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SoftBank Airからhome5Gへ

 はじめまして、山詩です。

 今回はタイトルのように自宅の通信環境を切り替えたので、その理由と経緯について書きたいと思います。

 よく「SoftBank Airを契約するくらいなら固定回線を引くべし!」や「情弱しか選ばん!」という話は聞きますが、自分のように立地的に選択肢が限られている人もいると思うので、同じような境遇の人の参考になればと思い、noteに記すことにしました。

 なお、通信技術の知識はまったくの素人なので、あくまでイチ利用者の体感的な感想になりますのでご了承ください。


自宅の環境と用途

 市街地から離れた山間部にあり、光回線の提供エリア外でケーブルテレビも通っていない我が家では、2018年からSoftBank Airの第3世代(以下Air3)を利用しています。

 Air3本体にある、三段階で受信レベルを表すランプは全て点灯。セットアップページの受信レベルは80前後と、ベストではないけど使用するには問題がないくらいの電波状況です。

 主な用途はAmazonでの映画鑑賞、Youtubeでのライブ配信視聴。オンラインでの対人ゲームは滅多にやりませんが、Project Winterなど大容量の通信が発生しなそうなゲームは問題なくできました。

 デスクトップPC本体、PS4へは有線接続。その他にWi-FiでAndroidTV1台、スマホ2台、タブレット1台を接続して利用していますが、複数の端末で同時に大容量の通信を発生させるような使い方をすることはありません。


Air3で突然の圏外が発生

 導入してから2年半ほどは昼夜問わず、とくにストレスを感じることなく利用できていました。

 しかし2020年の秋に突然、本体のLTEランプが赤くなり通信ができなくなるという事象が発生。

 極端なサイズのファイルをダウンロードした訳でもなく、そもそも今まで一度もそんな事はなかったので一時的な障害ですぐに復旧するだろうと思っていましたが、その後も圏外を繰り返し通信が復旧しても非常に低速(下り1mbps程度)という状態が続きました。

 ソフトバンク公式の障害情報チェック、チャット・電話でのオペレーターへの問い合わせをするも基地局単位でも障害は発生していないとの回答が繰り返される。

 事実、通信ができていないという事を何度も伝えた結果、本体故障の可能性を提示されて交換したものの、改善することはありませんでした。

 以降は日課のように圏外、異常な低速を繰り返すという事象が一年近く続くという状況に。


急激に悪化した通信品質

 圏外が頻発するものの、通信できている時の受信レベル自体は以前と変わりはありません。

 しかし、通信速度・安定性が落ちていることは明確に実感できます。

 圏外が発生する前は普通に使えていたため、わざわざ速度を計測することをしていなかったので具体的な数字は残っていませんが、このような状態になってからは日中帯で調子が良ければ下り40mbps前後。

Air3計測(09:29)

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 この速度が出ていれば自分の用途は問題なくこなせるものの、夕方16時を過ぎると下り10mbps程度しか出ないようになり、例えばYoutubeのライブ配信視聴は画質を落とさないと安定しなかったり、配信視聴の傍らで画像多めのWebページを開くと映像が止まったりなど余裕がない状態に。

Air3計測(16:35)

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 そしてなにより、18時以降はかなりの確率で圏外になったり、異常な低速現象が発生するため、安心してネットを利用することができません。

 ちなみに、私は別々の会社のMVNOを2台所有(どちらもDocomo回線)していますが、これらが圏外になるということはなく、そちらを使ってテザリングした方が速度が速く圧倒的に安定しています。

 格安SIMより通信品質で劣る大手キャリア……


home5Gの導入

 そんな状況ではあるものの、他社のホームルーターは制限がネックだったり、そもそもエリア的にAir3以上に厳しそうという理由で変更先の候補がないまま使い続けていました。

 そんな時にDocomoから発表されたhome5Gは極端な利用でなければ無制限、自宅は5GエリアではないもののLTE(Premium4G)圏内。自分のスマホがDocomo回線でAir3よりも圧倒的に安定しているという実績もあるので、これはかなり望みがあるのではと思い、導入に踏み切りました。

 色々と確認したいのと、ショップを開拓するつもりでキャンペーンよりも安心を取ってドコモショップで予約。15日後に入荷し、無事に開通。

Docomo home5G 4G接続(19:30)

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 何度か計測する中で、いちばん悪くてこの結果。

 この時間帯で下りは安定して100mbpsオーバー。上りはそこまでではないものの、それでも一番速度が出る時間帯のAir3と大差がありません。

 ping値についても30台後半がほとんどなのでここもAir3と大きな差は無し。

 もちろんエリアの相性もあるので単純な速度の比較で優劣を競うのは公平ではなく、使用を続けていく中での安定性が重要ですが、Docomo回線で圏外になったことがないのでAirレベルの不安定さになる心配はありません。


ソフトバンクに対する不審感

 ここからはソフトバンクのオペレーターとやり取りをしての私の感想になります。

 こうした継続的な事象なので何度かやり取りが発生します。

 その中で担当者が変わるのは仕方ないにせよ、内部での引き継ぎがされておらず、何度も同じことを説明させられる。

 こちらからの質問内容がきちんと伝わっておらず、確認しますと持ち帰った内容に対する回答が大きくズレている。

 持ち帰って◯日に再度ご連絡しますと言いながら連絡が途絶える。

 やり取りを進める中で、前に話していた内容がコロコロ変わる(基地局に問題はありません→やっぱり問題ありました等)。

 通信状況はモニタリングできていると言いながらも、実際に発生している圏外事象をキャッチできていない。

 いちばん脱力したのは、お客様の自宅はもともとAirを使えるようなエリアじゃないと言い始めたときでした。

 契約後、2年以上は問題なく使えていたと何度も説明していたし、そもそも「もともと使えないエリアだ」と言うならば、契約時に自宅の住所を調べた時点で分かるのだから、まともに使えないと分かっていて契約を進めたと言うことになります。

 その点を指摘すると発言を取り下げ、また別のことを要領を得ない物言いで繰り返す。

 あくまで窓口のオペレーターであって運用保守のエンジニアではないのである程度マニュアル的な回答になるのは仕方ないにせよ、体制としてかなりお粗末だというのが、今までやり取りをしてきての感想です。

 こうしたトラブルが起きた時の対応レベルの低さというのも、ソフトバンクのサービスを利用する上での大きなリスクだと感じました。

 

まとめ

 ここまで長々と書いてきましたが、home5Gも今の急激な利用者の増加を見ると、いつか通信速度の低下、制限の厳格化が起きるかもしれません。

 前述の通り、かつてはSoftBank Airも自分程度の用途であれば問題なく利用できていました。

 しかし、日に日に品質が悪くなりサポート面でも難のある現在のソフトバンクのサービスを契約するのは、非常にリスキーだと言わざるを得ません。

 home5Gは公式ページでエリア拡大予定を公表していたり、今後の展開が可視化されているので期待できるのも大きいです。

 どちらのサービスもこの先どうなるかは未知数ですが、少なくとも現状を記すことで私と同じような境遇で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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