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●ORβIT祭り終了、からの~

9/18(土)。鳥越アズーリFMさんにて、"ORβIT祭り2021"ONLINE LIVE『With』直前スペシャルが無事に終了し、YouTubeにアーカイブもあがりました!

その時に感じたことは、このnoteにも書きました。

そしていよいよ、今週土曜(10/9)からの2日間3公演!

それまでの数日をどうやって過ごそうかと、カウントダウンしながら待っているたくさんのEαRTH。私もそのひとりです。


それがですね、事情により再延期となりました。

当初は日韓分かれての演出予定だったものが、7人揃っての開催が可能になったことによる演出の立て直し作業が難航したことや、より完成度の高いパフォーマンスを追求していくために話し合いを重ねた結果の延期、ということです。

ライブ開催は11月末。"延期"の文字とその理由をみた瞬間は、なるほどねと思いながら、さらに2週間延期くらいかなと思ったけれど、変更日時を見て、正直「えっ!?」と声が出てしまった。さらに1カ月半の延期。当初からしたら2カ月の延期です。

すぐには脳みそが追いついていかず、延期に伴う疑問が先にあれこれ浮かんできてしまいました。チケットは?高画質で見るために入ったZAIKOの無料期間は?トモとシュンヤが出演するHICOのライブは?わぁ、全然直前スペシャルじゃなかった(笑)などなど。

きっと私は、そういう疑問とモヤモヤを一気に吐き出す必要があった。勢いでTwitterにあれこれつぶやきそうになったので、ゆっくりとその疑問モヤモヤと向き合うために、今日も午後7時から開催される"おるびりぷぱ"までの間、そっとTwitterを閉じ大河ドラマを視た(え?)


人間違うことに集中すると冷静になれるものです。


私が大河ドラマを視ている間に、HICOのライブに関しては2人はリモート出演になることや、ZAIKOは無料期間中に解約しても購入時に高画質ならそのまま高画質で観られること、がわかった。ほらね、よかった。

そして更に時間をおいたら、チケットはそのまま有効で、ローチケなどの情報が延期した日時に変更してあることが判明(当たり前か)。


通常は、延期の日時が決まっていれば(だいぶ先とかでなければ)チケットがそのまま有効のことがほとんどだ。有観客だと払い戻しがあって再抽選があったりするけどね。あ、あと延期日時が決まってなければ全部払い戻しの再抽選もある。なので、これはオンラインで良かったなと思う。


冷静に考えて、延期って事務所的には相当の痛手です。

最初の会場(日韓分かれての場合)のキャンセル料、これかかってるよね。そして今回はきっと、ちゃんとした会場を押さえてただろう、の延期。韓国においてのその事情はわからないけど、1回はキャンセル料なしで延期可能とかあるのかもしれないけれど、それだって希望の日時で確保できるとは限らない。最悪、キャンセル料かかっての再確保。スケジュールを押さえているスタッフ陣に対する賠償もかかってくる。コロナ禍で仕方ない状況の時とはまたちょっと違う理由の延期だからね。

そういったことをひっくるめても、“延期”は私たちが考えているよりも小さな事務所にとっては本当にいろいろな面で大変だと思う。どれだけの人に頭を下げただろうと考えると胸が痛む。それでも、最高のモノを届けたいということにこだわって出した答えです、きっと。メンバーの覚悟は相当なものです。


私ね、失礼かもしれないけれど、ORβITに私が関わっていた小劇場を重ねているところがあります。

小さな劇団はそれこそ全部自分たち、劇団員がまかないます。劇場押さえて稽古場とって、スタッフさんを探して依頼して、チラシの作成や劇団のホームページは自分たちで動かしたり。出演者のギャラは劇団員なら無いこともある。客演だってチケットバックに少し上乗せとか。

だから、オルビが個人事務所として動き出した時、いろんな不手際とかあって、"しっかり~"とは思っても、あんまり腹は立たなかった。大手事務所じゃないし。たしかにファンクラブとかはお金が動くからね、不安もある、普通はね。でも、そういう意味では最初から普通じゃないから。


ここからは、コロナ禍の状況を度外視して話します。

演劇の世界の話で言えば、大きな舞台で延期はほとんどないかな。脚本が遅いことや急病などで俳優が降板して違う俳優になっても、予定した公演はちゃんと日程通りに行われます。例え、脚本が本番直前に上がって稽古がほとんど出来ず本番当日になっても、俳優はもちろんスタッフ陣も死に物狂いで初日に間に合わせます。そこに最大限のクオリティは正直存在しないこともあります、よくあります。1万円近い金額のチケット代払って「なんだこれ」って芝居、ゴロゴロあるから。大きい所の方がそういうのに遭遇する(笑)それでも満足するお客さんもたくさんいるので、これはあくまで私個人の意見です。

