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糖質制限4ヶ月で10kg痩せた

正月明けから糖質制限を始めて4ヶ月経過した。人生初のダイエット。以前所属していた会社でダイエット部なる課外活動に参加していたが、特にダイエットらしい事をしてなかったのでダイエット経験のカウントからは除外している。ウイルス性胃腸炎で1週間で4kg痩せた経験をダイエットにカウントすべきか迷ったが、これも除外しておいた。

体質的にもメンタル的にも糖質制限という手法は自分には合っていたようで、4ヶ月で10kg減という一応の成果を出す事が出来た。2, 3ヶ月以上会う間隔が空いていた人に久々に会ったりすると「お、痩せました?」と言われる機会も増えてきたので、一応の成功例の1つとして備忘録を残しておく。


きっかけ

※しばらく完全に個人的な話が続きます

正月の帰省から東京に戻った後にジムで体重を測った所、85kgという人生最高体重を記録してしまった。正月太りというピークタイムである事は抜きにしても、168.5cmの身長の男が85kgとは、もう混じりっけ無しの純情なデブそのものである。腹なんかパッと見では力士か妊婦にしか見えないような有り様で、酔って風呂に入った時によくやってた 時間いっぱい時の朝青龍 の物真似が上達していくのも無理はなかった。

そんな測定結果に多少の不安を感じつつダイエットしようという意志なんてこれっぽっちも無かったある日、母から一通のメールが届いた。そのメールには、「YOUが心配だわ」「YOU痩せなよ」という言葉と共に、NHKで放送中の健康番組のリストが添えられていた。

うちの両親は、情報・戦略・分析・決断は基本的に私自身に委ねてくれるオービックとは真逆のタイプの親である。いくらメタボが加速していようがそれはあなたの自己責任、というスタンス。普段なら絶対にこんな事を言ってくるタイプではない。そんな母から今年に限って深刻に体型を憂うメールが届いた。しかもNHKで放送されている健康番組までわざわざ調べた上で。

「マミーには何かが見えているんだ。。俺自信ですら気付いていない生命の危機の予兆が。。これはもしや、俺が思ってる以上にマズイ状況になっているのかもしれない。。?」

最大警戒レベルの生命の危機に直面している事を感じ取った私は、一度決めたら動き出しは早い性格を活かし、早速人生初ダイエットに向けての情報収集を開始した。


"滅ぼす本"

無理をしない・過剰なストレスを自分に掛けない、この2点だけは譲れない条件として、まずどんなやり方でダイエットするかを探った。譲れる点・譲れない点というのは当然人によりけりと思うのであくまで自分の場合という話になるが、自分は「食べないダイエット」だけは性格上絶対に合わないという確信があった。

そこで、以前から時折存在だけは見聞きしていて「食べないダイエット」ではない手法=糖質制限について調査を始めてみた。調査と言っても何気なくGoogleやAmazonで糖質制限というワードによる検索をしまくってみるという程度ではあったが、そこで出会ったいろいろな記事や本の中で最もインパクトが大きかったのがこの本(以下「滅ぼす本」)だった。

「炭水化物は人類を滅ぼす」、、何という盛大な釣りタイトルなんだろうか。。。こんな分かりやすい釣り針にホイホイ引っ掛かる連中は、きっと怪しいネズミ講にもアッサリ騙される崖っぷち風速100m級の連中ばかりだろう。

思いっきり釣られていた私は、リーチ → 一発 → 即購入 → で読み始めた。

その内容は私が思い描いていたダイエットのイメージを根底から覆すものばかりだった。カロリーを我慢するというダイエットの否定に始まり、ブドウ糖ドリブンの減量理論・ヒト以外の生物事例を挙げながら解明されていくブドウ糖周辺技術のメカニズム、、、様々な先入観がコロッと引っ繰り返り続けた。特に "糖新生" のメカニズムについては、もっと早くに知っていられたら良かったと悔やんだ。"糖新生" という言葉の響きが新たな息吹が生まれる厳かさに溢れていて好きになったというどうでも良い個人的理由はさておき。この本はイチ読み物としても面白かったのでオススメです。


食べても良いものは遠慮無く食べる

糖質制限はその名の通り糖質を取らないダイエット法である。食べちゃいけないもの=糖質が多いもの、という事なのだけど、具体的にどういう食べ物が当てはまるのかというと主に下記のような食べ物である。概ね「甘い物」か「炭水化物 と聞いてイメージできるもの」がNGと思っておけば良い。
 - 米
 - パン(小麦)
 - 麺、パスタ類
 - いも類
 - 果物
 - お菓子
メタボを謳歌していた頃の自分のメインディッシュばかりである。瞬間的にラーメン・寿司・カレー・寿司(2回目)・ラーメン(2回目)・・・という人生の大半を支えてくれたパートナー達の姿が頭に浮かんだのだが、これら全て食えなくなるなんて、、、いっそこのままデブを加速させ続けて死んだ方がマシなのではないか。。?という揺れる想いを体中に感じたのは事実である。

一方で、肉・魚・根菜類を除く野菜・チーズやバターetcの乳製品系加工物、これらについてはほぼ遠慮なく食べても良い(意外と思われそうなところでは、マヨネーズもOK)。ちなみに肉&糖質という観点では、胸肉や赤身などの脂身の少ない部位に拘る必要は無く、霜降りも遠慮なく食べて良いそうである。魚についても「糖質はほぼゼロと思って良い」というレベルで気にせず食べる事が出来る。

