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そのツイートはなぜ「いいね」が伸びないのか?3つの理由と具体的改善策

「毎日ツイートをしてるけどいいねが全然伸びない」

たまたまTwitterと相性が良かったのか、2016年末に本腰を入れて始めたTwitterも、2021年5月現在で6.6万人になりました。月間のインプレッション数は多少バラつきはありますが、だいたい安定して1000万前後を記録するようになりました。

とりたたて有名人でも成功者でもない私だからこそ、そのノウハウを教えてほしいと言われることもあり、約2年間、Twitterを活用したいビジネスパーソンを支援する「Twitter道場」という活動を社内外で行ってきました。

その中で時々いただくのが、上記のような相談です。

いいね数が伸びない理由として「フォロワー数が少ないからでは?」と真っ先に考える人もいます。

確かにフォロワー数が極端に少ないと、誰にも発見されず、内容と関係なくいいね数が伸びないことはあります。ただ、フォロワー数といいね数は、実は正比例の関係ではありません。

もしもフォロワー数が数百人はいるのに、いくらツイートしても知り合いしかいいねしてくれない場合は、ツイートの内容、つまりはコンテンツそのものを疑うべきです。

ツイートに対してリアクションが得られるかは、偶然も含めた複雑な要因で決まりますが、ツイート内容に限れば、いいねが伸びない理由は以下の3つにほぼ集約されるかと思います。

理由1:何を言ってるか分からない
理由2:当たり前のことしか言ってない
理由3:そもそも対象者が少ない

それぞれについて、詳しく解説します。

■本題に入る前に

1) この記事は、フォロワー数を増やすのがテーマではありません。伝えたいことを伝わりやすく、がメインテーマです。言い換えれば、ツイートという名のコンテンツを作る方法、といった類のものです。

2)  私自身は、フォロワー数やインプレッション数を気にせず、Twitterは楽しんでやればいい派です。ただ、ツイートを作ることはコンテンツ制作と通じる部分もあり、それを考えたり作ったりすることもまたTwitterの楽しさだと思う立場から、まとめています。

3) 他人から見て読みやすいツイートだったかどうかを確かめる参考指標として、いいね数を用いています。ただ、超有名人でもない限り、1万を超えるいいね数をコンスタントに作り出すのはほぼ不可能なので、1000いいね程度を一つの成功基準としています。

4) この記事の内容をより突き詰めた「ビジネス向けTwitter活用講座」をご覧になりたい方は、以下の動画をご購入ください。

1:何を言ってるか分からない

「ツイートを添削してくれませんか」と相談されて見てみると、そもそも何が言いたいのかよく分からないツイートだった、ということがあります。

Twitterにはご存じの通り140字の制限があります。この140字、実は分かりにくい文章を書くには十分な文字量だったりします。だから「伝えたいことを簡潔に書こう」と意識しておかないと、何が言いたいのかよく分からないツイートになってしまいます。

例をあげましょう。(本人の許可をいただいてます)

このツイート、ほとんどの人は、一回読んだだけでは何が言いたいかよく分からなかったと思います。私も分かりませんでした。

ササキさんは総合代理店からウェブ制作会社に転職したマーケターさんです。そこから推測すると、ササキさんが言いたかったことは、

「専門領域は奥が深い」

なのだと思います。

ササキさんの経験を交えてもう少し詳しく書くと、

「総合代理店で働いてウェブのことはある程度理解したつもりでいたけど、ウェブ制作会社に転職して、自分が知らない専門領域に特化した会社が沢山あることを知った」

ということなのだと思います。

このツイートが絶対に伸びるとは言い切れないのですが、少なくとも、言い換えた文章の方が言いたいことは伝わりますよね。

もう一つ、例をあげましょう。(こちらも本人の許可をいただいてます)

ツイートのテーマは何となく分かるのですが、「ん?ん?」と、何度か読み返さないと何が言いたいのかよく分からないと感じるはずです。

これも内容を解釈すると、言いたいことはおそらく

「得意なことが通用しなかった時は、得意を磨くチャンス」

なのだと思います。さらに説明を加えると

「得意なことが通用しないと落ち込んでしまう。でもこれは得意なことの完成度を上げるチャンスだから、前向きに取り組もう」

ということが言いたいんだと思います。

いずれの例にも共通するのは、以下の問題です。

・シンプルな話を複雑にしてしまっている
・主題から逸れた脇道の説明が途中に挟まっている
・言わないと伝わらないことが省略されている

もう少し詳しく説明しましょう。

1-1:意味不明の元凶「ビジネス格言症候群」

実は2人とも、口頭やチャットのやり取りは、それほど問題ありません。でもなぜかTwitterだとこんな書き方になってしまう。これを私は「ビジネス格言症候群」と呼んでいます。

ビジネス格言や偉人の名言のようなツイートをしようとして、小難しい言葉や専門家風の説明を挟み込んでしまった結果、分かりにくいツイートになってしまう現象です。

これはビジネス文書などでも起こります。話すと普通にコミュニケーションができる営業担当が、営業資料だと堅苦しく伝わりにくい文章を書いてしまう。やはりこれもビジネス格言症候群です。

