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【レース回顧Vol.434】第59回サンケイスポーツ賞フローラS


レース結果・収支

1着【△】アドマイヤベル(2番人気)
2着【-】ラヴァンダ(6番人気)
3着【△】カニキュル(4番人気)
4着【△】クリスマスパレード(3番人気)
・・・
6着【▲】エルフストラック(7番人気)
7着【◎】バロネッサ(1番人気)
・・・
13着【○】マルコタージュ(9番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:33,420/62,300(53.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

バロネッサ、スタートイマイチだったけど最内だからイン取れば大丈夫。・・・うわ、ラヴァンダに割り込まれた。前を取れなかったらこの枠は害しかない。結局後ろのほうでモタモタしたまま終了。前は激しい攻防で見応えがあった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 木曜から金曜にかけてごく弱い雨が降ったが無視できるレベル。土曜朝時点のクッションは9.3。Aコースは昨年10月22日以来の使用で、やはり時計が速く内前優勢。昨年は開幕初日から差し追い込みがバシバシ決まっていたが、今年のほうが若干時計が速くて前寄り。

  • エルフストラックの逃げ。ユキワリザクラは枠が外で2番手も微妙。バロネッサ、ラヴァンダが内枠を活かして前に出てきそう。ゆったりとした流れで回ってきて、直線決め手勝負。馬場が軽いだけに後ろより前、外より内が基本。

レース指標

LAP:12.6-11.1-11.9-12.0-12.1-12.3-12.0-11.6-11.6-11.8
勝ち時計:1.59.0(良) テン3F:35.6 上がり3F:35.0

レースの振り返り

前走と同じことをすれば楽勝。バロネッサ、GO。フワッとしたスタートから行き脚を利かせて前へ。そのままインに張り付いて・・・。うわ、ラヴァンダに割り込まれた!津村、捻じ込め!あ、やっぱり無理するな!引いて5番手・・・6番手。折り合いはイマイチ。うーん、これは飛んだ。間違いない。こういうパターンで来た試しがない。

先頭はメアヴィア。最高速度は68.5km/h。ユキワリザクラが2番手。あれ?エルフストラックは?あ、いたいた。赤い帽子。・・・ラヴァンダか。マジでどこ行った?クリスマスパレードは3番手の外で幾分持って行かれ気味。アドマイヤベルは5番手の外。めっちゃ理想的なところにいるやん。で、エルフストラック。捲ってくるんかい。カニキュルは後ろから2番手で最後方はマルコタージュ。また行けなかったのか・・・。

1,000M通過59秒7。メアヴィアの逃げは申し分無いペース。直線に向いて、早速ユキワリザクラがメアヴィアに並びかけていく。ああ、あの調教爆速馬か。買っとけば良かったな。クリスマスパレードに勢いは無く、エルフストラックの伸びも緩い。その外からアドマイヤベル、内の狭いところを割ってラヴァンダが追い上げ。ユキワリザクラが粘るところへクリスマスパレードも盛り返してきて4頭の激戦。

アドマイヤベルが一気に突き抜けて先頭、ラヴァンダが内を割り切って単独2番手。ユキワリザクラはクリスマスパレードに寄られて進路が狭くなって後退。これは可哀想。ゴール前でカニキュルが飛んできて3着。バロネッサは何も出来ず。

・クリスマスパレード号の騎手石川裕紀人は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金10,000円。(被害馬:11番)

競走中の出来事等(JRA発表)

アドマイヤベルはスタートを決めて特段押すことなく中団の外を取り切り。折り合いは問題無く、直線外フリーから無難に勝利。ただカニキュルが最後方付近から大外を通って3着に突っ込んできたように、前が直線に向いて早々にやり合ってくれた展開が向いた感もある。桜花賞上位勢と比べて三枚は落ちる。

ラヴァンダは最初のコーナーでバロネッサに先んじて内を取り切り、直線も内の狭いところを捌いて出てきた。マイルの速いレースを経験した直後で行き脚が付いたというのもありそう。この論理はアーリントンCでアレンジャーが前付けで穴を開けたのと同じ。短距離戦経由馬による内ピタ先行は穴。これ、テストに出ます。

クリスマスパレードはラストで内に寄ってユキワリザクラに接触。大外枠ということで終始外を通らされて疲れた模様。上がりの脚も無いので、直線急かされる競馬も合っていない様子だった。エルフストラックはスタート直後に脚を張って出遅れ。途中で捲って、ラストまた伸びてきたのは意外だった。この馬、結構強い。マルコタージュは行き脚が緩過ぎてレース以前の問題。この馬はかなり弱い。

バロネッサは最初のコーナーで外から寄られてイン取り失敗。首筋や鞍下からの発汗も目立っていてレースにならなかった。東京芝2,000Mは有名な欠陥コース(!)で、最初のコーナーまでの距離が短くてインがゴチャつきやすい。行き脚の吟味は必須。今回は短距離戦経由のラヴァンダの他、逃げや行き脚の速い馬が外枠に入ったことで被されのリスクを考慮すべきだった。


レース結果からの教訓

  • 東京芝2,000Mは最初のコーナーまでの距離が短く、内枠に入った馬は外から包まれるリスクを孕む。キャリアの浅い3歳戦で最内の1番人気を軸にするというのは敗退行為。

  • 行き脚の強さは前走のペースに依存する。ラヴァンダの2着は「マイルのハイペースを経験した後の距離延長内ピタ」がハマった好例とみることができる。

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