糖質制限界には「スーパー糖質制限」と呼ばれる摂取糖質量を50g/日未満まで削減するアルティメットな手法がある。このレベルの糖質制限を実践している人達は、「キムチに含まれる果汁」「中華料理にコッソリ使われている砂糖」といったレベルにまで注意を払って生活しているらしく、仮にこのレベルの糖質制限を実践すれば、3ヶ月で10kg〜15kgぐらいは余裕で減らせるという事例が多いそうである。成果を重視するならトライしてみる価値はありそうなんだけど、自分の場合自らを厳しく律し続けるダイエットが長続きするような性格では無いので、食べて良いものは遠慮せず食べる・グラム単位の糖質摂取量は一旦は気にしない、という緩めのスタイルで実践してみる事にした。


食生活と運動

で、私が実践した食生活は、
 - 朝食: 食べる時はプロテインバー1本だが、抜くことも多い
 - 昼食: 週4, 5はいきなりステーキ(ライス抜き・トッピングはブロッコリー)
 - 夕食: 主に鍋。鍋の具材がスーパーから消える季節は焼鳥・唐揚げを中心とした鶏肉の惣菜+酒のアテっぽい惣菜2, 3品(米は食べない)
というものだった。いきなりステーキでは主に山手線西部エリアの複数店舗で顔を覚えられていて、ゴールドカードの提示を忘れていると(提示で黒烏龍茶が無料)「カードございませんか?」と聞かれるようになった。

運動に関しては、大学の頃から週1〜いくら間隔が空いても月1は必ずジムに通うようにしていて(=年間12回は最低ジムに行ってる)、その習慣を継続するだけに留めておいた。それ以上の運動が面倒だったという訳ではなく、糖質制限がどれ程効果があるものなのかを自分の身体で体験してみたかった為、食生活以外は極力習慣を変えたくなかったというのが理由だ。

そして食生活以上に重要かもしれないのが「とにかく水を飲む」こと。何故こう強調したいかと言うと、糖質制限実践中の重要事項として「水を飲め」という事が語られているだけではなく、糖質制限中に水を飲むことをサボった時の体調への悪影響が顕著だった からだ。具体的には、喉が乾いている時に顕著にふくらはぎ・腹などを攣るようになった。ふくらはぎはまだしも、腹を攣ると悶絶レベルが違う。その体験を経て、巷で推奨されている分量=2リットル/日 を意識して飲むようになった。※毎日必ず2リットル飲めていた訳ではなかったが


酒は減らすがやめない

糖質制限中は酒を飲んでも良いか?(良いなら何か?)という話、自分が調べた限りだと文献によって結構意見が異なっているなという印象だった。例えば滅ぼす本の著者は日本酒を焼酎に切り替えただけで禁酒はしていなかったようだし(ちなみにこの著者は「酒を覚えて以来休肝日無し というレベルの酒好き」だそうで、個人的に共感しか無い)、酒による肝臓の機能低下が糖質制限の効果を削ってしまうので酒は飲むべからずという意見もある。

自分も当初「何となく酒は控えておいた方が健康には良さそう」という軽い理由で禁酒を始めてみたが、数日で挫折した。それ以降は「禁酒はしないが糖質の低い酒=ハイボールor焼酎 だけを少々飲む」というスタイルに切り替えた。そして酒に弱くなった。


辛かった開始当初の1週間

昨年禁煙に成功したのだけど、最初の1週間がしんどいと聞いていたものの何てことは無く余裕だった。同じ心持ちで糖質制限も乗り切れるだろうと思っていたのだが、禁煙など比較にならないレベルで最初の1週間は辛かった。それも精神的なものではなく、寝起き立ち上がろうとしたら立ち眩みがする・頭がボーッとする、といった症状が出て、このまま継続して良いのだろうか?と不安になるのだ。急激に糖質量を減らしてしまった為の症状だったようだが、「急に減らす」のは実は良くなかったと後になって知った。もしこれから始めようとしている人がいたら、急激に減らすのはやめておいた方が良いとアドバイスしたい。


最大のPros=睡眠の改善

長年眠りが浅いタイプで慢性的な寝不足に悩みがあったのだけど、眠りが深くなって寝不足感を感じる事がほぼ無くなった。その影響なのか、日中=仕事中に眠くなるという事が全く無くなり、夜は夜で決まった時間に眠くなり、すぐに寝れるようになった。

糖質制限中の睡眠の質の変化も人それぞれ、具体的にはセロトニンの分泌量がどう変化するかで変わってくるそうだが、本来の生成源である糖質・炭水化物を制限しているので代替手段が必要だ。その手段の1つがタンパク質になる。セロトニンと糖質制限に関しては こちらの記事 が詳しかった


これからについて

多くの事例のご多分に漏れず、10kgを達成したタイミングから停滞期に突入し始めている。日によって通算11kg減に到達する日もあれば、その翌日は0.5kg増えたりと、一進一退である。

このような停滞期を脱する作戦の1つとして「糖質チートデイを作る」事が多くの記事で推奨されている。糖質チートデイとは、糖分や炭水化物を遠慮なく食べる日を定期的に設け、糖分を控えている時間との差分を作る事で身体に糖分の有無を再認識してもらい、糖質制限の効果をもう一度加速させるという手法だ。事例は週1食や週1日など色々あるのだが、自分は1週間〜2週間に1食のペースで糖質チートを実践し始めている。即効性がある施策では無さそうなので、しばらく実践しながら様子見してみようと思う。

ちなみにチートデイにはラーメンを遠慮なく食っている。たまに食うラーメンの旨さは異常です。


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