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きっかけ

私が手芸好きとなったルーツは、間違いなく母だと思う。

母は保育士で、家ではザ・保育園的なおもちゃばかり並んでいた。
どんぐりの起き上がりこぶしや軍手でできたお猿さん、新聞紙で作ったカブトに牛乳箱の貯金箱。
イベントシーズンだって松ぼっくりのクリスマスツリーに折り紙のお雛様と、わくわくさんばりに徹底していた。

母は職場の仲間たちといわゆるサークル活動もしていて、小さな頃はよく私たち姉妹も一緒になって遊んでもらっていた。

それは名目上はスキーサークルだったのだけど、春になると山菜採り、夏にはハイキング、秋はコスモスの丘に行ったりもした。
スキー仲間の皆さんは、自然と遊ぶのが本当に得意で、山で採れた木の実でお菓子を作ったり、摘んだ植物をモチーフに筆絵の書き方を教えてくれた。

つまるところ、母も含め、母の周りには、手作り好きというか何でも自分で作っちゃう精神の人が多かったようだ。

そんな中で幼少期を過ごした私は、ぶっちゃけ手作り品の良さとかには興味がなくて、むしろちょっとダサいと思っていた。
周りの友達のようにリカちゃんが欲しかったし、ファミコンだってやりたかった。
押し花で絵葉書を作るんじゃなくて、かわいいキャラクターのメモ帳で十分だった。

そう、手づくりってちょっとダサい、がほとんどの人が持つ感覚だと思う。

そんな私が、なぜ手づくりの世界に足を踏み入れ、今に至るのかはまた次回。


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