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「水着スズカ」イラスト制作記事

先日投稿したイラスト「水着スズカ」の制作記事です。

完成イラスト


■テーマ・構図
夏らしい絵を趣味絵の方でも描きたいと思い、背景や肌塗りの練習も兼ねて水着スズカさんを描くことにしました。

ポーズは「似合ってますか?」と此方に聞いているイメージで、右手で髪を掬っているのが個人的なポイントです。左手は体の前に出すのも考えましたが、作画コスト削減のため後ろに回しました。


■清書までの過程

・エスキース

枠にポーズのアイデアを簡単に描いていき、しっくりきたポーズを採用します。

水着の下はパレオにするか迷いましたが、最終的には完成絵のような形にしました。パレオ差分はやる気があれば近いうちに描くかもしれません。或いはポニテ差分なんかも良いですね。

※7/25追記
ポニテ差分描きました。こっちの方が夏っぽいかも?


・カラー大ラフ

エスキースを元に大雑把に色を付けて全体像を把握します。特に人体バランス等は考えず大まかに塗っていきます。

幾つかダウンロードした夏用ブラシ(波や砂浜、雲ブラシ等)の使い心地を確かめたりもしました。

・素体

今回は素体がほぼそのまま清書の線になるため、人体バランスに注意し、普段より時間をかけて丁寧に描きました。

手は以前紹介したHandyというアプリで調整したものをトレスしました。

自由にポーズを調整して下描きに使えるので非常に重宝しています。

・ラフ

素体の上に大雑把に髪や服を描きます。あまり細かい部分は気にせず描いて、後々下描き段階で修正していきます。

後髪は髪の毛ペンでシルエットから作るのでこの時点では描いていません。

・下描き

ラフから細かい所も描き込み、色を付けてみて全体像の確認をします。

尻尾を描き忘れていて、後々かなり完成に近づいた段階で尻尾が無いことに気づいたので焦りました…

しばらくウマ娘描いてないと尻尾は本当に忘れがちですね。普段から色々な方のウマ娘イラストを見ていますが、意外と尻尾を描き忘れている人が多くてニヤッとします。(笑)

・線画

下描きを元に清書に入ります。

この時点でも各パーツごとに多少色を変えていますが、完成絵ではより細かく色トレスをして馴染ませています。

塗り始める前はへそや腰骨のラインも線画で描いていましたが、塗ってからは線が浮いてしまう感じがあったので消しています。

■各パーツの振り返り

・髪
描き慣れた髪型ですが、ここ最近の研究の甲斐あって以前よりも塗りは綺麗になったかなと思います。

細かい点ですが、横髪と耳の位置を今回から変更しました。

今まで
今作

今までは横髪の後ろに耳を描いていたのですが、今回は横髪の上に耳を乗せました。そもそも公式絵は以下のように横髪の上に耳が乗ってるので、変更というより修正の方が正しいですね。

公式絵(カラ館コラボ)


・水着
ウマ娘の絵はガイドライン上、過度に露出の多いものや際どいものは避けるべきなので、胸周りや股周りがフリルで隠れるタイプの可愛い系のデザインにしました。スズカの性格的にもこのようなタイプの方が似合ってる気がします。

前作から特に意識してやっているのですが、特定の部分に周辺色を反射光として描き入れ、色に変化を付けています。

今回は明暗境界部にはオレンジ色を置いたり、地面(砂浜)からの反射光が当たる水着の下部には黄色を置いたりしています。

こうすることで同配色の部位の中でも色相が変化して単調さが無くせるように思います。

・肌
水着と同様に、肌塗りでも周辺色に合わせた反射光を入れたりしています。具体的には、光源と反対側(右側)に水着色に似た寒色系の色を置いて色相、彩度をやや変化させています。

肌は特に色が単調になりやすいので、この微妙な色相の変化が良いアクセントになっていると感じます。

その他にも、肌の艶感を出すために白い光をうっすら描いたり、明暗境界部には表面下散乱の表現として彩度高めの暖色を置いたりしています。

・背景

苦手な背景ですが、夏の雰囲気を出すためには必須なので頑張りました。最終的にガウスぼかしでややぼかしています。

使用したブラシを幾つかまとめておきます。


・加工等

加工前
加工後

加工前と比較すると、

・トーンカーブ等の色調補正レイヤーで彩度やコントラストを調整
・水滴を追加
・右側にヤシの葉の影を追加
・光源側(左)を発光レイヤーで明るく調整
・光源の反対側(右)に明るい色を薄ら置いて背景に馴染むよう調整

といった加工を施しています。

背景に馴染むように調整するのは中々苦労しましたが、最終的には納得のいく出来になりました。


・まとめ
今回は久々スズカの趣味絵ということで結構力を入れて描きました。結果的に人体バランスや塗り、全体の雰囲気という点でも過去一の絵が描けて満足しています。

今まではあまり露出の多い絵は描いてこなかったので、今作は上述の通り肌塗りの良い練習になりました。露出の多い絵は人体バランスが絵のクオリティに直結するので、人体バランスを整える練習にもなったと思います。とはいえ、ウマ娘で露出の多い絵ばかりを描くのはあまりよろしくないので、今後描くにしても別作品にしようと思います。

苦手意識のある背景に関しても、色々なブラシを試しながらイメージに近いものが作れたので満足している一方、キャラクターとパースをそれほど正確に合わせなければいけない訳ではなかったので、今後もまだまだ苦戦する機会は出てくるかと思います。

最近はnoteの閲覧数も増えてきていて有難い限りです。まだイラストを始めて1年半にも満たない未熟者ですが、私の記事内容が少しでも絵の参考になれば幸いです。


今回の記事は以上になります。最後までお読み頂き有難うございました!

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