4:9.愛の生命

あの歓喜が、深く深くソラを撃った。


こんなにも愛されていると言うことを知った時、涙が止まらなかった。


ソラのうちから愛が尽きぬ泉のように溢れてやまず、

ここにこそ本当の幸せがあり、

この悦びのみが幸せであるということ。


愛そうと努力して愛するのではなく、

ただ愛せずにはおれなかったのだ。


出逢う人すべてが愛おしくてたまらなかった。

おそらく、周りの人もそう思っていただろう。


愛は喜びだ。

単なる感情を指しているのではなく、

また観念でもない。

愛こそは、生命の生命、実在の実在であったのです。



いま、この瞬間、地上にいながら、永遠とつながっているようなそんな感覚を覚えたのだ。


ここにこそ生きる目的と意味がある。


もはやこれ以上のものは何も要らない。



ソラのいのちの質というものは以前と全く変わってしまった。


ソラにとっての人生の最重要事項は大幅に深くシフトせざるを得なかった。


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