ビジネス格言症候群に陥りがちな人は、以下の2つの基本に立ち返るといいでしょう。

①一番言いたいことを、簡潔に書く
②知らない人に丁寧に話すように書く

①は当たり前の話ですが、「私は専門分野の奥が深いと思いました」というように、主語と述語と限られた修飾語だけで構成すれば、分かりにくい文章にはなりません。

例えば私のこのツイート、

文字数自体は多いですが、句点ごとに分解して読むと、それぞれの文章はかなり簡潔です。

これを助詞・読点で繋いで一つの文章にしてしまい、さらに途中途中で説明を挟み込むような編集をすると、一気に分かりにくいツイートになります。

内容が同じなので後者でもそこそこ伸びます。ただ、前者のツイートを投稿した時はフォロワー数1.1万、後者のツイートを投稿した時がフォロワー数 6.6万と6倍の差があったにも関わらず、いいね数は上回るどころか3分の1程度に留まりました。

いいね数は複雑な要因で決まるため、文章だけが原因とは一概に言えないのですが、ここまで差が開いたのは、やはり文章が簡潔さを欠いており、理解に時間がかかることが一因と考えられます。

このように、分かりにくい文章をつい書いてしまう人は、文章をなるべく短く切り、余計な言葉はそぎ落とし、メッセージの核だけをむき出しにした状態を一度作ってみるといいと思います。

もう一つの「②知らない人に丁寧に話すように書く」は、話し言葉を基本とし、格言のような書き方をしない、ということです。

特にTwitterは、自分のことを知らない人が読む可能性があるので、相手が自分を知らない前提で、カジュアルな口調で書いた方が、読まれる可能性は高くなります。

世の中にはビジネス格言のようなツイートでたくさんシェアされているケースも多々ありますが、それだと分かりにくい文章を書いてしまいがちな人は、まず自然な話し口調から始めるのがいいと思います。

実は私もビジネス格言めいたことをついツイートしてしまうのですが、難しい話をする時や抽象度の高い話をする時は、できるだけ小難しい口調にならないよう気を付けています。

これも、最後の「達観した感覚」のフレーズがなければ、かなり話し言葉に近いツイートですよね。

余談ですが、ビジネス格言みたいなツイートをしてしまう人は、本質的に人見知りが多い気がします。自分の生の意見を人に見せるのが恥ずかしい。どこか心の壁がある。だから自分の言いたいことを堅苦しい言葉で覆いたい。その方が気持ちが楽。みたいな心理ですね。

知らんけど。

1-2:認知負荷が軽いことのメリット

簡潔で話し言葉のようなツイートが有利なのは、何よりも認知負荷が軽いからです。

人がTwitterを見ている時の姿を想像してみましょう。あるいは、家族や友人、同僚がTwitterを使っている時の様子を観察させてもらいましょう。

どの人も、結構な速さでスクロールしてるはずです。1つのツイートに対して1秒前後で読むかどうかをジャッジし、読むと決めたらスクロールを止める。でも止めるのは数秒です。その数秒で、いいねボタンを押すか、RTボタンを押すか、リンク先を押すか、何もしないかを意思決定しています。

このようなユーザー体験を前提にすれば、秒で判別できる認知負荷が軽いツイートの方が有利だということが理解できますよね。

また、認知負荷が軽いということは、ユーザー(読み手)だけではなく、自分自身にとってもメリットがあります。それは、自分の文章の分かりにくさに気が付きやすくなる、というメリットです。

最初に紹介したササキさんのツイートですが、

「~ので」「~けど」と文章を繋げたり、文章の途中に補足説明を突っ込んで、難しい書き方をすると、なんとなく話が繋がった、しっかりした文章を書いているような気がしてしまいます。

しかし、句点で短く区切って、話し言葉に近い表現に変えてみましょう。

「自分は前まで総合にいました。個人で出来る範囲はしてきたつもりです。例えば、顧客にとって最適なデータのため方を設計するとか、プロモーション以外を勉強して提案をするとか。転職して専門領域に特化した競合が非常に多いことを知りました。そんな企業には強い専門のバックグラウンドがあります。」

そうすると、話の流れが見えてくるとともに、説明しすぎの箇所とか、逆に言葉を省略しすぎて、話が伝わりにくくなってる箇所とか、オチが唐突とかオチが弱いとかが、自分自身で発見できるようになります。

だから、文章を書くことに自信がない人は、140字いっぱいのビジネス格言的なツイートを書くのではなく、簡潔で話し言葉のような自然な文章から始めるのがオススメなのです。

1-3:文字数が多い方が有利なのか?

