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FUJI ROCK2023に参戦したら、鎖骨を骨折した話 DAY1

前回の準備編が思いの外好評で「おい、続きはいつ書くんだいっ」となかやまきんに君ばりに数人から有り難いお言葉を頂戴しまして。
鎖骨もこうしてネタに昇華されて、喜んでいると思います。骨折冥利に尽きますね。ただ1点、左の鎖骨が嫉妬しないか心配ですが。

さて、稀に見る猛暑&怒涛の8月が過ぎ去り、ようやく落ち着いて筆を執る時間が出来ました。

それではお待たせしました、FUJI ROCK 2023、DAY1。初っ端から鎖骨を骨折したお話です。


我が家の参戦のスケジュールとチケット


ここでもう一度FUJI ROCK2023の参戦スケジュールをおさらいすると
7/27(木) 前夜祭
7/28(金) DAY1 ←夜にキャンプin。キャンプ泊①
7/29(土) DAY2  ←本番。チケット有り。キャンプ泊②
7/30(日) DAY3 ←帰宅。チケットなし
となります。

チケットについては
・入場チケット:29日DAY2のみ
・キャンプチケット:会期中通し券
・駐車場チケット:DAY2とDAY3の2日分
を事前購入。
ちなみに駐車場については複雑で、行くまで良く分からなかったので、それだけの記事もまとめてみようと思ってます。

第1ミッション:荷下ろし

28日(金)の仕事を早めに終え、新潟を出発したのが17時半頃。
苗場の会場に着いたのが20時過ぎ。とはいえ初のFUJI ROCK、具体的にどこに行ったらいいのか&この日のキャンプは直前に決めたので、駐車場を事前に予約していませんでした。

とりあえずキャンプ道具と自分以外の家族を降ろせそうな場所を探した結果、苗場プリンスホテルの駐車場入口の脇に車を一時停めさせてもらい、荷下ろしを。

ホテルの看板がある、駐車場の入口っぽい辺り

他の場所は路肩にコーンが置いてあって車を停めたり出来なくてここにしましたが、実は会場から結構遠い場所だったのと、先に降ろした妻たちがそのままプリンスホテルの駐車場に徒歩で入っていったら
「こっちからは会場に行けないよ」みたいな事を警備員さんに言われて引き返した為さらに遠回りになってしまいました。

地図で見るとこんな感じ。右側をぐるっと回らないと会場まで行けない

でもそんなん知らないので、私はとりあえず1人で車に乗って駐車場の確保に。

第2ミッション:駐車場の確保

前日に調べていて、当日の駐車場を案内してくれるという「金六イレブン レンタルスキー&テニス」に行きました。

店内に入ることなく、車に乗ったままで受付を済ませ、原チャリで駐車場まで案内をしてくれます。
因みにこの時担当してくれた人が同じ故郷の後輩だったような気がしたのですが、確信が持てず声を掛けませんでした。あいつだったのかなぁ…

案内されたのはつくし亭というお店の横を曲がって上り坂を登った先。金六イレブンから徒歩3分程度の近場で一安心。
この初日の駐車場だけが予約もしていなかったので、実際に駐車出来るのか、場所は近いのかなどとにかく心配でした。

もちろん100%ではありませんが、金六イレブンさんの案内できる駐車場はかなり多いらしく、あまり心配しなくても大丈夫そうです。
結構近くに停めることが出来たので、事前に予約していた駐車場はお金も払っていましたが、移動するのが大変すぎるので結局延長してこの金六イレブンさんの駐車場に3日間車を停めることにしました。
ちなみに、この時はまだ3日目の朝に車を予約していた別の駐車場に移すつもりだったので、2日分しかお願いしてませんでした。この時、払っておけば良かったな…

