見出し画像

すずめ茶会

2月11日に自分完全プロデュースの茶会を開いた。
いつもは『点てる』ことを目的としている
私のこども茶道講座で
今回は『味わう』ことをコンセプトとした茶会だ。
今までの講座ではありがたいことにほとんど集客せずとも満員御礼となっていたのだが、
やっぱり今回は苦戦した笑
少人数でできたことにより、私もお客様も満足度高めの茶会ができたし、今後の展開なんかも見えてきて結果オーライなのだけど、正直スタジオ代を支払う時金額が少なくてオーナーに申し訳ない気持ちになった笑 (この場を借りて快く貸してくれたオーナーに感謝🙏)

茶道講師といえど、私は道具をほとんど持っていない。
納得できない道具は揃えたくないので、お釜を買うのにも未だに躊躇している。(気に入ったものが見つからない)
お手伝いをお願いした友人達に、あれはどうする?これはどうする?と道具について聞かれ、掛け軸や花入を探してみたものの、欲しいものがなく、結局買えなかった。
ダンススタジオでやる茶会に友人達はさぞドキドキしただろう笑

掛け軸もなかったので、色紙に『在釜』と書き、貼った。花入は家にあったお気に入りの花瓶。
花は前日にコデマリを購入しておいて、当日の朝散歩中にホトケノザを拝借。結界に見立てたのは家の隣の公園で拾った木。

ここに書き出してみるとショボすぎて
なんだか笑えてくる笑

今回、お点前をしてくれた友人達には
『美しい所作で魅せてほしい』
と何度もお願いした。

終わった後にいただいたのは
茶道の所作の意味が理解できた
こどもの茶道への関心がより深くなった
先生方の所作が美しかったなどなど。。
ありがたい言葉の数々だった。

もてなす側の私達とお客さまとで作り出す空気
全てが演出となり、成功したのだ。

私は自分のやる茶道に華美を求めていない。
どんなに素晴らしい場所で開かれている茶会でも、やっぱりお点前が雑だと自分自身その空間に飽きてきてしまうから。
できるだけ削ぎ落とされた空間で、
茶そのものを楽しみたいと思っている。

先日社中の先輩にこの時の設が見たいと言われ
写真を送った。
結界のことを『公園で美を見つけましたか!利休さんのようですな』
と言われ、ニヤリと胸の中でガッツポーズをした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?