簡潔なツイートを意識すると、必然的に文字数が少なくなると思います。

実は、「Twitterは140字いっぱいに書いた方が有利」という定説があります。これを知っている人からすると、「ツイートを簡潔にしようと文字数を減らしたらむしろ読まれにくくなるのでは?」と思うかもしれません。

この定説については、こんなブログ記事も存在します。

私はこれはある一定で真実であると思いますが、これは「コンテンツ力がある人にとっては」という条件付きの話だとも思います。

魅力的なコンテンツを作る力がある人にとっては、140字にできるだけ言葉を詰め込んだ方が、より人を惹きつけるツイートにできるのでしょう。しかし文章を書く習慣がない人にとっては、140字いっぱいのツイートはもっとも難易度が高いツイートともいえます。

また、「Twitterは140字めいっぱいに書いた方が有利」という定説は変わってきてて、最近は短文でもリアクションされる印象もあります。

私の中でも最近は短文ツイートがブームで、意図的に文字数を減らしているのですが、それなりにいいね数が獲得できる実感を得ています。

定量的に検証したわけではないので、「最近は文章が短い方が有利」と断言はできないのですが、短い方が読まれないというわけでもなさそうだし、長く書くことで文章の認知負荷が高まるくらいなら、一層のこと簡潔に書いてみたらどうか、というのが私の主張です。

というわけで「理由1:何を言ってるか分からない」の話を整理すると、

・Twitterは秒で判断される世界だから、認知負荷が軽い書き方が有利
・認知負荷が軽いツイートとは、短く簡潔な文章
・認知負荷が軽いツイートとは、話し言葉のように自然な文章
・ビジネス格言を書こうとすると、認知負荷が高くなりやすい
・まずは文字数が少ないツイートからはじめてみる

2:当たり前のことしか言ってない

「ツイートが伸びない」と相談してくる人のツイートをさらに分析してみると、認知負荷の問題以外に、「当たり前のことしか言ってない」という問題を抱えていることも多いです。

「当たり前な話には反応しない」という原則は、Twitter上では非常にシビアに働きます。例えフォロワー数が1万を超えているアカウントでも、当たり前ツイートに対しては無慈悲なまでにいいねされません。

以下は、「当たり前ツイートは無視される」という仮説を立証するために投稿した私のツイートです。予想通り、私としてはありえないくらいにいいねされませんでした。

2020年2月の時点で、私のフォロワー数は3.5万を超えていました。3.5万フォロワーもいれば、何をツイートしても数十くらいはご祝儀のいいねが付くのですが、それでもこの数字です。5000フォロワー以下の人だったら反応ゼロの可能性も高いです。(ちなみにいずれも初日は1桁いいねでした)

「当たり前の内容だといいねされない」という原則は、言われてみれば「そりゃそうだよね」と誰もが思います。しかし案外、自分ではこのことに気付きません。

というわけで、ここでのポイントは以下の2つです。

①当たり前の話に気が付けること
②当たり前の話に見えないツイートをすること

まず①ですが、対策は理由1の時と同じです。言いたいことをとにかく簡潔にするのです。そうすると、当たり前のことを言ってるのかどうかが自分でも判別できるようになります。

再びササキさんのツイートに登場してもらいましょう。

このツイートが言いたいことは

「専門領域は奥が深い」

です。でもこれって、当たり前のことですよね。

「専門領域は浅い」だったら、「え?どういうこと?」と意外性がありますが、そうではない。そこに、自分の経験を交えて、

「総合的な仕事から専門的な仕事に転職して、専門領域の奥の深さを知った」

と書き加えたとしても、まだ当たり前の話から抜け出せません。意地悪な人から「専門領域の奥が深いのは、総合的な仕事をしてても分かるでしょ?」というクソリプが飛んできそうでもあります。

このように簡潔な文章にしてみると、当たり前のことしか言ってないことに、自分自身で気付けるようになります。自分で気が付けたら、次の一手が打てるようになります。

その次の一手が「②当たり前の話に見えないツイートをする」です。

2-1:読まれるツイートに変える6つのテクニック

実のところ、「当たり前じゃない話をツイートしなさい」と言われても、かなり難しいですよね。私も無理です。私が頭の中で思ってることの9割9分9厘は、どこかで誰かが既に思ってることだと思います。天才を除けば、多くの人がそうではないでしょうか。

そのためここでお伝えしたいのは、「当たり前の話でも、できるだけ読み手に関心を持ってもらえる書き方をする」というノウハウです。

私は以下の6つのやり方があると思ってます。

①面白い言葉やフレーズを加える
②リアルなエピソードを加える
③有名人の名言を加える
④データ化する
⑤画像化する
⑥ポジションを変える

それぞれ例をあげながら、詳しく説明しましょう。

①面白い言葉やフレーズを加える

直感的に「面白い!」と思える言葉やフレーズは、ツイートからリアクションを生み出すための最大の武器になります。

Twitterは所詮は人同士のグルーミングなところもあるので、面白い言葉やフレーズが盛り込まれていれば、論理性や有用性など不要、中身がなくても大丈夫です。「面白ツイート」こそ最強のツイートです。