第3ミッション:家族と合流し会場へ

無事に駐車出来たので、先に降ろして会場に向かっているはずの家族と合流するべく、早足で会場へと向かいました。
ちなみにこの時点でも明確にどこに向かったらいいかは良く分からず(笑)
暗くなり始めた夜空に光る会場の照明と思われるレーザービームが伸びていたので、それを目掛けて行きました。

先程も書きましたが妻たちは一度引き換えして回り道しており、しかも子連れ&キャリーカートに満載の荷物を引きながらですから、実は私の方が前に行き過ぎていました(笑)
ので、ちょっと戻って何とか合流。辺りはその時点で真っ暗になっていました。人はまぁそこそこ居ます。

ちょうど仮設トイレもあったのでトイレを済ませて、会場へ。遠くから聞こえるライブの音、遠くに見えるレーザービームと夜道の特別感で、子供達はワクワクしてました。いや、私も少なからずワクワクしてました。

20分ほど歩いてキャンプサイトに到着。多分この時点で21時過ぎ。普段の我が家の就寝時間は20時半頃なので、子供達が眠くならないかやや不安になりながらとにかくキャンプサイトでテントを張れる場所を確保しないといけません。

第4ミッション:テントの設営

キャンプサイトマップ。左下の橋を渡った辺りが広場になっていて飲食屋台などがある

当然広場に近いA〜Dのサイトは前夜祭で埋まるとの事前情報の通り、テントがもう隙間なくビッシリ。
一応、広場にあるキャンプよろず相談所に「これからテントを張るのですが、やっぱり上のサイトしか空いてないですよね?」と聞いてみましたが「あ〜そっすね。もしかしたら斜面の所はあるかもですけど。頑張って下さい」みたいな返答で、具体的なアドバイスは貰えず。むーん。

若干モヤッとした気持ちを抱えて、最初からGのサイトを目指す事にしました。
さっきの相談所でGサイトに行くには右側からで良いですか?と聞いたらそうだと言われたので、とりあえず右の方の道から登り始める。
とにかく暗いので、持参したヘッドライトを出して足元を照らしながら歩く。
更に元はスキー場なのでかなりの上り坂だったり細い道だったりでとても一人では満載のキャリーカートを引けず、小2の長男に後ろから押してもらいました。
めっちゃ手伝ってくれて、この時は本当に助かりました。成長したな、息子よ!父は嬉しいぞ。

気づけば遠くにレッドゲートが見えてきました。あれ?何か道間違った?とここで気付く。スマホで確認すると、どうやら歩いていた道はAとBの間で、Dサイトに来ていました。
このまま進むとぐるっと回ってまた広場に戻ってしまうので、来た道を一旦引き返す事に。
でもここまで余りにもテントが隙間なく設置されてるので「本当にテントを張るところあるのかなぁ…」と少々不安になり、一度荷物を長男に見張ってもらって一人でDサイトの中を横断してGサイトの様子を見に行きました。

流石にGサイトまで登れば張れそうな場所がチラホラ見つかり、また荷物と長男の所まで戻る。ちなみに妻と下の子達は後を追う形でゆっくりと歩いていたので、合流して一緒にCサイト脇を通りヒーコラ言いながらようやくGサイトまでたどり着く。
道を間違ったり、テントを張れそうな場所を探しながら登ってきたのもあってかなり時間が掛かりました。

何とかテントを張れる割りと平らな場所を見つけ、急いで妻とテントを張る。キャンプには数多く行きましたが、暗い中でのテント設営は流石に初めて。でも慣れたもので5分程度で設営完了。最低限の道具しか持ってきてないので、いつものキャンプに比べたら設営は一瞬でした。

この時点で22時を回っていたので、急いで歯磨きなどを済ませて寝る準備。子供達の寝かしつけは妻に任せて、私はタンクを持って水を汲みに広場まで降りることにしました。
正直、早くビールも飲みたかったというのもあります(笑)

第5ミッション:水汲みとビール補給

荷物のない下りは早いもんで、早速広場に到着してまずはタンクに水を入れる。多分5Lくらい入るやつ。満水にするとそこそこ重いです。
そしてお待ちかねのビールタイム🍺✨広場には4店舗ほど屋台が営業しており、メニューも各店で結構違いました。

屋台ではないけど、オシャレなカフェも。テンション上がるー!


