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【競馬予想Vol.432】第21回福島牝馬S



トラックバイアス分析・展開予想

  • この中間はほぼ降水無しで、火曜から木曜にかけて連日散水を実施。金曜朝時点のクッション値は9.1と良好な状態。先週土曜に行われた芝1,800M戦はいずれも4コーナーで大外をぶん回した馬が差し切っており、中距離(1,800~2,000M)戦は差しか捲りがよく効いている。福島は今週からBコース使用だが、先週の時点で外が使えていただけに展開面を十分吟味したい。

  • ラリュエルの逃げ。ウインピクシス、フィールシンパシーなど行き脚の速い先行馬も揃っていて前掛かりの流れを想定。前残りより差し優勢、馬場が良くて時計が速いので持ち時計(スピード)重視。直線が短い(Bコース時は297.5M)ので捲る位の器用さは必須。


全頭分析

【△】コスタボニータ

(+)中山牝馬Sは内に入れず消化不良の内容。内前が取れれば渋太い。
(-)慢性的な決め手不足。馬場や展開向いても勝ち抜けまではどうか。

【-】エリカヴィータ

(+)愛知杯はハイペースで追走一杯。ペース落ち着けば位置取れそう。
(-)直近の勝利は内前行った行ったのフローラS。元々力が足りない。

【-】ピンクジン

(+)ローカルコースを捲って2勝。三春駒特別は厳しい位置から2着。
(-)2勝クラスの身で格上挑戦。ハンデも付かず展開向いても厳しい。

【-】ペイシャフラワー

(+)ハナ奪取時は2戦2勝。短距離戦経由で行き脚付くなら逃げで一発。
(-)勝ったレースはいずれも軽斤量の恩恵付き。根本的に実力不足。

【-】トーセンローリエ

(+)3戦連続大外枠で満足に先行出来ず。前走は時計速過ぎで度外視。
(-)アネモネS以降の上積みが不明。先行出来ても通用するかどうか。

【-】エリオトローピオ

(+)福島でしか走らない不思議な馬。内ピタ・外回しいずれにも対応。
(-)未だ3勝クラスの格下。前走はスタートから行く気無しの殿負け。

【-】ファユエン

(+)関ケ原Sは4角から追って押し切る。ここ2戦は相手強く度外視可。
(-)初勝利除く3勝は少頭数の4角外フリー。位置取れないとしんどい。

【-】ウインピクシス

(+)前々走は内前ゲーの外枠、前走は展開不向き。福島記念4着評価。
(-)オープン入り後の連対は内枠先行のクイーンS2着のみ。実力不足。

【-】エミュー

(+)秋華賞は4角大外ぶん回しでコンマ7秒差。外差し専念で一撃狙い。
(-)行き脚緩く常に後方からの競馬。勝ちに行ける脚無く前崩れ待ち。

【-】キミノナハマリア

(+)飛鳥Sはオープンクラス級相手の4着。小回り福島で先行力活きる。
(-)トップスピード乏しく差され易い。先に抜け出す競馬でどこまで。

【▲】タガノパッション

(+)愛知杯は激流に抗う差し込みで2着。ラスト確実にいい脚を使う。
(-)完全追い込み型で前が残る決着に弱い。現状は前崩れの展開待ち。

【-】ラリュエル

(+)豊橋Sは大外からロケットスタートを決めて完勝。矢作の逃げ馬。
(-)サンタクロースSは必要以上に絡まれて撃沈。他馬の出方がカギ。

【○】ライトクオンタム

(+)ターコイズSで控える競馬を試して善戦。脚溜められるなら通用。
(-)前走重馬場だったとはいえ簡単に競り負ける。前付けだと平凡。

【△】フィールシンパシー

(+)中山牝馬Sは外枠に加えて緩い馬場も影響。今回差し構えで妙味。
(-)ベストはマイルで1,800Mは微妙に長い。終い踏ん張れるかどうか。

【◎】シンリョクカ

(+)日経新春杯で吹っ切れて行き脚強化。初の平坦小回りが嵌りそう。
(-)中山牝馬Sは内が残る馬場で内を立ち回って3着。まだ半信半疑。

【-】グランベルナデット

(+)初富士Sは直線早め先頭から1馬身強勝ち。引き続き先行策に期待。
(-)前々走のように前から離されると無抵抗。今回前に行けるか微妙。


結論

シンリョクカは日経新春杯の「暴走」で行き脚が強化されたらしく、中山牝馬Sは前付けして勝ち負けの競馬が出来ていた。ローカル平坦の福島でコンクシェルとククナがいないここは主役。そもそも今回のメンバーでブレイディヴェーグやルージュエヴァイユらにコンマ5秒差に迫れる馬は他にいないでしょ。戦ってきた相手が違う。

ライトクオンタムは内前高速戦のターコイズSで外差しでコンマ5秒差という内容はさておき、控える競馬が出来ていたのは収穫。シンザン記念は1,000M通過58秒1のハイペースを直線外から問答無用で突き抜けた。今回はそこそこ流れそうなので折り合えば飛んでくる。

タガノパッションは前がやり合って差しが台頭した愛知杯で2着。開幕直後の絶好馬場とはいえ勝ち馬とコンマ1秒差の1分58秒0は優秀。展開待ちな面は否めないが、今回は前に行きたい馬が多いし、速い時計の差し決着なら上位濃厚。

フィールシンパシーは内前高速戦のターコイズSでハナを奪って2着したイメージが強いが、実際のところ差す競馬でも好走がある。紅葉Sは4角4番手から1分31秒9で勝ったが、4~6着馬がオープン入りするなどレベルが高かった。この人気なら狙う価値がある。

コスタボニータは内枠時に阪神牝馬S、クイーンS、愛知杯と全て好走している。但しいずれも3着。決して弱くないが強くもない微妙な馬。今回は内枠を引けたし、ハイペースで前が止まった愛知杯で前に付けて3着に入っているので抑え。

◎シンリョクカ
○ライトクオンタム
▲タガノパッション
△フィールシンパシー、コスタボニータ
単勝◎(1点)、馬複◎流し・○-▲(5点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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