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【レース回顧Vol.440】第29回NHKマイルC


レース結果・収支

1着【◎】ジャンタルマンタル(2番人気)
2着【○】アスコリピチェーノ(1番人気)
3着【△】ロジリオン(10番人気)
4着【▲】ゴンバデカーブース(4番人気)
・・・
7着【△】ディスペランツァ(6番人気)
・・・
12着【△】ノーブルロジャー(7番人気)
・・・
17着【△】ボンドガール(3番人気)
・・・
単勝1点的中!(2.9倍) 馬複6点+6点的中!(3.6倍) 3連複9点的中!(25.4倍)
レース収支:+990 累計回収/投資:37,340/72,400(51.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

予想はほぼ完璧。ジャンタルマンタルが完全に抜け出して、ロジリオンが単独2番手。外からゴンバデカーブースも来ている。3連複万馬券、アザーッス!・・・アスコリピチェーノ?あー、別に要らないっす。あー、2着。激安。不利受けても来ちゃうのか・・・。うーむ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 東京は水曜に21.5ミリのややまとまった量の雨が降り、木曜以降は晴れ。金曜に散水を実施して、土曜朝時点の含水率は4コーナー・ゴール前共に14%台。クッション値は9.5で、速い時計が出るコンディション。

  • 土曜に行われた芝5レースのうち3レースでハナを奪った馬が連絡み。4コーナー6番手以降の差しは未勝利戦で3着に来たのみで概ね前残り。差してくる馬は殆ど内から。中団より前にいないと話にならない。典型的な内前高速馬場。

  • ユキノロイヤルはテンのスピードが平凡なのでこの枠からでは逃げられない。ハイペース毎日杯を経由したノーブルロジャーが行くかもしれない。キャプテンシーもこの枠なら行きそう。どちらが行くにしても飛ばす展開は考えにくく、ハイペースで前崩れになった昨年とは一転して今年は前が楽。狙いは前に行く馬。差すにしても内。

レース指標

LAP:12.3-10.7-11.3-12.0-12.0-11.4-11.2-11.5
勝ち時計:1.32.4(良) テン3F:34.3 上がり3F:34.1

レースの振り返り

最後のゲートインのアルセナール、発汗が凄い。これはレース前に消耗していそう、って思いっきり出遅れ。ディスペランツァ、ウォーターリヒト、アレンジャー、シュトラウス辺りも後ろからの競馬。ジャンタルマンタルは絶好のスタート。ちょっと押せばハナを奪える位の行き脚だったが当然自重。マスクオールインが仕掛けていったところ内からボンドガールがハナ奪取。イフェイオン、キャプテンシーも前へ。最高速度は68.9km/h。想定より速い流れ。

ジャンタルマンタルは5番手の外。そしてそのすぐ内にアスコリピチェーノ。ルメールさん、流石に抜かりない。ロジリオンはこれらの直後を追走。強い馬の後ろって何かと有利。戸崎さんイイネ。ノーブルロジャーもこの直後にいたがこの馬にしては位置取りが甘い。ゴンバデカーブースは被されない中団の外。今の馬場だとここがギリギリ。ディスぺランツァはこの後ろからでは無理。

テン3ハロン通過34秒3は普通。キャプテンシーがハナ、マスクオールウィンが2番手で、その外にジャンタルマンタル。持ったまま。内にアスコリピチェーノを封印したまま直線へ。アスコリピチェーノは外が壁で抜け出せない。ジャンタルマンタル自身は持ったまま。川田さん、実にいやらしい(注:誉め言葉です)。

アスコリピチェーノはたまらず内へ進路を採り、マスクオールウィンとキャプテンシーの間にダイヴ。しかし狭過ぎて割れず、手綱を引いてブレーキ。ジャンタルマンタルは外フリーからスパートして突き抜け。勝負あり。追ってきたのはロジリオン。戸崎さんスーパーナイス~!馬複6-16、当たり。ゴンバデカーブースも来てるやん。3連複6-12-16も当たりそう。万馬券アザーッス!・・・ん?アスコリピチェーノ?あー、やっぱり来ますか・・・。

超高速の皐月賞であわや勝ちかけまで行ったジャンタルマンタルにとって、マイルへの距離短縮はご褒美でしかなく順当勝ち。中2週の疲れだけが心配だったが、レースではそんな素振りは一切見せなかった。スタートセンス抜群で前に付けて速い馬なので不利も受け辛い。

アスコリピチェーノはジャンタルマンタルを徹底マークしながら、逆に直線でジャンタルマンタルに外を塞がれて進路無し。已む無く内に突っ込んでいったところ壮絶な押し合いになり失速。この時に不利を受けたボンドガールとキャプテンシーがそれぞれ17着と18着に沈む中、再度最内に入れて盛り返して2着。ジャンタルマンタルとの2馬身半差は実力差を示していない。

・マスクオールウィン号の騎手岩田康誠は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:9番・5番)
・アスコリピチェーノ号の騎手C.ルメールは,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:9番・5番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ロジリオンはジャンタルマンタルとアスコリピチェーノの真後ろに付け、直線でジャンタルマンタルの真後ろのラインに入って外フリー。絶好のシチュエーションだったが、ラストは距離実績の無さが出てしまった。あの展開なら2着に残してもらいたかった。無念。ちなみにこの馬を拾えたのは内枠だったことともう一つ、東京で3回走って3連対だったこと。昨年勝ったシャンパンカラーも東京で2戦2勝だった。伏兵はコース経験に注目すべし。

ゴンバデカーブースはこの馬場でジャンタルマンタルらより後ろからでは届かずで仕方なし。モレイラさんが云々というより物理的に無理。途中でディスペランツァの進路を塞ぐシーンがあったが、脚色はゴンバデカーブースのほうが上だった。内々を立ち回ったイフェイオンが5着。「押し競饅頭」の煽りを受けて怯むシーンがあったが、スムーズでも5着だったと思う。

・ゴンバデカーブース号の騎手J.モレイラは,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:3番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ディスペランツァは直線でフラフラしていた上、ゴンバデカーブースに前をカットされる不利。いずれにせよこの馬場で後ろからではノーチャンスだった。ノーブルロジャーは前に行けず中団追走の時点でアテが外れた。シンザン記念よりも時計を1秒詰めながらの完敗で、単純に速さ不足。ボンドガールは直線で外から擦られて戦意喪失、ラストは全く追っていなかった。


レース結果からの教訓

  • 能力比較は基本のキ。マイルでステレンボッシュとコンマ1秒差の馬と、2,000Mのレコード決着でジャスティンミラノとコンマ1秒差の馬のどっちが強いでしょう?って聞かれたら、そりゃ後者でしょう・・・。

  • コース実績が良いのに人気薄の馬は拾って妙味。ロジリオンは1,400Mとはいえ東京芝で京王杯2歳S2着を含む3戦3連対だった。これが10番人気で売ってたら、そりゃ買うでしょう・・・。

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