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【競馬予想Vol.430】第29回アンタレスS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 週半ばに降った雨の影響は無く、馬場は稍重寄りの良だった先週よりも乾いた状態。先週は良馬場に限れば最速(梅田S/4歳以上3勝C、1分51秒7)と2番目(宝塚市制70周年記念/4歳以上2勝C、1分52秒0)の時計が出た。GIIIなら1分51秒前半での決着が濃厚。砂が白く乾いていて前が止まりにくい状況。

  • 快速系の逃げ馬不在。前走に引き続きテーオードレフォンが行きそう。ヴィクティファルス、サトノロイヤル、スレイマンも差が無く追走。前に行きそうな馬が少ないだけに前残りに要注意。


全頭分析

【▲】ハギノアレグリアス

(+)中央重賞で6戦5連対。好位から差せる脚ありGIIIでは完全に格上。
(-)前が残る展開に弱い。今回前が手薄なだけに構えて届かず懸念。

【-】ダノンマデイラ

(+)測ったような差脚使う。レースレベルが上がるのは望むところ。
(-)持ち時計は貧弱。順調に使えていないだけに時計要す決着希望。

【○】ヴィクティファルス

(+)ダート転向後は先行して堅実。一週前の栗東CWは超抜一番時計。
(-)前走は上位2頭に離される。急坂あり阪神に替わる今回は正念場。

【-】サトノロイヤル

(+)コールドムーンSは太目残り、総武Sは差し優勢。今回叩き3戦目。
(-)1,800Mでは8戦1連対。速い時計に明確な課題ありここも厳しい。

【-】ニューモニュメント

(+)一昨年の3着馬。福島民友Cは59kgでコンマ4秒差。初ブリンカー。
(-)スタート普通でも後ろからがデフォルト。ここも前崩れ展開待ち。

【-】ホウオウルーレット

(+)名古屋城Sは後ろからでは無理。叩き2戦目は3戦3連対で狙い目。
(-)2勝目以降の勝ち上がりは全て湿った馬場。乾いた砂で差し微妙。

【-】サヴァ

(+)マイラーズCでコンマ6秒差の大健闘。追走スピードは十分通用。
(-)行き脚自体は普通。後ろに置かれると付いて回るだけになりがち。

【◎】テーオードレフォン

(+)名古屋城Sは後続に脚を使わせての逃げ切り。積極策に活路あり。
(-)前走はスローの行った行った決着。直線急坂ある阪神では微妙。

【△】ラインオブソウル

(+)マーチSは中山遠征で直線内突いて5着。今回は3勝マークの阪神。
(-)前走も直近勝利した摩耶Sも軽ハンデ。別定戦だと実力差否めず。

【△】ミッキーヌチバナ

(+)ベテルギウスSでペプチドナイルにコンマ3秒差。阪神と好相性。
(-)東海Sは直線内突き敢行も力負け。まだ下積みが足りない印象。

【-】クリノドラゴン

(+)マーチSは前スカスカで後ろからでは出番無し。捲る脚復活待ち。
(-)骨折療養明け後の5戦は付いて回るだけ。復調の糸口が見えない。

【-】リキサントライ

(+)宮崎Sはハイペースを捲って完勝。名古屋城Sは前残りで度外視。
(-)函館と小倉に良績集中。阪神では2戦していずれも大敗で厳しい。

【-】トウセツ

(+)名古屋城Sは行った行ったで出番無し。前止まる展開で差し込む。
(-)オープン入り後の5戦はイマイチ。阪神との相性良いが実力不足。

【-】ゲンパチルシファー

(+)出入り激しかった一昨年のプロキオンS勝ち。前やり合えば出番。
(-)昨年のこのレースも前走も見せ場無しの完敗。付いて回るだけ。

【-】ケイアイパープル

(+)昨年の平安SでTケインズ、Mハリオに善戦。先行出来ると強い。
(-)過去3年参戦も結果出ず。地方競馬慣れによる追走スピード懸念。

【△】スレイマン

(+)勝つ時は離して勝つ。ブリンカー装着後は4角の行きっぷり向上。
(-)ここ3戦はローカルコース。ここで自ら動いて勝ち切れるか疑問。


結論

テーオードレフォンに展開利あり。元々前付けの馬で、名古屋城Sは自らハナに立って2馬身半勝ち。ドスローながら勝ち時計は1分52秒0、上がり3ハロン最速の脚を使っていて申し分なし。今の阪神は砂が乾いていて追い上げが効かないし、ここも自らのペースで行ってそのまま残すとみる。最終追い切りでCW6F78秒2(4月11日の一番時計)をマーク。

ヴィクティファルスはダート転向後の2戦がいずれも3番枠からの前付けで、今回も3番枠。太秦Sの勝ち時計1分51秒3からして、ここも普通に走ってくるのでは。一週前追い切りでCW6F77秒6(4月3日のダントツ一番時計)をマーク。気になるのは純然たる先行ではない(4角押し上げ型)点、直線に坂がある阪神に替わるという点の2つ。

ハギノアレグリアスは阪神で行われた2022年太秦S1着(良・1分51秒1)とみやこS2着(良・1分51秒6)の他、昨年のチャンピオンズC6着(良・1分51秒4)があり、走力は十分担保されている。シリウスSで58.5kgを背負って2着以降を離して差し切っているし、多少置かれても挽回できる。しかし今の阪神の砂は追い上げが効かない。

ラインオブソウルは阪神で加古川特別1着(良・1分51秒4)、摩耶S1着(良・1分52秒2)。ミッキーヌチバナは御陵S1着(良・1分51秒6、但し差し)、ベテルギウスSはペプチドナイルとコンマ3秒差。スレイマンは前々で速い脚が使えるものの、ここ3戦はいずれもローカル場。前に行けるという展開利でどこまで。

◎テーオードレフォン
○ヴィクティファルス
▲ハギノアレグリアス
△ラインオブソウル、ミッキーヌチバナ、スレイマン
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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