例えば以下は、当社ディレクターいまにしのツイートです。

「スマホは大人のおしゃぶり」という言葉を引用しようと決めたことが、このツイートの最大の成功理由でしょう。そこに「パワーワード」というフックのある言葉を併用し、さらに最後は自分自身をオチに使うことで、面白ツイートとしての質を高めています。

難しいのは、「面白さ」を加えるには、理屈では言い表せないセンスや才能が必要なことです。AIもこの分野は苦手らしく、言語化における最大の暗黒大陸が「意図的に面白さを作り出す」かもしれません。正直、私も面白ツイートは時々挑戦しますが、さほど得意ではありません。あくまでも、日頃から面白いことを考えている人向けのテクニックな気がしています。

②リアルなエピソードを加える

人間には、関係ない二つの事柄があった時、そこに因果関係があるかのように脳内で勝手にストーリーを作る機能が備わっています。つまりストーリーは、人が本能的の好むものというわけです。

なのでリアルなストーリー、エピソードというのもまた、関心を持ってもらう手段としては一定の効果があるといえます。

例えばこのツイートもそうです。

このツイートが言いたいことは「お金がなくても結婚生活は楽しめる」ということなのですが、それ自体は特別目新しい主張ではありません。

ただそこに、私自身が経験した具体的なエピソードを盛り込むことで、多くの人にいいねをしていただけたのだと思います。

ポイントは、「できるだけ具体的であること」です。抽象的でぼんやりした話ではなく、解像度の高い、具体的なエピソードで彩ることです。ここでいえば「用水路」や「IKEA」がその役割を果たしています。こうして具体化することで、イメージが頭の中に浮き出てくるのです。

③有名人の名言を加える

言葉は悪いですが、ようするに有名人にあやかったツイートです。選定眼さえあれば、高確率で多くのいいねを獲得することができます。

例えばこれなんかは、私自身のコンテンツ力はまったく関係なく、完全にタモリさんの力です。

ただ、この有名人まぜまぜ作戦をやってても、自分のコンテンツ力は鍛えられないでしょう。一部だけ引用したり、たまにやる程度ならいいですが、上記の私のツイートのようにほぼ丸ごと引用みたいなのは、あまり多用するのは控えたいところです。

④データ化する

当たり前の話の中には、根拠も知らず、いつのまにかそうだと思い込んでいることがあります。それをデータ化して証明してあげると、多くの人の関心を集めやすいコンテンツになります。

私はこの手のツイートをほとんどしたことはありませんが、例えばこのツイートなんかは、その類といえるでしょう。

「ワクチンは2回打たないといけない」というのはメディアで報道されてて誰もがそうだと当たり前のように知っていることです。

それをあえて自分自身の身体と抗体検査を使って証明したツイートです。コロナ系の話題はそもそも伸びやすいテーマですが、データ化とグラフ化があってこそ3万という数字に到達したのだと思います。

ただ、データで証明する系のツイートは、準備や調査に手間がかかることが多く、日常的に気軽に量産できないのがネックです。仕事や生活の中で調べたことをついでにツイートするのが現実的でしょう。

⑤画像化する

同じ内容でも、図や画像で表現すると、「なるほど」と思ったり、関心を持てたりすることがあります。例えばこのツイートの主題であるBtoBマーケティング&セールスは、1000いいねを超えるのが難しい比較的テーマなのですが、図を添えたことによってここまで伸びたと思います。

ただ、これも⑤のデータ化と同じで、図や画像のツイートは量産がしにくく、職人気質の人以外は毎日は続けにくいやり方でしょう。

⑥ポジションを変える

ここまで紹介した5つの方法は、いいね数を増やすという意味ではいずれも非常に有効なのですが、再現性・量産性の面で問題があります。

一方で、最後に紹介するこの「⑥ポジションを変える」は、いいね数を伸ばす効果はやや劣りますが、汎用性が高く、比較的真似しやすい手法です。このツイートのポジションチェンジを実現するための「逆張り構文」について、以下で詳し目にご説明します。

2-2:汎用性と再現性が高い「逆張り構文」

私はここまで何の説明もなく「当たり前」と書いていますが、厳密には、何が当たり前で何が当たり前じゃないかは、状況によって変わります。

ということは、私たちが当たり前と思うことも、状況を変えれば当たり前じゃなくなるということです。つまり、前提を書き加えることで、当たり前の話を当たり前じゃない話にポジションチェンジすることができるわけです。

先ほどのササキさんのツイートに再々登場いただきましょう。

「専門領域は奥が深い」というこの当たり前な内容に、何らかの前提条件を加えて、当たり前でない(ように感じる)ポジションを作ってみましょう。

例えば

「総合的な仕事をしていると全体が見えている気になるけど、実は専門領域は奥が深い」

としてはどうでしょう。

全体を俯瞰する総合的な仕事をしている、なんでもかんでも分かったような気になってしまう。そんな状況では、「専門領域は奥が深い」は、ハッと我に返る言葉になります。

ただこれだけだとメッセージとしてやや弱いので、「だから、専門分野を学ぶことを怠ってはいけない」という言葉で締めくくるとどうでしょう。メッセージ性がより強まりますよね。

