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土地家屋調査士試験の予備校はどこがおすすめか。

こんにちは、測量太郎です。久々のnote更新となります。

私は令和5年度の土地家屋調査士試験(二回目の受験)でなんとか合格を勝ち取り、無念のリベンジを果たしました。
応援して下さった皆様にこの場をお借りして感謝を申しあげます。本当にありがとうございました。
今回、調査士試験に関する記憶があるうちに、自分が取り組んだ内容について記録しておこうと思い、文章を書くことにしました。

今回のテーマは『土地家屋調査士試験の予備校はどこがおすすめか』についてです。

この試験は毎年4000~5000名が受験しますが、合格者の多くの方が資格予備校を利用して学習を行っています。(一部完全独学の方もいます)
YouTubeで検索すると各予備校のサンプル講義が見れたり、講師の先生方の雰囲気を知ることができます。しかし試験自体がマイナーであることから、受験者目線での情報は非常に少ないと思います。
そこで今回、お金を払って講義を受けた自分自身の経験を基に各予備校の特徴をご紹介をしたいと思います。
ご紹介する予備校は3校です。順にご紹介します。

アガルート

受講講座:2022 入門総合カリキュラム(定期カウンセリングは未受講)
私が最初に受講した予備校です。受講開始から本試験までの期間はちょうど1年間でした。
テキストを見ながらオンライン講義を見る方式で、外出先でもスマホ1台あれば学習が可能です。(私は95%が自宅でしたが)
アガルートといえば中山祐介講師の存在も大きいでしょう。
特徴としては中山式複素数(関数電卓を使った圧倒的に速く正確に計算できる複素数モード)があり、近年複素数を使わずに問題を解くのはかなりの少数派だと思います。
そもそも数学が一番苦手な教科であった私は学習開始当初、数字に拒絶反応が出ましたが、複素数講座ではボタン1つ1つを次にどこを押せばいいかまで細かく教えてくれるため、体で計算方法を覚えることができます。不思議なことに訓練すると本試験前には手が勝手に動くようになります。(マジです)
アガルートで1発合格すれば全額返金制度があったため、全力で合格を狙いにいきましたが結果的には見事に記述で足切りでした。令和4年度の合格率は9.62%。そう簡単にパスできる試験ではありません。


令和4年度の試験を受験後、自分の課題が明らかになります。
それは〝初見の問題に対する対応力がないこと〟
過去問ばかりやっていた自分は問題を何周も回していくうちに記述問題の解き方を覚えてしまい、スタート直後にほぼゴール(登記の目的)が見えてしまっている状態になっていました。
初見の問題に対応する力を鍛えるには答練が非常に有効な学習方法だと思います。答練というのは答案練習の略で本試験形式の予備校オリジナル問題のことです。当時のアガルートの講座には答練が3周分しかなく、それもいつしかやっていくうちに自分の中では過去問扱いとなっていました。
受験生2年目となった翌年。心機一転、新しい予備校を受講することになります。

東京法経学院

受講講座:合格直結答練 2023
受験生2年目に新たに受講した講座です。
内容としてはベストセレクト答練(基礎的内容)+実践答練+全国模試がセットになった答練のパックになります。会場で受験する通学コースも選択できますが、私は近くに会場が無かったため通信教育コースを選択しました。郵送で送られてくる問題を指定された時間内で解き、解答用紙を送り返すというものです。毎週毎週、鬼のように答練問題が送られてくるため、迫りくる締め切りに常に追われるというプレッシャーがあります。(いい意味で)

本来なら答練だけでなく東京法経学院のメイン講座も受講するべきとは思いましたが、そうしなかったのは以下の理由です。

・アガルートの講座で基礎的な知識はある程度頭に入っている
・今から他校の基礎講座をやり直す時間が無い
・東京法経学院のサンプル講義を見た時、ホワイトボードに板書するスタイルが自分には合わないと感じた

東京法経学院は土地家屋調査士試験のベテラン予備校であり、長い実績と数多くの合格者を輩出しています。結果的に今まで考えたことも無かった論点や、死ぬほど難しい問題にも触れることもでき、自分の実力はかなり付いたと思います。答練の回答を提出した後は随時、採点された答案と講師の講評が送られてくるのですが、「A判定」を頂くことはほぼ無かったです・・・。
特に全国模試は酷い成績でした。(結果的に合格できたのでヨシ!)

前述の通り、メイン講座の方は受講していないので答練のレビューしかできませんが、アガルートと比較すると法的根拠(六法から条文をひっぱる)を軸においた学習方法のように感じます。択一過去問の解説なども他校と比較するとびっしり書かれており、より深く理解したい方には最適でしょう。また調査士試験に関する書籍も多数出版されています。
ただ一点、答練の解説に記載されている計算方法は複素数を使ったものではなかったため、自身で計算方法を確認する必要があります。

LEC

受講講座:木村が実演!本試験はこう解け!
本試験の数か月前に購入したLECの単発講座となります。
X界隈でもLECを推す受講生は多数おり、金額も安かったので試しに購入してみました。
2回分の問題のみのコンパクトなコースでしたが、良いと感じたのは問題の難易度がより本試験に近いということです。
所謂、重箱の隅をつつく・・・ような問題ではなく基礎が出来ているのかを問われるような問題が出題された印象があります。(当然勉強していないと解けない)
この講座は本試験の予想問題(ヤマ当て)にもなっているため御守り代わりになってくれればというのもありました。
木村真弓講師が実際の解き方を手元を見せながら教えてくれるので、自分のやり方と比較しながら学習を進めることが出来ます。特に作図に関しては木村講師の手の動きを見ながら自分のやり方をかなり修正しました。
こちらもメイン講座の方は受講していないので詳しいレビューはできませんが、問題の解説は非常に分かりやすく書かれておりより一層理解が深まったと感じています。
「単発講座を取っただけでLECの講評を書くな!」とお叱りを受けそうですが、私自身、木村講師のYouTube動画はたくさん拝見しており、かなり学習の参考にさせて頂いておりました。受講してとても良かったと感じています。

【最終版】調査士試験の予備校は結局どこがおすすめか。

結論を述べますと私が1番おすすめするのはアガルートです。
理由としては

・テキストを見ながらオンライン講義を見る方式で、外出先でもスマホ1台あれば学習が可能
・講義音声のダウンロードができるため通勤中の車で聴ける
・フルカラーテキストが見やすい
・複素数がマスターできる(個人的に複素数なしでの合格は考えられない)
・答練のボリュームが以前より増えている
・中山祐介講師の解説が分かりやすい
・講師陣がXやYouTubeで頻繁に情報発信をしており学習のモチベーションを保ちやすい

私自身、金額や内容に差はあるものの3校の予備校を受講していますが、その中で最も基礎的な部分を叩き込んでくれたのがアガルートになります。
2年間使い続けたテキストはボロボロになり、車で聴いていた択一過去問の解説音声は気づけばセリフを覚えてしまっていた箇所もありました。

土地家屋調査士試験はマイナーの試験ですので対応している予備校も数は多くありません。しかしゼロの素人から本試験合格に導いてくれるあなたにぴったりの講師がいるはずです。
ただし、これは各個人のフィーリングで予備校の雰囲気や講師の波長と合う合わないがあると思いますので、それぞれサンプルテキストやサンプル講義などを視聴して自分にあった予備校を探してみて下さい。
最後までありがとうございました。



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