その中にクラフトビールがあったので、迷わず購入。これがもう美味いのなんの!疲れた身体に染み渡ります。

フジロック来ました!ビール飲んでるぜウェーイ!的な写真撮りたかったんだぜ
この後、右手が使えなくなります


夕飯は向かう車の中で軽く済ませて来ましたが、次はちょっと何かつまみたいなぁと思い別の店でポテトとお肉とオリオンビールを。うまーい。

そうそう、苗場の夜は結構涼しかったです。ちょっと座ってビール飲んでたら、汗をかいたのもあってか身体がちょっと冷えてきました。
そろそろ戻ろうかと思い、でも寝る前にもう一杯さっきのクラフトビールを飲みたかったので買って帰る事に。

片手にはビール、そして片手には満水のタンクを持って再びキャンプサイトを登り始める。

最終ミッション:テントまでビールを運ぶ

登ってる途中で撮ったレーザービーム

ビールを2杯飲んで上機嫌の私。途中、空に伸びるレーザービームの写真をインスタに投稿してドヤる。
この後骨折するとはつゆ知らず、呑気なものです…

流石に5Lタンクを持ちながらの上り坂は結構キツくて、段々と息も上がってきました。
ちなみに広場から我が家のテントまで15分は登ります。

最後の最後、あともう少しという所で悪魔の囁きが。
「このまま通路を進めば遠回りだけど、サイトの中を突っ切ればちょっと近道できるぞ」


運命の分かれ道

もう、本当に最後の上り坂。息も切れ切れ、タンクも重たいので左右持ち替えて早く降ろしたい。疲れた…
よし、ちょっと近道しよう!

キャンプサイト内はさっき一度突っ切った経験もあり、どんな状況かは分かっているつもりでした。
テントが所狭しと設置されていて、テントから伸びるロープに気をつけなきゃな…

これです。夜だと全然見えないし、テント多すぎてクモの巣みたい…


そう思った瞬間、まんまと左足をロープに引っ掛けました。

右手にはタンク、左手にはビール。上り坂でやや前傾姿勢だったこともあり、咄嗟に手を出すことも出来ず、受け身も取れず右の鎖骨から芝生へダイブ。
そして、大切に大切にここまで持ってきた左手のビールを頭からかぶりながら…

物凄い痛みと、痺れが右の肩に。あ、コレはヤバイな、やっちまったかな、と思いました。というか、めちゃくちゃ痛い。まぁ、右の鎖骨折れてましたからね。

痛みを堪えながら何とか我が家のテントまで辿り着くと、寝かし付けを終えた妻がテントの外に。

私「いってー😢」
妻「えっ!どしたん!?」
私「そこで転んだ…」
妻「えー!!大丈夫??」
私「うん、いや、ちょっとヤバイかも…痺れてる…」
妻「えー…折れた?」
私「んー、いや、まぁ手も動くし、多分折れてはないかな…」←認めたくない(笑)

実はちょっと前から妻が背中を痛めており、病院で処方された痛み止めの飲み薬と湿布を持参してました。
それをすぐに貰い、かろうじてうっすらとカップに残ったビールを飲み、汗とビールにまみれた服を妻に手伝ってもらいながら着替えて、悲しみの中寝ました…
というか、その夜は痛みと朝方まで聞こえていたライブの音でほぼ寝れなかったと思います。辛かったなぁ…

DAY1にしていきなりクライマックス、という感じですが、翌日が本番です。
家族皆が大好きなVaundyのライブに何としても出たい。帰れない。そんな事を眠れない頭でグルグルと考えてました。

次回は気合で乗り切ったDAY2の模様を書きます。お楽しみに!

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