またあるいは視点を変えて、

「今はネットや書籍で大抵のことは学べると思いがちだけど、実は想像する以上に専門領域は深い」

とすることもできます。

これも最後に、「だから専門領域の現場で生の情報に触れるの大事」と加えると、メッセージ性が強まります。

もう少し応用しましょう。

Twitter上ではしばしば、「BtoCを経験したことないやつにBtoBマーケティングは無理」とか「デジタルしか経験してないやつにマーケティングは無理」みたいな意見を見かけます。

こういうTwitter上でまことしやかに言われてることもヒントになります。これに、「専門領域は深い」という当たり前の話をぶつけて、ポジションを作ってみます。

「デジタルしか経験してないやつにマーケティングは無理みたいな意見あるけど、専門領域の深い所を理解してないと高い精度で実行できないことも多い。専門特化してる人たちと協力する局面が必ず出てくるわけだから、そういう人をひとまとめに下に見るようなことを言わない方がいいと思う。」

もはや元ツイートの原形を留めていませんが、取扱注意の少し可燃性のあるツイートが完成しました。

このように、ポジションを変えて当たり前ツイートを印象的なツイートに変える手法を、私は「逆張り構文」と呼んでいます。

この逆張り構文は、以下の公式で表現できます。

一般論 + けど + 反対意見

さらにこの構文に続けて、「つまり(要約)」、「ちなみに(補足説明)」、「具体的には(具体例)」、「だから(メッセージの補強)」などで繋いでいくこともできます。

私のこれらのツイートもすべて「逆張り構文」です。

30代のツイートは、「30代以上だから変われないわけじゃなく」という言葉が途中省略されていますが、これも基本的には「逆張り構文」ですね。

よく観察していると、いいねが多く集まっているツイートに逆張り構文が使われているケースを多く見かけます。コンカー代表の三村さんもこのカラクリに気が付いてて、こんなツイートをしていたりします。

2-3:読み手の記憶構造を意識してツイートする

この逆張り構文がしてることは、ようするに「記憶構造の更新」です。

頭の中にある一般論(=固定観念)を更新する情報が含まれていると、人は刺激を感じ、反応したくなるのです。

当たり前に思える話に対して、それがカウンターとして機能する一般論をぶつける。こうして一般論を抱いている人の記憶に刺激を与えるわけです。

当然、逆張りだったらなんでもいいわけではありません。一般論と逆張りの組み合わせに納得感を覚えてもらうことも大事です。

コツとしては、前段の一般論に「そういう意見よくあるよね」「そう思う」という既視感がある話を持ってくることです。それを「けど」「だが」「しかし」と繋げて、「確かにそれは一理ある」といえるような反論のストーリーに仕上げていきます。

ここまでは「当たり前の話→一般論」の流れでのツイートの作り方を説明しましたが、もちろん「一般論→逆張り」の流れで発想するのもありです。というか、その方が自然なツイートになりやすいでしょう。

例えば、以下のように一般的に言われてることに、「~けど」を繋げて文章を考えようとすると、自然と逆張り構文になっていきます。

・大企業の方が環境が整ってるとみんな思ってるけど~
・ベンチャーの方が早く成長できるという人多いけど~
・営業はおしゃべりな人が向いてると思われてるけど~
・人見知りは人前に出る仕事は向いてないと思いがちだけど~
・ブランディングは効果が測りにくいと言われるけど~
・ウェブサイトはどんどん低価格化してると言われるけど~
・SEOは上位表示させればいいと思ってるけど~
・オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかると言われるけど~
・面接では立派な志望動機が求められると思われてるけど~
・テレワークできない会社は意識が低いとか言われるけど~
・テレワークは雑談ができなくなるって言われるけど~

この「逆張り構文」を基本としたうえで、さらに先ほどお話しした

①面白い言葉やフレーズを加える
②エピソードを加える
③有名人の名言を加える
④データ化する
⑤画像化する

をミックスすると、さらに強力なツイートになるでしょう。

というわけで「理由2:当たり前のことしか言ってない」でお伝えした話をまとめると、以下になります。

・メッセージを簡潔にし、当たり前の話に陥ってないか確認する
・当たり前の話になってる場合、6つのテクニックを使って強化する
・逆張り構文を活用し、当たり前の話のポジションを変える

3:そもそも対象者が少ない

文章が簡潔に書けるようになった。注意を引く逆張り構文も使いこなせるようになった。さぁツイートの数字が伸びるぞ!

