見出し画像

0402「ここでまさかのマスチェラーノ」

前回の日記を書いてから気づけば2週間以上経っている。その間中国と日本を行ったり来たりして、そこそこ忙しかったせいですっかり note を開く習慣が失われてしまった。
しかも前回の日記ではスタジアムの席に着くところまでしか書かず、続きは次回、的な終わり方をしておきながらその次回を書いていないので、肝心の試合内容や試合中のスタジアムの雰囲気について書くのをほっぽり出していたことになる。
いないとは思うがもし気になっていた方がいらっしゃいましたらごめんなさい。この日記は「初めての中国スーパーリーグその2」的な位置付けです。

自分でも前回何を書いたか忘れたので読み返してみると本当に席に着いたところまでしか書いてなかったのでその後の感想から書いていってみる。

席に着いた時にはまだ試合開始まで1時間強あった。自分の席のエリアは周りにほとんど人がおらず、ゴール裏もパラパラ人がいる程度で「中国はやっぱりサッカー盛り上がってないのかな〜」とか思っていた。

自分でも驚くことに対戦相手(一応上海在住なので上海目線)はおろか上海申花のことも全く調べていなかったのでこの時間にスマホでポチポチと調べ始める。Googleは世界中のサッカーの試合情報を素早く検索結果に表示してくれるのにこの国ではGoogleは基本的にご法度なので四苦八苦する。ちょうど VPN の調子も悪く本当に四苦八苦した。そしてどうも上海申花にはグアリンがいるらしいことが分かってきた。インテル時代はキレてたな〜など雑な記憶を辿っているとキーパーがウォーミングアップに出てきた。

驚いたのが全くスタジアムが反応しないことだ。余りの反応のなさにアウェイチームのキーパーが出てきたのかと思ったが確かに上海申花のゴールキーパー陣だった。

これはこのあとの選手紹介のときにも感じた大きな違和感なのだが、少なくとも上海申花のサポーターは自分たちのクラブの選手だからといって無条件に応援することはしないようだ。そしてこの反応を見る限り残念ながらゴールキーパーの人気は低そうである。

キーパーの練習をぼんやり眺めていると狭いところに追いやられているアウェイサポーターがチャントを歌い出した。少ない人数にしては大きな声量だった。やはりわざわざアウェイまできて応援するサポーターは気合が違う。まだ河北華夏の選手たちは出てきていないのに熱が入っている。

そこで今度は相手の河北華夏について調べてみた。するとなんとマスチェラーノがいる!?バルセロナを退団したのはもちろん把握していたが現在の所属チームまでちゃんと把握していなかった。こんな状態で言っても説得力が全くないがマスチェラーノはリバプールにいたこともあって大好きな選手の一人で、リバプールからバルセロナに行った後もバルセロナにはそこまで興味がなかったもののマスチェラーノのプレーはよく見ていた。ブラジルワールドカップ決勝でのプレーは感動ものだった。
そんな選手を突然見られることになり俄然テンションが上がる。これは中国スーパーリーグやめられなくなりそうだ、などと思っていた。

一人静かにテンションが上がっていると上海申花のフィールドプレーヤーたちが出てきた。スタジアムに人が増えてきたこともあり、ここではしっかり盛り上がった。いつの間にか近くにいたおじさんサポーターグループもかなり盛り上がっていた。

真っ先にグアリンを探したがどうもそれっぽい選手は見当たらない。。どうやらこの日はベンチ外だったようだ。2018年はそれなりに試合に出ているし契約も残っているはずなのだが2019年のグアリンの動向はネットを簡単に漁ってもなかなか出てこない。残念だ。もしかしてマスチェラーノもいないのか?と不安に思っているとほどなくして河北華夏の選手たちもピッチに出てきた。そこにはマスチェラーノの姿があった。周りはもちろん上海申花のサポーターで自分も上海申花のマフラーをしているし、実際上海を応援するつもりなのは変わらなかったがそれでもやはり目はマスチェラーノを追っていた。

選手たちが出てきてからしばらくしてスクリーンでは過去の上海申花の得点シーンが流れ、VTR は作りが若干雑だったがスタジアムは大いに盛り上がった。こういう演出は確かにアリな気がする。

その後の選手紹介はかなり衝撃的だった。なぜならホームチームの選手紹介のはずなのに普通に特大のブーイングが飛ぶからだ。最初は意味が分からなかった。本当に上海申花の選手紹介なのか何度も疑ったがその通りのようだ。なぜブーイングされていたのかは今も不明だが、直近の試合で大きなミスでもしたのだろうか。少なくとも我が北海道コンサドーレ札幌のサポーターならそのような時こそ逆に選手を励ますものだがここではそうではないようだ。

そしていよいよ選手入場のセレモニー。入場後は中国国歌(たぶん)が流れてスタジアムのボルテージが上がる。Jリーグで真似する必要はないと思うが、中国の国歌はなかなか盛り上がる曲調と歌詞なのでこれも演出としては悪くないのかなと思ったりもした(これがスポーツと政治の絡みにならないかは知らない)。

そして見渡すと両ゴール裏、バックスタンド上段下段ともにかなり青く染まっていた。それぞれ3箇所で全然違う応援も始まった。周りのおじさんたちも歌い始めた。なんだしっかり盛り上がるんだな、と思ったところでキックオフ。

意外と試合開始までのことをダラダラ書いてしまったので今回はここまでにして試合についてはまたもや次回。。そして試合の内容は大して書くことがない気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?