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【競馬予想Vol.440】第29回NHKマイルC



トラックバイアス分析・展開予想

  • 東京は水曜に21.5ミリのややまとまった量の雨が降り、木曜以降は晴れ。金曜に散水を実施して、土曜朝時点の含水率は4コーナー・ゴール前共に14%台。クッション値は9.5で、速い時計が出るコンディション。

  • 土曜に行われた芝5レースのうち3レースでハナを奪った馬が連絡み。4コーナー6番手以降の差しは未勝利戦で3着に来たのみで概ね前残り。差してくる馬は殆ど内から。中団より前にいないと話にならない。典型的な内前高速馬場。

  • ユキノロイヤルはテンのスピードが平凡なのでこの枠からでは逃げられない。ハイペース毎日杯を経由したノーブルロジャーが行くかもしれない。キャプテンシーもこの枠なら行きそう。どちらが行くにしても飛ばす展開は考えにくく、ハイペースで前崩れになった昨年とは一転して今年は前が楽。狙いは前に行く馬。差すにしても内。


全頭分析

【-】ダノンマッキンリー

(+)ファルコンSは持てる能力全開で突き抜け。ここも直線一気専念。
(-)前走は後方決め打ちの外差し嵌る。揉まれ不安あり最内枠は心配。

【△】ノーブルロジャー

(+)毎日杯は重馬場ハイペースを追走し2着。軽い芝のマイルで復権。
(-)裏道ローテで強い相手と走っていない。持ち時計も心許無く劣勢。

【△】ディスペランツァ

(+)マイルを使って連勝。直線外から問答無用で差してくる脚魅力。
(-)前走は道中中弛みで時計平凡。決め手に頼り過ぎて届かず懸念。

【-】イフェイオン

(+)フェアリーSは外枠から直線先抜けの完勝。この内枠は悪くない。
(-)前走は持ち時計を更新しながら完敗。現状の実力では足りない。

【△】ボンドガール

(+)NZTは久々にしては折り合い及第点。軽く速い馬場で上積み期待。
(-)サウジアラビアRCは行き遅れて完敗。一にも二にも折り合い次第。

【△】ロジリオン

(+)ファルコンSは直線内でほぼ追えず度外視。進路確保で巻き返し。
(-)新潟未勝利戦以来のマイル戦。道中溜めが入る流れだと未知数。

【-】チャンネルトンネル

(+)東京のデビュー戦を快勝。アーリントンCはタイム差無しの3着。
(-)前走もまた直線で外に張る。能力高そうだが真っ直ぐ走らない。

【-】エンヤラヴフェイス

(+)デイリー杯2歳SでJマンタルの2着。外差し専念で一角崩し狙い。
(-)2走前からブリンカー着用も変化無し。正攻法では歯が立たない。

【-】キャプテンシー

(+)NZTは外枠で追走一杯になり沈む。軽くて速い馬場替わりは歓迎。
(-)勝った2戦はいずれも単騎放置の楽な競馬。ここは番手も超強力。

【-】ウォーターリヒト

(+)ここ2戦は後ろからではノーチャンス。前が止まるようなら出番。
(-)前走は逃げバテた馬を交わしただけの惨敗。地力は全く足りない。

【-】アレンジャー

(+)アーリントンCは差し決着に抗う先行2着。速さはここでも上位。
(-)前走は短距離戦経由で行き脚アップ&内枠。正攻法ではしんどい。

【▲】ゴンバデカーブース

(+)東京マイル2戦2勝。サウジアラビアRCは真後ろから問答無用差し。
(-)馬群から離れた競馬しかしていない。即GI使いのローテも疑問。

【-】シュトラウス

(+)ファルコンSは直線内で壮絶に詰まる。引き続き差し構えで一発。
(-)朝日杯FSは出遅れから前に行かせて凡退。行きたがる性格が厄介。

【○】アスコリピチェーノ

(+)桜花賞は直線に向く際にSボッシュに弾かれる。力負けではない。
(-)勝った阪神JFもクビ差の辛勝。抜きん出た存在ではなく過信禁物。

【-】マスクオールウィン

(+)フェアリーSは加速ラップで差し込み僅差。無欲の差し不気味。
(-)前走は直線大外で完全に置かれる。時計勝負だと明らかに劣勢。

【◎】ジャンタルマンタル

(+)皐月賞はハイペースで直線先に動いて3着。マイルなら無双の器。
(-)激闘から中2週で再び関東遠征。生き物である以上疲労が心配。

【-】ユキノロイヤル

(+)NZTは稍重馬場をハイペースで主導し粘る。楽に行ければ盲点。
(-)前走は内枠先行の賜物。東京替わりかつ外枠では逃げられない。

【-】アルセナール

(+)クイーンCは直線モタつくもラスト凄い脚。ナミュールの半妹。
(-)デビュー戦も加速が乗るまで時間要す。守りの騎乗だと届かない。


結論

ジャンタルマンタルはデイリー杯2歳S勝ち、朝日杯FS勝ち、共同通信杯負け(2着)、皐月賞負けというローテーションが2019年の勝ち馬アドマイヤマーズと全く同じ。皐月賞の内容はレコード決着を直線先抜けで勝ちに行ってコンマ1秒差のジャンタルマンタルが断然上。今年は逃げ馬が大したことがなく、好位の外に付けて直線出し抜くだけの簡単なお仕事になりそう。

アスコリピチェーノは桜花賞で持ち時計をコンマ3秒詰めており、負けはしたが依然としてハイレベル。ただジャンタルマンタルと比べると行き脚で劣後する。ジャンタルマンタルが前で待って差しに向きそうなここは後塵を拝したままで終わりそう。

ゴンバデカーブースは逃げと追い込みしかしていないので、揉まれる競馬であっさり飛ぶかもしれない。昨年10月以来の実戦で4番人気なら切って妙味だが、土曜の競馬を見せられるとモレイラさんを切るのは忍びない。プリンシパルSのダノンエアズロックの勝たせ方、何アレ?エグ過ぎ。ゴンバデカーブースではなくモレイラさんを買う。

2~3着候補は内枠から。ノーブルロジャーは内枠先行の居残り狙い。ジャンタルマンタルとのパレスマリスワンツー、ありそう。ボンドガールも内枠先行で残せる力はある。今回も折り合い次第。ロジリオンはファルコンSの直線で完全に前が詰まっていたので度外視。東京は3戦3連対、中途半端な人気の戸崎さんほど頼りになる騎手はいない。ディスペランツァはこの馬場でここ2走の競馬だと間に合わないが、内を突けば何とか。

◎ジャンタルマンタル
○アスコリピチェーノ
▲ゴンバデカーブース
△ノーブルロジャー、ボンドガール、ロジリオン、ディスペランツァ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(6点)、3連複F◎-○▲-○▲△△△△(9点)

【5/5 14:10追記】
内前優勢バイアスを馬券にダイレクトに反映させるため、ジャンタルマンタルと同じPalace Malice産駒の先行馬ノーブルロジャー流しの馬複を追加。
馬複2-3・5・6・12・14・16(6点)

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