と思うかもしれませんが、もう一つ、ツイートの数字を伸ばすうえで大事な視点があります。

それは「対象者が多いテーマについて書いてますか?」ということです。マーケティング的な言い方をすれば、「そのセグメントにターゲットはどのくらいいますか?」という話です。

当たり前ですが、そもそも共感する人が少ないテーマを扱っている以上、そのツイートはいいねもRTもされません。

またしてもササキさんのツイートに登場してもらいます。

言葉を省略していますが、これは総合領域から専門領域に転職した人の視点で書かれたツイートです。

しかしこのことをいくら分かりやすく書いても、同じような転職をした人の数がTwitter上に少なければ、当然いいね数は伸びません。

もう少し分かりやすい例として、先ほども登場したすらたんさんの別のツイートをご紹介しましょう。

文章自体は分かりやすいのですが、すらたんさんの他のツイートと比べてもあまり伸びていません。その最大の理由は、多くの人が「日常会話とビジネス会話の違いに関心がないから」ではないでしょうか。

実際、「日常会話 ビジネス会話」でTwitter検索をしても、いいね数やRT数が多いツイートはほとんど出てきません。ただ、このツイートは比較的伸びています。

でもよく読むと、これは英会話の話なんですよね。つまり英会話というセグメントの中であれば、「日常会話とビジネス会話の対比」は関心を得やすい話題であるといえます。

しかし、言語を特定しない≒日本語に関して言えば、書き方や切り口をかなり工夫しない限り、関心を得られにくい話題なのだと思います。

このように、「反応する人がそもそも少ないテーマについてつぶやいている」という、文章力以前にマーケティング的な問題でいいね数が伸びないことは非常に多いです。

竹村俊助さんの書籍『書くのがしんどい』の中でも、「自分ごとになるようなテーマを選ぶ」という話が出てきますが、話としてはまったく同じです。

書籍の中で、自分ごとにしてもらいやすいエネルギーのあるテーマとして、以下の5つがあげられています。

①お金(仕事、働き方を含む)
②食欲
③恋愛・結婚・家族
④健康
⑤教育

また、Twitterが公式に行った調査では、以下のような分野の関心が高いとの結果が出ています。

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https://marketing.twitter.com/ja/insights/startwiththem-receipt

これらの話をヒントにしつつ、私なりに感じているTwitterでいいねやRTをされやすいテーマを選んでみました。仕事系で7分野、一般系で9分野、計16分野くらいあると思います。

例をあげながら、少し詳しく説明しましょう。

3-1:Twitter上で対象者が多いビジネス系7分野


①就職・転職の話

就職や転職、仕事選び、キャリア、それと採用の話もここに含まれます。誰もが自分事として考えることで、喜怒哀楽も乗りやすく、それ故にTwitter上でも反応されやすいテーマです。

②社内の人間関係の話

上司と部下、先輩と後輩など、会社の同僚などの話です。先ほどの就職・転職の話と同じく、日常的で喜怒哀楽が乗りやすく、多くの人に読まれやすいテーマです。上司や先輩に対する「よくぞ代弁してくれた!」といったニュアンスのツイートが特に伸びやすいようにも思います。

これなんかは後述するコミュニケーションの話も交じってますが、教えるのが下手な上司や先輩に対する気持ち、あるいは部下や後輩に教える時の自戒の気持ちを含めての、このいいね数なんじゃないかな、と思います。

③会社の話

会社の話というと大きいですが、環境、仕組み、働き方などの話です。Twitterでは社会的弱者の方が強い性質があるので、どちらかというと会社側に是正を求めるようなツイートの方が人気を集めやすい傾向にあります。

④マインドの話

仕事に関する心がけの話です。誰しも言葉で勇気づけられたいと思う面があるため、自分や他者を鼓舞するようなツイートは基本的には人気があります。また、書いている本人も、自分の気持ちを奮い立たせたり、自戒のために書いていたりすることも多いです。(私もです)

マインドの話は、比較的書きやすく、Twitter初心者の多くもまずこれから書く傾向があります。ただ、対象者は多く、いいね数の上限が高いものの、伸ばしやすいかというと、実は難しかったりします。というのも、誰でもすぐ言える抽象的な精神論はありふれており、有名人でない限り「お前誰?」となりがちだからです。言葉や言い回し、切り口を工夫しないと、刺激のない当たり前ツイートとして無視されやすくもあります。

⑤コミュニケーションの話

話し方、報連相の仕方、打ち合わせの仕方などの話です。仕事とはつまるところコミュニケーションなので、拡げて捉えると仕事に関するあらゆることがこの中に含まれます。身近でありふれているが故に伸ばしやすく、展開させやすいテーマであるといえます。

⑥文章の話

文章の書き方などの話です。文章もコミュニケーションの一つですが、その中でも特に人気があるテーマといえます。Twitterはテキスト文化なので、そういった意味でも親和性が高いテーマと言えるでしょう。

⑦身近なITツールの話

パソコン、スマホ、Microsoft、Google、Slack、Zoomなどの身近なツールの話です。特に仕事の中で誰もが使ったことがあるツールのTIPSを画像付きでシェアすると、かなり伸びやすることが期待できます。

私は特にパワポ系のツイートが多く、例えばこのツイートはいいねは4,000程ですが、プロフィールクリックが2万ほどになり、このツイートだけで4,000人くらいフォロワーが増えました。

