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【レース回顧Vol.430】第29回アンタレスS


レース結果・収支

1着【△】ミッキーヌチバナ(5番人気)
2着【△】スレイマン(3番人気)
3着【▲】ハギノアレグリアス(1番人気)
・・・
12着【◎】テーオードレフォン(4番人気)
13着【△】ラインオブソウル(8番人気)
14着【○】ヴィクティファルス(2番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:23,050/56,100(41.1%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

今の阪神ダートは前に行かないと負け。テーオードレフォン買って寝ていれば当たるはず。・・・スレイマン?そんなに絡んでくるの?マズイ。あー、4コーナーでお釣りが無くなった。オワタ。逃げ馬はリスクあるなぁ。ハギノアレグリアスは位置を取って自衛してきたけど砂がパッサパサで追い上げが効かなかった模様。この馬場を差したミッキーヌチバナは強い。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 週半ばに降った雨の影響は無く、馬場は稍重寄りの良だった先週よりも乾いた状態。先週は良馬場に限れば最速(梅田S/4歳以上3勝C、1分51秒7)と2番目(宝塚市制70周年記念/4歳以上2勝C、1分52秒0)の時計が出た。GIIIなら1分51秒前半での決着が濃厚。砂が白く乾いていて前が止まりにくい状況。

  • 快速系の逃げ馬不在。前走に引き続きテーオードレフォンが行きそう。ヴィクティファルス、サトノロイヤル、スレイマンも差が無く追走。前に行きそうな馬が少ないだけに前残りに要注意。

レース指標

LAP:12.7-11.3-13.2-12.2-12.1-12.1-12.6-12.3-12.7
勝ち時計:1.51.2(良) テン3F:37.2 上がり3F:37.6

レースの振り返り

バラバラっと締まりのないスタート。まずはテーオードレフォンがハナ確定・・・と思いきや、外から同じスピードでスレイマンが寄せてきた。最高速度は65.7km/h(但し瞬間的で、平均は62~63km/hぐらい)。テーオードレフォンがラチに寄せてハナを確保したものの、ここで余計な脚を使わされた感は否めない。

テーオードレフォンのリードは1馬身弱。スレイマンにずっと後方外を張られていて非常に気まずい。これはもうダメかもしれない。少し後方に目を遣るとハギノアレグリアスがヴィクティファルスのすぐ後ろ、5番手にいた。流石にこの馬場なら前に寄せてくるよなぁ。ミッキーヌチバナは中団の外。この辺りから差し届くかどうか。

1,000M通過61秒5。ペースは普通で、4コーナーに差し掛かってもテーオードレフォンの手は動いていなかったが、すぐ外をスレイマンに張られていて余裕無し。直線に向くところでスレイマンが持ったままでオート進出。テーオードレフォンは激しく手が動き出して付いて行くのが精一杯。あ、オワッタ。

スレイマン先頭、ハギノアレグリアスが直線で外に持ち出して2番手。そしてそのすぐ外にミッキーヌチバナ。あれ?いつの間に?スレイマン先頭、ハギノアレグリアスとミッキーヌチバナ急追。完全にこの3頭の争い。ハギノアレグリアスが遅れて、ミッキーヌチバナがスレイマンを捉えてゴール。

ミッキーヌチバナは道中中団から4コーナーで前を行くヴィクティファルスの内に潜り込ませてポジションを上げ、直線に向いた時点で先頭まで3馬身の圏内。これは太宰騎手が上手かった。2016年平安S(アスカノロマン)以来8年振りの重賞勝ち。ダノンレジェンド産駒はこれが初重賞勝ち。ミッキーヌチバナ自身、阪神ダートに良績があって持ち時計も速かったので順当。

スレイマンは大外から位置を採りに行って、テーオードレフォンに並びかけて潰す強気な競馬で2着。これは想定外の強さ。ブリンカーを付けてから急激に力を付けてきている。ハギノアレグリアスは位置を採った分詰めが甘くなった感。但しミッキーヌチバナが差し勝った以上、物足りなさは残った。

テーオードレフォンはスレイマンに潰されたようなもの。この馬自身明確な逃げ馬ではなく、道中マークされっぱなしの競馬では厳しかった。逃げ馬はマークされたら終わり。予想ではスレイマン以降が番手に引いて放置してくれると考えたが、斎藤新さんは見逃してくれなかった。

ラインオブソウルは道中後方追走から勝負どころでもポジションを上げられず。ここ3戦全てハンデ戦で軽い斤量を背負っていて、別定戦ではしんどかった模様。ヴィクティファルスは4コーナーまで勝ち負けの位置にいながら、直線半ばで行方不明。ラインオブソウルから10馬身遅れるってどういうこと?調教で走り過ぎて燃え尽きた?ここまで負ける意味が分からない。


レース結果からの教訓

  • 馬具の矯正前と矯正後で成績が向上した馬は次にコケるまで追ってみる。スレイマンは昨夏の阿蘇Sでブリンカーを試してから別馬と化している。

  • 逃げ馬はマークされたら終わり。明確な逃げ馬ではなくインスタント逃げ(他が行かないなら逃げる)馬なら尚更。今回はスレイマンの出方を見誤った。

  • 調教でとんでもない時計を出すとレースで燃え尽きることがあるので注意。ヴィクティファルスは一週前にコースでダントツの一番時計を出して直前は坂路でセーブ。2023年マイルCSシャンパンカラーのように若駒なら勢いに結び付くこともあるが、古馬だと逆効果なのかもしれない。


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