それでも、クオリティよりも予定通りに公演を打つということが最優先なわけです。俳優にしてもスタッフにしても、"お金をいただいている以上こんなモノは本当は出せない"、というジレンマに悩むこともあるでしょう。その気持ちに折り合いをつけるためには、どんな事情であろうとその時出来る最大限を提供するしかない。

度重なると麻痺してくるのも事実なのですが、モノ創りの方々にはそうはならないでいて欲しいと思っている。


だから、わかっているお客さんは初日と千穐楽に観に行ったりするの、全然違ったりするから(笑)

これは、小劇場でもあることです。私も経験ありますよ。初日の前日、場当たりしながら次々に台本が送られてくる。それでも初日に幕を開ける、約束だから。

それが数年前、『脚本の遅れにより十分な稽古が出来なかったために、提供できるクオリティに達しないためその公演が延期や中止になる』、という事案が数件出てきたんです。あの時の衝撃は本当に忘れられない。劇場はキャンセルせず、その期間は別のイベントを開催した劇団もありました。

この時も、Twitter上は賛否さまざまでしたが、少なくともギリギリの脚本で公演を打ってきたことのある劇団や俳優は、それアリなんだとびっくりしたと思います。言っちゃいけないこと言っちゃったな、みたいな空気。

それからはこれを受けて、脚本をギリギリに上げることは避けようと、我がことのように肝に銘じた方はたくさんいたと思います。


要するに何が言いたいかというと、オルビを小劇場に重ねていた私は、"起こりうる可能性に遭遇したんだな"と結論付けた、ということです。

逆に言えばね、大手ならこれは絶対に許されない。アーティストやスタッフが、どんなにこのクオリティじゃ出せないと思っていても、予定通りにそれをそのまま(満足いく出来じゃなくても)提供するまでです。個人事務だからこそこだわりを押し通して、損害を被ることも罵声も承知の上で、こうするに至ったんだと思います。

もちろん、クオリティよりも予定通りが大事って意見を否定するつもりはない、オルビもそれはきっと重々承知だろう。その意見をゴリ押しする人は、そこをきっと一番大切に生活しているんだろうな。それもわかる。

私もそうだった、昔は。でも、子供産んで変わった。まず、予定通りに産まれてくれないし(笑。長女は予定日を約2週間過ぎた上に、3日がかりの出産)、小さいうちは何ひとつ予定通りになんかいかない。だから、諦めた、そしたら生きるのがちょっと楽になった。余談でした。


どっちが良くてどっちが悪いか(大手のやり方、個人のやり方)は状況にもよるし決められることではないけれど、今回は

そこまでしてでもこだわりたいという気持ちは120%わかる

そのための個人事務所ってとこもあるしね。そして、7人揃ってのライブというコトの重要性を、私たちはきっと数年後に痛いほどわかるはずだ。

あとは、EαRTHなら許してくれるという甘えた考えではなく、EαRTHにはわかってもらいたいという信頼でもあるかなと思っている。だからORβITの本気を感じて、信頼して応援していこうと改めて思っているところだ。


今日のインスタライブりぷぱは、いつも以上にヒチョがよく喋っているのがね、本当に胸が痛くなった。矢面には自分が立てば良いという気概、覚悟がビリビリ伝わってきて、いつもはコメントせずにただ眺めてニヤニヤしてるんだけど(私が)、今日ばかりはいろいろコメントしてみた。ヨンフンもシュンヤも盛り上げてたね。

辛かっただろうな、みんな。でも、すぐにインスタライブあって良かったね。むしろあえて今日の発表だったのかな、すぐに自分たちの言葉で伝えられるからさ。本当にありがとう。


あとは11月にライブ観てから、ちゃんと大納得したいな。これは本音。


追記:演劇では、脚本遅いの当たり前、みたいに誤解を招いていたら大変なので追記します。

顔合わせ前(なんならオファーいただいた時点)に、きちんと初稿をいただいて、顔合わせにはしっかり完本したもので本読みできることが普通です。創っていく段階で足されたり変更したりはありますが、しっかり稽古して、俳優、スタッフ共に万全を期して初日を迎える公演がほとんどです。

それでも舞台は生ものですから、本番中にも進化していきます。なのでそれを知っているお客さんは、初日と千穐楽を観たりします。

大丈夫かな、伝わってるかしら。

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