3-2:Twitter上で対象者が多い一般系9分野

ここからは仕事以外の、一般的な話題で、対象者が多い(≒いいね数が伸びる可能性がある)9つの分野を紹介します。

①男女の話

男女の違いの話は、誰にとっても身近なので、比較的いいねを集めやすいテーマと言えます。特に恋愛を面白おかしく表現したツイートなどは人気があります。

間違って変な書き方をしてしまうと男女差別に繋がってしまうリスクがあるため、私はこの分野はほぼノータッチを貫いています。

②家族の話

夫婦、親子、祖父母、親戚との関係から、子育て、教育の話などがこれに含まれます。やはり誰にとっても身近で共感しやすく、議論が紛糾するような殺伐とした話になりにくいため、比較的扱いやすいテーマと言えます。

③日本の話

日本と海外の違い系の話です。特に「これだから日本人は」的な自虐的なツイートに言い値が集まりやすいのは、国民性なのでしょうか。

④お金の話

収入、貯金、節約、資産運用、資産計画、経済観、儲け方などの話です。お金の話は誰もが興味がある話なので、当然関心度は高いですが、どちらかというと節約術などの身近な話の方がいいねを集めやすいように思います。これも私はあまりツイートしないジャンルです。

⑤健康や体の話

健康、医学、病気などがこれに含まれます。やはり誰もが自分事に慣れる身近な話題です。健康や病気だけでなく、人間の身体にはこんな仕掛けがある的な話もいいねを集めやすいように思います。

⑥時事の話

年中行事、巨大イベント、事件、事故、芸能関連などの、いわゆる時事ネタはいいねが伸びやすいです。スピードも大事で、タイミングを外すと伸びにくくなります。

2020年以降は圧倒的にコロナ関連の話題がいいねを集めます。例えば私のこれも、単なる画像のキャプチャですが、かなり伸びました。

これは特に怒りの感情に作用し、人によって賛否が変われる内容であるが故に、多くの人が反応を示したのだと思います。

コロナ関連でもう少し平和なのがこちら。Zoomが浸透した際に投稿したもので、すぐに万いいねを越えました。

⑦社会正義の話

不正や不道徳を責めるような話です。Twitterは私刑の場という側面もあるため、特に政府や企業、社会的強者によるズルい行為を告発するようなツイートはいいねが伸びやすいです。

⑧Twitterの話

Twitterなので、当然Twitterの話は高確率で興味を持ってもらえます。「ツイ廃」という言葉のように、Twitterの魅力を自虐的に語るようなノリのツイートも比較的面白がられやすいように思います。

⑨目で見て楽しいツイート

最後に、これは分野とは厳密には言えないですが、ようするに目で楽しめる画像ツイートです。動物、風景、ファッション、食べ物など、視覚的に刺激がある画像は普遍的に反応を得られやすいです。

ちなみにこのワンコのツイート、文章も含めて、私が今までに見た中で一番好きなツイートです。

3-3:テーマを絞り込むと対象者は減る

このように、ビジネス系7分野、一般系9分野を基本としつつ、テーマを絞り込んでいくと、対象者は徐々に少なくなっていきます。対象者が少なくなるということは、いいね数が伸びにくくなるということです。

なので、いいね数に拘るのなら、あまりにも専門的なテーマに絞り込みすぎないのがセオリーです。

例えば、以下のテーマであれば、まだ比較的いいねが伸びやすいように感じます。

・経営
・マーケティング
・ブランディング
・デザイン
・文章
・コミュニケーション
・マネジメント

しかし、以下のテーマのようにさらに専門的な領域に踏み込むと、だんだんターゲットが減っていくため、必然的にいいね数は伸びにくくなります。

・BtoBマーケティング
・UXデザイン

また同じIT系の領域でも、Twitterで反応されやすいテーマと、そうでないテーマがあります。

例えば、

・ウェブ制作(デザイナー)
・プログラミング(エンジニア)
・ライティング(ライター)

といったジャンルのツイートは比較的いいね数が伸びますが、

・SEO
・運用広告

になると、伸ばすのが難しくなります。

ビジネスの規模としては、運用広告やSEOも十分に大きいのですが、これは

・Twitter上にその専門領域の人がどのくらいいるか
・専門領域以外の人にも関心が持ってもらえるような話がしやすいか

ということが影響するのだと思います。

ツイートする時は、自分が選んでいるテーマを意識する。そのテーマの市場規模を頭の中で思い描く。市場規模が小さそうなテーマであれば、いいね数はそもそも期待しない。あるいはテーマをズラして市場規模が大きなテーマに寄せる。

ツイートを作りながら、こういった市場予想をする癖を付けていくと、「もっといいね数が伸びると思ったのになぁ」と思うことも比較的減っていくのではないかと思います。また、こういう感覚は、ブログを書いたり企業コンテンツを作ったりする時にも役立つでしょう。

3-4:対象者が多いツイートは楽しいのか?

