのですが、この時の元奥さんの言い方に引っかかるものを感じ、逆に「離婚をしたいの?」と聞いたところ、長い時間の沈黙があったのち、「うん」という返事が返ってきました。



■離婚4週間前 その②

離婚話を切り出されたその日。

私としてもさすがに話が急すぎて頭と心の整理がつかない状況だったので、「私は元奥を幸せにするって誓ったから、離婚をした方が幸せになれると言うなら離婚はする。ただ、あまりに急な話で私も気持ちの整理がつかないし、そもそも離婚という答えを元奥がすごく考えて出した答えとは思えない。だから、1ヶ月くらいはこのまま暮らして、少し気持ちを落ち着けて考えてみてくれないか?」という提案をし、元奥さんも一旦はそれを了承してくれたのですが…。

次の日になって急に「やっぱり一緒に生活することは耐えられない。定助が離婚話をされて傷ついたのはわかってるから、普通にしようとしてることも辛いし、それを見ているのが本当に辛い」と泣き出したので、仕方ないのでその日から私が1週間ホテル暮らしをする事と、その間に元奥さんは荷物をまとめて一回実家に帰ること。そして、離れている間にもう一度離婚について自分の考えをしっかりまとめて、自分がどうしたいのかを決めてほしいことを伝え、そのまま荷物をまとめて会社近くのビジホを予約。

1週間のホテル暮らしが始まりました…。



■離婚3週間前

1週間後、元奥さんが家を出たという連絡を受け、久々に帰宅したのですが…。

ここまで読んで、もしかしたら「それって、北海道にいる間に元奥さんが浮気をしてたのでは?」と思われる方もいるかもしれませんし、実際私もあまりの急な話の展開に当然そのことは考えていたため、正直ここまでの1週間でかなり気持ちが参っていました。(多分、実際に離婚が決まった時よりも落ち込んでいたと思います)

私たちは犬を飼っていたので、元奥さんが家を出た後はしばらく犬と二人きりの生活になったのですが、仕事&ワンコの世話で忙しかったり、ワンコが常にそばにいてくれて心配そうな顔をしてくれる姿に癒されていなかったら、多分私はおかしくなっていたか、状況が飲み込めずに最悪の展開になっていたかも…と思います。(本来元奥さんがお金を出してお迎えしたワンコだったので、当初は実家に戻るタイミングで一緒に連れて行くという話もあったのですが、手荷物で預ける形になる飛行機に乗せるのは二人ともなんとなく心配だったので、少なくとも離婚が成立するまでは福岡にそのまま暮らしてもらうことにしたのでした)


そして、そのまま2週間半が経ち、少しだけ気持ちと心の整理がついた頃、元奥さんからメッセージが届きました。



続く。

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