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【レース回顧Vol.442】第19回ヴィクトリアマイル


レース結果・収支

1着【-】テンハッピーローズ(14番人気)
2着【-】フィアスプライド(4番人気)
3着【○】マスクトディーヴァ(1番人気)
・・・
5着【△】ルージュリナージュ(13番人気)
6着【△】ウンブライル(3番人気)
・・・
8着【◎】ナミュール(2番人気)
9着【▲】スタニングローズ(5番人気)
・・・
14着【△】ライラック(9番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬単5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:44,630/75,600(59.0%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

なんか内のほうでガチャガチャやってんな・・・って、お前が出遅れるんかいナミュール!テン3ハロン33秒8、展開も読み違えてるし。直線に向いてもナミュールは後方の内で打つ手無し。はいはいオワタオワタ。もうどうにでもなーれ。・・・黄色?はて?何だコレ?


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • Bコース替わり初日の土曜は基本的に外より内、後ろより前が優勢。しかし京王杯スプリングCは直線に向いて大外最後方にいたレッドモンレーヴが首の上げ下げの2着に喰い込んだように、コースや時計実績がある馬なら外からでも来れなくもない。

  • 昨年ハナを奪ったロータスランド、先行して2着したソダシはいずれも引退で不在。コンクシェルかサウンドビバーチェが行きそうだが、いずれが行くにしても速くない。ハイペースでなし崩しの脚を使わせる展開なら縦長になっての前残りが脅威になるが、緩い流れになるのなら各馬離れずの直線瞬発力勝負。純粋に上がりの速い馬を狙い打ちたい。

レース指標

LAP:12.2-10.5-11.1-11.6-11.4-11.6-11.7-11.7
勝ち時計:1.31.8(良) テン3F:33.8 上がり3F:35.0

レースの振り返り

全馬ゲートの中。態勢完了!・・・。なんか内のほうでガチャガチャやってますね。黄色い帽子と青い帽子が動いている。マスクトディーヴァ、またやらかすのか?って、緑の帽子が出遅れ。お前が出遅れるんかいナミュール!これは厳しい。というか、終わったねコレは。

・ハーパー号は,枠内駐立不良〔突進〕。

競走中の出来事等(JRA発表)

フィールシンパシーがロケットスタートを決めるも、コンクシェルが押してハナ奪取。内からスタニングローズが並びかけて前は賑やか。最高速度は70.4km/h。速い!想定と違う。フィアスプライドが前3頭から1~2馬身後方の4番手、サウンドビバーチェを挟んでマスクトディーヴァ6番手。速くても馬場が速いから前付けが有効。やっぱこの人達上手いわ・・・。

テン3ハロン通過33秒8。ナミュールは後方2番手。ここからでは前が止まらない限りナミュールの出番は無い。コンクシェル先頭、フィールシンパシーが外2番手、スタニングローズとフィアスプライドが3番手で並ぶ。マスクトディーヴァは少し下げて馬群の中に入った状態で直線へ。

コンクシェル、フィールシンパシーの手応えはイマイチ。内を突いたスタニングローズも追って伸びず。これらとは対照的にフィアスプライドは持ったまま。あー、ルメール。これは来ちゃうパターンですね。満を持してルメールさんが追い出して堂々先頭。ブラボー。マスクトディーヴァはドゥアイズに外から擦られて進路が狭まる不利。ドゥアイズの左モタレは2歳時から全く変わっていない。マスクトディーヴァ可哀想。

外から何かが伸びてくる。ナミュールキター!と思ったけど帽子の色が違う。黄色?テンハッピーローズ?余裕で突き抜け。マジ?コレ、全く人気無かったでしょ。直前でマスクトディーヴァの単勝がバカ売れしてたから相当付くはず。・・・単勝208.6倍。これは・・・無理☆

ただテンハッピーローズは全く買えないということでもなかった。こういう時のために全頭分析をやっているが、テンハッピーローズについては「東京は【1・2・2・1】と地味に得意。末脚の威力自体は悪くない。」と書いていた。人気薄をピックアップするのにコース相性を調べるのは極めて有効。直線に向いて外フリーを確保して溜めを作り、残り400Mを切ったところでスパートした津村騎手の乗り方はクレバーだった。津村騎手はこれがGI初勝利。川田騎手や藤岡佑介騎手と同期。

フィアスプライドはハイペースでも前付けして脚色が衰えず、直線半ばで満を持して追い出したところまでは完璧。あっさり抜け出してしまってソラを使ったかもしれない。マスクトディーヴァは先週のアスコリピチェーノ級の不利。ドゥアイズの内を無理矢理割ろうとして断念、一旦下げて内に突っ込んだロスで3着まで。左にモタれるドゥアイズの内に入ってしまったのが運の尽きだが、そもそも3コーナー手前で一旦下げたモレイラさんの位置取り選択ミスのようにも思える。

・マスクトディーヴァ号の騎手J.モレイラは,最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜こうとしたことについて戒告。(被害馬:15番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ドゥアイズは鞍上の右鞭連打でずっと内にモタれて走っていた。右回りだと外に張るし、左鞭を入れると左回りでも外に張り気味。要するに真っ直ぐ走っていない。ドゥアイズについては全頭分析の懸念点において「大分マシになったとはいえ進行方向左に張る。競り合い時に不安。」と書いていたが今回もそのまんまだった。こんな状態でも差の無い4着に来るのだから色々と惜しい。

ルージュリナージュは前日の京王杯スプリングCのレッドモンレーヴを見ているかのような後方大外一気。実績皆無でGI5着なら何も言うことは無い。但しこれで次走以降人気するならそれは違うと思う。ウンブライルはこの馬にしては前々の競馬を仕掛けてきたが不発。着拾いの差し専門で、力でゴリ押す競馬では厳しい。モリアーナとナミュールはまさに着拾いの差しで届かず。ナミュールはゴール前で前が塞がって追っていなかった。

スタニングローズは平均ペースの前付けを期待していたのに、コンクシェルに競りかけていくのを見て何やってんだと思った。スピードが無いので1分31秒台での決着では厳しい。ライラックはブービー14着、1分33秒7で走って持ち時計を更新。こちらもスローの上がり勝負で期待したので、高速決着ではこうなっても仕方ない。


レース結果からの教訓

  • 大波乱で高配当を見せ付けられても自分のスタンスは崩さないこと。能力比較をベースに予想しているので◎ナミュールで悔いはない。今回は運が無かった。来週からも粛々と能力比較ベースで予想する。

  • コース実績が良いのに人気薄の馬は拾って妙味。先週のNHKマイルC3着ロジリオン(10番人気)と同じ理屈。テンハッピーローズの全頭分析で「東京は【1・2・2・1】と地味に得意。末脚の威力自体は悪くない。」と書いたが、ここをフォーカスすれば抑えには入れられた。

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