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ウラジオストクのカジノリゾートに行ってきた

「成田から2時間半で、イェーイ!めっちゃヨーロッパ!」と松浦亜弥っぽいテンションのキャッチフレーズで昨今話題?のロシア・ウラジオストクへ行ってきた。キッカケは、本当に何となく「近場でカジノがある国」を調べたらロシアが特区を作っていてその内の1つがウラジオストクである という事を知ったことだった。


成田✈ウラジオストク

出発日。ここ数年海外旅行と言えばほぼアジア圏だった自分にとって「成田空港と言えば第2、時々第3」であったが、利用するアエロフロート航空が第1ターミナルを利用しているとの事で、久々の第1ターミナル訪問。まずはお約束のエアポート投稿おじさん業に精を出す。画像1

アエロフロートSU5481便は定刻通り出発、定刻20分前にはウラジオストク国際空港に到着。過去の評判などから若干の緊張感を抱えつつ入国審査に臨んだのだが、撮影禁止でなければ1枚撮影をお願いしたかったレベルの超絶美人係官の冷徹 もといアッサリとした審査を終え無事入国完了。どうでも良いけどここまで遭遇した現地女子の美女率は100%(全員役人)。画像3

旅の初日、ウラジオストクのカジノ特区に現存する唯一のリゾートホテル Tigre de Cristal を確保した。予約困難という情報を掴んでいたのだけど、木曜金曜という日程だったお陰で運良く空きがあった。


ウラジオストク空港→カジノリゾート

空港からの移動は事前にホテルにピックアップ希望を伝えておけば1000RUBで実施してくれる。他の方の旅行記などを見た限りでは、タクシーだと1000RUBでは収まらない距離のようなので、金額的にもお得である。ピックアップの手配は宿の予約で使ったbooking.comのメッセージ機能でやり取りしたのだけど、レスは全て英語、それも高速且つ丁寧でサービスの質への安心感が一気に高まった。誰だロシアの接客はおそロシアなんて言ってたのは?

到着ゲートを出てすぐに、私の名前が書かれたボードを抱えてピックアップのドライバー氏が立っていた。ロシア語で挨拶をしようと巻き舌の予行演習を行いながら歩み寄ろうとしたタイミングで「◎★△■??」と何を言ってるのか分からないオッサンに割り込まれた。手には "夜の遊び"(原文ママ)という日本語がプリントされたビラが大量に握られていた。危機察知センサーがフル稼働した私は、一旦空港を出るフリをしながらオッサンを巻く。怪しいキャッチの巻き方に関しては10年に1人の逸材と言われている私にとって、たとえ相手が元ロシアン・スナイパーであろうと何てことはない。ただ韓国人旅行者が圧倒的に多いはずのウラジオストクで瞬時に私を日本人と見抜く眼力は、さすがは元KGBである。これからウラジオストク旅行を計画している日本人男子におかれましては "夜の遊びおじさん" への注意を喚起しておきます。

気を取り直してルスラン・カラエフから殺気を削ぎ落としたような風体のドライバー氏に「ズ、ズ、ズドるぁーストウィチェ」と入念な予習に裏打ちされた巻き舌で挨拶。「Hi!」。。。普通に英語がペラペラのルスラン・カラエフであった。タバコ吸っていきまっか?と聞かれたのでもう禁煙して1年以上経つねんという旨を話したところ「素敵やん。前中国人の客を乗せた時、タバコ吸っていくか聞かずに出発しようとしたら『タバコ吸う時間ぐらい作れ!』ってキレられたから、一応聞いといてんw。ワイもタバコは嫌いや。ロシアはホテルの中でタバコ吸われへんねん。知ってた?知ってた??俺は知ってた」との事。どうもロシアは法律でホテル内の喫煙は厳禁とされているのだそう。

