とりとめもないこと 11
繰り返しあの夜が再生される
ロマンスには逃避行がつきもので
本当の愛はいつも何かに追われて
必死になって
その二言目を遮る
憶えていなくていい
いい
夢の先
潜りつづけるには眩しく
光を捉えることはもう
見えないよりも暗い
ゴミみたいな感性をかき集めて立てた塔でも見上げるものがあるそれこそが希望だと思う
未だに何者にでもなれると思っている
何者にもなれていないからこそ
ひたむきに見上げる 見上げる
自分が心から信頼できないものにそれ以上を望まないこと
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