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私の好きなこと

私は子どもの頃からずっと音楽が好きだった。邦楽洋楽ジャズロックポップスハウス…ジャンルは問わず気に入ったものはすぐさま自分のプレイリストに詰め込んで家でも外でもイヤフォンをして、ひとりで音楽のつくりだす世界にじぃっと浸っているのが好きだった。

そして、その音に合わせて踊ることはもっともっと好きだ。

踊ることの楽しさを知ったのは大学に入ってから。これまでひとりで楽しんでいた音を誰かと共有できること、音がつくりだすパワーとか感情を自分の身体で表現できることがあまりにも楽しくて気持ちよくて、ステージのうえにいるときも、友達とああじゃないこうじゃないと悩みながら振り入れしあってるときも、ひとりで黙々と練習してるときも、ダンスに触れているときの自分はなんだかキラキラしていて生きている実感が湧いた。振り返ってみると、あれが私の花様年華だったのかも。


それ以外にも1人で行く映画のレイトショー、

カフェでのネットサーフィン、

仕事帰りに何でもない大衆居酒屋で飲むお酒、

その日その日の自分の為に選んで着る服や靴。

たまに気分で変えたくなる香水。

等々…

私という人間がこれまで生きているなかで必要だった、大きな楽しみからちっちゃなワクワクまで、当たり前のように周りにきらきらと散らばっていたもの。

結婚して子供たちを授かって、気付いたら自分が好きだった事になかなか手を出せなくなっていた。もちろん今の生活を望んだのも選んだのも自分だし家族に囲まれて生きていられることはとても幸せ。今も私の両サイドで3歳と生後6ヶ月の息子が可愛らしい顔で寝息をたてている。その奥では、不器用だけど優しい夫がそこそこには可愛い顔でおっきな寝息をたてている。私の大好きで大切な人たち。


欲張りなのは重々承知。けど、なんとなくだけど、大事なものを歩いてる途中でぽろぽろと落としてきてしまったような気持ちになるときがある。

ふいに、誰かのためじゃなく自分のためだけに費やせる時間がほしくなる瞬間がある。

ほんとに私という人間は強欲で無いものねだりだな。


けど、もう少ししたらきっと、毎朝毎晩「ママ〜だぁいすきぃ〜」とぎゅっと抱きついてきてくれる長男を恋しく思ったりするんだろうな。

ふわふわのちっちゃな手で、一生懸命にママにすがっておっぱいを欲しがる次男にまた会いたくなるんだろうな。

そんな、遠くない未来を想像するだけで胸がギュッとなって、私の衝動は簡単に抑え込まれる。


今を大事にしてあげよう。周りに居てくれるひと、支えてくれるものを大切にしたい。

休職中で大人と話す機会がめっきり減って、世の中に取り残されてしまったような孤独を感じてしまう日も多いけど、それでも幸せを感じられる瞬間はたくさんあるはずだ。

幸せって、振り返ってみてはじめて気づけることも多いしね。


精一杯、今を楽しく明るく生きていこう。


私の愛おしくて頼もしい道標のような推しもそう言ってるからね。


そして私の好きなことも、少しずつ変化を重ねながらこれからも大切に育てていけたらいいな。






…自分のことを書くのってむずかしいなぁ。

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