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【レース回顧Vol.438】第72回京都新聞杯


レース結果・収支

1着【-】ジューンテイク(8番人気)
2着【-】ウエストナウ(5番人気)
3着【-】ヴェローチェエラ(2番人気)
・・・
5着【△】キープカルム(4番人気)
6着【◎】インザモーメント(1番人気)
・・・
8着【△】ギャンブルルーム(9番人気)
・・・
14着【△】ベラジオボンド(3番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複7点ハズレ
レース収支:-1,300 累計回収/投資:34,150/68,600(49.8%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

やはりウエストナウが行ったか。インザモーメントは折り合っていない、これは飛んだかな。アドマイヤテラが捲っていくのも想定済み。その外からインザモーメントが・・・やっぱり来ない。内からジューンテイク?ウエストナウも残すんや。強いね。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 京都は開催3週目で引き続きAコース使用。月曜から水曜にかけて弱い雨が降ったものの木曜以降は快晴。散水も無く、金曜朝時点の含水率は7~8%台、クッション値9.3。先週と変わりなく速い時計が出る軽い馬場想定。

  • 前走どころか逃げた経験のある馬が1頭もいないメンバー構成。ハイペース経験直後のウエストナウ、ファーヴェント、ベラジオボンドのいずれかが行きそう。番手追走の馬が揃っていて、前は固まって推移。距離が長いのでスローで推移しての直線決め手勝負。

レース指標

LAP:12.5-11.1-12.1-12.2-12.4-12.7-12.6-11.8-11.2-11.3-11.3
勝ち時計:2.11.2(良) テン3F:35.7 上がり3F:33.8

レースの振り返り

2枠の2頭とヴェローチェエラ、アドマイヤテラが目立って出遅れ。これは想定内。ウエストナウが早速飛び出してきてハナを窺う構え。ファーヴェントが追いかけていくところを含めてこれも想定内。最高速度は67.0km/hと普通。プレリュードシチーも押し上げてきていたが前2頭の先行は確定事項。

と、ここでウエストナウが不意に外へ膨らみ、プレリュードシチーとハヤテノフクノスケが外へ押し遣られる不利発生。ファーヴェントはブレーキを踏んで後ろへ。この間にベラジオボンドが3番手に浮上。序盤から何やらきな臭い動き。

・ウエストナウ号の騎手横山典弘は,1コーナー手前で外側に斜行したことについて令和6年5月18日の騎乗を停止。(被害馬:6番・9番・10番)
・ウエストナウ号は,1コーナー手前で外側に逃避したことについて平地調教再審査。

競走中の出来事等(JRA発表)

ウエストナウの逃げ。リードは半馬身。プレリュードシチー、ハヤテノフクノスケは前に突っ込み気味。これらの直後にジューンテイクが入り、ベラジオボンドはファーヴェントと並んで5番手。インザモーメントはこの後ろの外だが、頭を上げて掛かり気味。あ、終わったかなコレは。ヴェローチェエラはこの直後。アドマイヤテラは後方外。これ、捲る気やな・・・。

1,000M通過60秒3。3コーナーの手前から早速来た。アドマイヤテラ。仕掛け早過ぎやろ。買ってないからさっさと抜けてバテてもらいたい。ヴェローチェエラは3コーナーの下りを使ってスパート。インザモーメントはまだ動かない。動けないというオチだけは勘弁。手応えは良さそうだけど・・・。

捲りたいアドマイヤテラとこれを阻止したいハヤテノフクノスケがウエストナウに被せていく形で直線へ。インザモーメントもこの外からまとめて捉えるような進出。アドマイヤテラが先頭・・・ではなくウエストナウが頑張る。インザモーメントは来そうで来ない。代わって外からヴェローチェエラ。内からはジューンテイクが突き抜け。内ですか・・・。

後半1,000M58秒2、上がり4ハロン45秒6、上がり3ハロン33秒8という瞬発力戦。こんなに速いと後ろからは来れない。ジューンテイクは先行集団の直後の内という美味しい位置取りから突き抜け。高速かつフラットな馬場なら外より内。最短距離を通った馬が強いという単純思考。ジューンテイクが大外枠だったならこうなっていなかったと断言していい。

ウエストナウはやはり只者ではなかった。デビュー戦の時計がパフォーマンスを的確に示していたという好例。馬場のアシストがあったとはいえ、4月デビューの2戦目でGII連対はギャグ。まともにデビューしていたらクラシック戦線に乗ってたんじゃないの?秋に無双するかもしれない。

ヴェローチェエラは能力はあるものの競馬が下手な典型。今回の馬場で差して3着は価値があるが、スタートと行き脚が改善されない限りこれからも2~3着を量産しそう。アドマイヤテラは2走前よりも遅い進出だったが、今回の馬場では早めに出していかないと間に合わなかった。スタートに難があるため、こういう難しい競馬をせざるを得ない。キープカルムは大外枠から普通に乗って5着。この枠では工夫しようがなかった。

インザモーメントはゲート入りを渋るなどレース前からイライラ気味。レースでも馬群の外で勝手に掛かって消耗。ただ折り合えていたとしても、内枠ワンツーで4コーナー外からの進出ではしんどかった。ギャンブルルームは4コーナーでもまだ後方の内、直線は早々に諦めて追っていなかった。距離が長いのかもしれない。ベラジオオペラは4コーナーで既に失速、直線盛り返そうとして更に失速のブービー負け。これは明らかに距離が長かった。


レース結果からの教訓

  • 初夏の京都は晴れていれば高速内前馬場。外差しが来れないというより、内を突いたほうが手っ取り早い。迷ったら内を狙うべし。

  • デビュー戦で古馬オープンクラス級の時計を叩き出すような馬は普通ではない。開催別のタイム分析は怠らないこと。

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