ビジネス系7分野、一般系9分野は、関心を持っている人が多いため、いいね数の上限が高く、うまく書けばいいね数が伸びていきやすい分野です。ただし、言及している人が多く、競合が多いツイートともいえます。

そういう意味では、ツイートのクリエイティブさがより求められる分野と言えるかもしれません。

しかし、そのこと以上に大きな問題は、人気分野のTwitterばかりしててもTwitterは面白くない、ということではないでしょうか。いいねされやすいという理由だけで、心から思ってもいないことをツイートし続けるのはなかなかの苦行です。

Twitterで外に向けて発信するというのは、何らかの承認欲求を満たしたい気持ちがあるのだと思います。自分が心から思ってることを発信したら、多くの人からの共感のいいねが集まった。それが楽しいわけです。

しかし、いいね数だけを狙って人気がある分野のツイートばかりする行為は、このことに反します。「なんのためにTwitterをしてるのだろう…」と自問自答モードに入って楽しみにくくなります。

では、自分が話したいことが、一般的に対象者が多い分野ではない時はどうすればいいのでしょうか。最後にこちらのノウハウをお伝えしましょう。

3-5:対象者が少ないツイートをする時の秘訣

この記事で一番言いたいことは、「世の中のニーズに迎合しよう」ということではなく、世の中のニーズを知った上で自分が伝えたいことを少しでも伝わりやすくしよう、です。

なので、この「理由3:そもそも対象者が少ない」において私が一番伝えたいテクニックは、今からお教えすることです。

考え方は簡単で、2つだけです。

①別分野の話に変換する
②別分野と組み合わせる

詳しく説明しましょう。

①別分野の話に変換する

これはTwitterのみならずコンテンツ作りの鉄則だと思います。自分が言いたいことを、きちんと世の中のニーズに合わせる。自分と異なる関心軸を持った人でも理解しやすいようにチューニングするのです。

例えばこれ。

元ネタは、あるプロダクトマネージャーから聴いた、デザインを確認する方法です。でもこれをプロダクトマネージャー向けのTIPSツイートにしてしまうと、おそらくここまで伸びなかったでしょう。なぜなら、プロダクトマネージャーは世の中にそんなに多くはいないからです。

そこで話の重心を、プロダクトマネージャーから、デザイン確認にズラしています。こうすることで、デザインを確認する人全般、あるいはデザイナー自身にとって、興味がある話に拡張しているわけです。

②別分野と組み合わせる

①に似ていますが、これは「分野1×分野2」という感じで、別分野の話をミックスさせることで、やはりツイートの対象者を拡張する方法です。

例えばこちらは当社デザイナーのいけたむのツイートですが、

これは、ITZYというK-POPグループの話と書体の話をミックスしたことが、数字が伸びた一つの理由でしょう。おそらく、「ITZYのミニアルバムのジャケットがいい」でも「パリの書体メーカーさんのページがいい」でもダメで、両方をミックスしたからこその数字だと考えられます。

というわけで「理由3:そもそも対象者が少ない」の話を整理すると、

・ツイート内容のテーマの対象者がそもそもいるのかを自覚する
・多いか少ないかは、Twitterで検索するとだいたい分かる
・いいね数がほしいのなら、対象者が多い分野を選ぶ
・対象者が少ないテーマを扱う場合、対象者が拡がる書き方をする
・もしくは別のテーマを掛け合わせて、対象を拡げる

さいごに:ツイートもコンテンツ

こんな記事を書くと、私はいいね数を集めるのに必死と誤解されるかもしれません。しかし正直なところ、私はツイートをする行為自体が楽しくてやっているだけで、いいね数やフォロワー数は、あくまで結果、たまたまそうなっただけ、という面が強いです。

「努力する者は、楽しむ者に勝てない」という言葉がありますが、Twitterもまさにそうで、楽しむというのが、何よりも優先すべきことです。

その大前提があった上で、Twitterという140字の世界には、マーケティング、コンテンツ作り、文章術に通じる要素が豊富に詰まっていたりします。いいね、RT、インプレッションといった数字も、成果が定量的に可視化される仕組みと捉えれば、どことなくデータドリブンマーケティング的と言えなくもありません。

Twitterをやっていればマーケティング力やコンテンツ力が身に付く、と極端なことを言うつもりはありませんが、Twitterやツイートを突き詰めていくと、色々なアイデアや視点が生まれてくるのは事実です。それを楽しみながらやれるのであれば、活用しない手はありません。

ここで伝えたような視点でツイートを観察し、自分で試してみることで、Twitterがより楽しめる人もいるのではないかと思います。毎回毎回ストイックに追求しなくても、たまに意識するだけでも、新しい楽しみが増えるのではないかと思います。そんな思いもあって、私なりに培ってきたツイートのノウハウをまとめてみました。

さて、そんな「Twitterを楽しむ」をテーマにし、主にコンテンツ作成としての私のTwitterのノウハウを放出する講座を、6/9と6/10に実施します。

「逆張り構文」からツイートを作ったり、参加者のツイートを添削したりするワークの時間も設けています。動画も配布しますので、当日参加できない方も試聴できます。

ツイートの作り方についてもっと知りたいという方は、是非こちらもご参加ください。



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