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DIY modular synth cable hunger and side panel with elecrow laser cut

Elecrowのレーザーカットサービスを使用してモジュラーシンセサイザー のケーブルハンガーとサイドパネルを自作したので、その備忘録。

背景

自作モジュラーシンセの51作品目。
モジュールが果てしなく増殖するため、ケースが必要だった。これまで、ケースはノコギリで木材を切って作ってきたのだ、せっかくの機会なのでレーザーカットを使ってケースを作ろうと思った。
指定加工寸法に空きがあったので、ケーブルハンガーも作った。

制作物のスペック

材料:合板
厚さ:3mm
発注先:elecrow
加工方法:レーザーカット

ケース用サイドパネル
Eurorack規格、タカチFFRレール使用を想定。
2種類の傾斜があり、パッチケーブルの挿抜が良い。

ケーブルハンガー
3.5mmパッチケーブル用
格納数:30(5pcs*6列)

指定寸法のスペースに空きが出来たので、ついでに作成。
剛性はなく、強度も弱い。組立には接着剤が必要。
改善の余地あり。あまり作成はオススメしない。
強度の強いアクリルを用いれば、使い勝手が改善すると思う。

材料はtwitterでアンケートを取り、一番人気の合板を選んだ。

elecrowについて

基板製造サービス、3Dプリント、レーザーカットを外注できる。
中国企業で、価格も安い。
レーザーカットはアクリルと合板を選択できる。指定寸法の範囲なら、好きなだけパーツをカットできる。

送料込み28ドルで、20cm*20cm*3mm*5pcs/Lotの製造を頼める。
発注から生産完了までは7日間、輸送に4日間かかった。
段ボール梱包で緩衝材で巻かれている。

パーツは切り取られて送られてくるのではなく、合板にくっついた状態で送られてくる。写真の丸穴などの、小さいパーツは含まれていなかった。

レーザーカットは木材を焼き切るため、若干の焦げた匂いがする。
レーザーの太さだけ、寸法は小さくなる。ノギスで測定したところ、-0.1~0.2mmの寸法誤差があった。+側の誤差は無かった。

2Dデータの作成

Fusion360という無料で使えるCADソフトを使用した。3D CADだが、2D CADとしても使用できるし、2D のデータフォーマットであるdxfファイルの出力も可能だ。

もちろん、3D CADとしても使用できる。ケーブルハンガーの組立予想図を作成したりもした。

elecrowに発注する際は、dxfファイルに加えて、一部の寸法を記載したPDFファイルを送る必要がある。
PDFファイルはautodeskのonline viewersを使用した。
無料で使えて、ファイルをアップロードすれば任意の箇所の寸法をオンラインで測定することができる。PDFの出力も出来る。

設計データ

dxfの2D CADデータ、及びPDFファイルはpatreonにて限定公開している。リンク先を参照。

https://www.patreon.com/posts/67345263

寸法は以下の図の通り。elecrowに発注できる20cm*20cmに収まるように配置してある。


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