空港からカジノホテルまでは15分(爆走基準)。ガラガラの高速道路をちょっとVIP仕様のピックアップ・ワゴンで優雅に向かっていくわけだが、7,8分程走った辺りだっただろうか、何と舗装された道路が途中で終わってしまい、車は草を刈り取っただけの砂利道に突入していく。おおよそリゾートまでの道程らしからぬ道路に一抹の不安を感じ始める自分


※ハートロッカーやアメリカンスナイパーで見た記憶がある、戦場のジープがよく似合う砂利道.jpg
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山奥で身ぐるみ剥がされて埋められるシナリオを数%想像しながら揺られる事15分、無事に目的のTigre de Cristalに到着した。

※ウラジオストク空港のターミナルビルよりもデカイのでは?と感じてしまう巨大建造物.jpg
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※振り返れば何もない.jpg画像5


辺境のカジノリゾート "Tigre de Cristal"

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半径1km(推定)以内に何も無い山奥にドーンとそびえ立つカジノリゾート。これこそ、プーチン大統領が肝入りで始めたというロシアカジノ特区政策の第1号リゾートホテルである。セキュリティゲートには、この面子だけでPRIDEグランプリを開催できそうな屈強な面々が控えており、当たり前のようにロシア語で話し掛けられる。Google翻訳アプリと「スパシーバ」の発音練習は必須であり、「ウォッカ!ボルシチ!ゴルバチョフ!!」などというノリで乗り切る気満々の発言でスルーしてくれるようなセキュリティでは無い。入場時は多少の緊張感が必要であった。

ホテルフロントへ向かい、チェックインついでに「Cristal Privilege Club」なるカジノ会員カードを作成してもらう。入場ゲートのセキュリティカードの役割を果たしている他、カードをマシンに挿したりテーブルのディーラーに渡せば遊んだ分のポイントが溜まるという、何処のカジノでもあるポイントカードも兼ねている。こうしたシステムはここウラジオストクでも同じようだ。


Tigre de Cristal のカジノ

写真撮影は当然厳禁なので、記憶を辿っての備忘録を残しておく

- フロアの広さは、マカオ>(壁)>セブ≒ウラジオストク という規模
- フロアの分類は大きく分けて 一般(禁煙)、一般(喫煙)、VIP、の3フロア(VIPはVIP+Excecutiveの2フロアだったかも)。完全分煙制は、ここ最近のアジア圏のカジノと同様である
- 時々とんでもない美女が闊歩している
- 自分はずっと一般(禁煙)で遊んでいたが、マシンのフロア : テーブルのフロア = 3 : 2 ぐらいの面積比。マシンの方が少し広めだったのは、低額から遊べるスロットを多数配置して地元ロシア人客を見込んでの事のよう。実際スロットの客はほとんどロシア人であった
- テーブルはバカラ多めで、他にはルーレット・シックボー(大小)・ブラックジャック、ポーカーも1台?あった。マシンは上述の通りほぼスロットだが、ルーレットやバカラ等のゲームがインストールされているマルチゲームマシンも10台超あった
- 自分が遊んだバカラのテーブルのディーラーは、英語OKであった
- 一般(禁煙)フロアの中央にシャレオツなバーと、バー奥にステージがある。主に週末の夜に何らかのショーが開催されているようである
- 平日だったからかも知れないが、スロットで遊んでいたロシア人客の2割程が "ジョーカー化待ったナシ" というオーラを醸し出しており、お近づき危険信号をヒシヒシと感じた
- 一般(喫煙)エリアは、客のアウトロー度合いが1段階増す
- 何処のカジノにも必ずいる角刈り金ピカ中国人親父の集団はウラジオストクでも健在であった。ロシア人スタッフにも臆せず中国語で捲し立てる彼等の性根はさすがである
- 時々とんでもない美女が闊歩している
- 総評として、マカオに慣れた客にとっては若干の物足りなさはあるかも知れないが、喧騒と演出で射幸心を煽りまくるマカオ・スタイルに比べて、静かにゆったりと遊べる雰囲気であった


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