小学生の頃は「図工」の授業が好きでした。見たまま思ったままを描く絵だったから。

場面緘黙症で、言葉を出せなかった分、文章や絵には魂が乗りに乗っていた様に思います。
ありがちな、当たり障りのない表現はしていなかった。

中学生になったら、なにやら意味のわからない抽象的な絵とか、見た目に綺麗な絵を重視するような、「美術」の授業になりました。

とたんに、絵を描くのが面白くなくなりました。

「自分の中にあるものを出せない…」
当時の私は、こうして言葉として理解はしていなかったと思いますが、面白くないと感じた背景はおそらくそういうことだったと思います。


徐々に、絵を描くことも好まなくなった。

『自由な発想』というのは、今もあまり得意ではなく、これは大きくなるにつれどんどん苦手になったので、幼い頃から自分を隠すことに慣れきった末に、自分がわからない！！という悲しい現状ではありますが、

出ないものを無理やり引っ張り出そうとしても、これまた苦痛が生まれるばかりで、かえって「自分チャン」は奥へ奥へと隠れてしまう…

お！？
話がグングン逸れていくぞ？

もとい！！

でね、
自分を取り戻すためにカウンセリングを受け始めた今年の夏。

ある日突然、
「そうだ、絵描きたいな」と思い立ちました。ご飯食べ終わって、ぼーっとしてる時に😅

テーブルの上を見渡すと、何かの裏紙と、カレンダーにスケジュールを書き込むために置いてあったボールペン✏️

う〜ん？まあ、いいや。

とりあえず、その場に座ったまま視界に入るものを、ただただ描き描き♪

マグカップと、プレゼント用のリボンをクルッと丸めたものと、テーブルに飾ってある造花。

ボールペンだから、途中で消せないし直せない。

なーんだこれ？という出来上がりでしたが、なんか、楽しかった！

力いっぱい歪んだマグカップ。
でも、こんな感じに見えてたんだよね、私の目には。

クルッと巻いたリボン。
これまたいびつだけど、クルクル楽しそうを描いてるのが楽しかった！

なんだか真っ黒になっちゃった造花。
…描きすぎってやつ？？

見れば見るほどフハハハハと笑っちゃう出来なんだけど、とにかく…描いてる時間の無心状態が楽しい🎶

感覚だけになれる時間✨

Facebook仲間やダンナ様に「上手い」と言ってもらえて調子に乗った私は、このあと次々とボールペンで絵を描き始めました。

ところが、しばらく経った頃、プツリと描くのをやめてしまいました。

褒められれば褒められるほどに、上手く描きたいと思うようになってきたのです。

こうなると、もう無心で描くこともなくなり。あのいびつさ、私にはこう見えたから！という強さも消えてしまいます。

中学生の美術の授業に逆戻り。

それから3ヶ月ほどが経ちました。
「写真見ながら描くなんて面白くない」
という概念をはずして？スマホに保存してある、とある風景を、昨日ふと描いてみました。

「でもな〜、風景もあまり得意じゃないんやけどなぁ」
と思いつつ、途中からはときおり無心に、手が動きたいように動かして。

うん、ちょっと離れて見たらそれっぽい感じになったかな☺️

通勤路、歩道にイチョウが連なっていて、どこまでも真っ直ぐな道に、電線が踊るように連なる、この光景が好きなのです。

そう、木とか葉っぱとか、至近距離じゃないそれを描く手法を知らない…

わざわざ消せないボールペンを使い続けているのは、後戻りできない、綺麗に描くことを強制的にやめさせる為で。
だとしたら、自分の手法や正確さに物足りなさを感じることは、、、

アニマルコミュニケーションの提供において、自分がなかなか拭えずにいるコンプレックスも、手法と正確さ。

ペットさんに繋がるのに時間かかること、正しく「声」を受け取れているだろうか自信がない。

全然関係なさそうな「絵」と「アニマルコミュニケーション」が、実は自分の中では繋がっている。
　↑
これは今、文字を打ちながら気付きました！！

そっかそっか、そうなのね。

絵は、また楽しみたくなったら描こうと思います。