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【競馬予想Vol.431】第84回皐月賞



トラックバイアス分析・展開予想

  • 中山は火曜に44ミリの雨が降った以外は概ね好天。土曜朝時点のクッション値は9.3と数字上は良好だが、含水率が稍重寄りで馬場は緩い。土曜の芝4レースは少頭数かつスローのレースばかりで基本的に前残りで、ラスト加速ラップも散見された。バイアスは例年に比べてフラット。

  • メイショウタバルが内枠を活かして逃げ。スタートが速いアレグロブリランテも枠が近くこれに追随。シリウスコルト、ホウオウプロサンゲも行くとすると前は結構賑やか。出遅れ癖持ちや行き脚の遅い馬もいて、隊列は縦長。3コーナーからペースアップしての持久力勝負。ここ2年のような外差し一辺倒ではなく、内を突いて上がって来れる馬が盲点になりそう。


全頭分析

【-】サンライズジパング

(+)若駒Sはディープインパクトのような勝ち方。ここに来て急成長。
(-)前走は馬場緩く時計冴えず。速い時計決着に対応できるかどうか。

【-】メイショウタバル

(+)毎日杯は展開と馬場共に嵌ったとはいえ圧勝。早めの競馬で躍進。
(-)前走は道中ずっと先頭でフリー。同型が多いここで楽は出来ない。

【-】エコロヴァルツ

(+)共同通信杯はスローで掛かってガス欠。ペースアップで見直す手。
(-)コスモス賞は少頭数、朝日杯FSは決め打ち。正攻法ではしんどい。

【-】シリウスコルト

(+)本コースで芙蓉S勝ち、弥生賞3着。一戦毎に体重増やして成長中。
(-)前走は着拾いのシンエンペラーにも交わされる。まだ下積み不足。

【△】ミスタージーティー

(+)ホープフルSは前詰まりで不完全燃焼。若葉Sは積極策で勝ち切る。
(-)前走は内伸びワンツースリーで半馬身勝ち。この面子では力不足。

【-】アレグロブリランテ

(+)スタート速く前付け容易。引き続き空気扱いされての居残り狙い。
(-)今回は他に前に行きたい馬がいる。干渉されるとやはり苦しい。

【-】ルカランフィースト

(+)若竹賞はソールオリエンスの皐月賞のような勝ち方。差し脚警戒。
(-)若竹賞は少頭数&不良馬場。前走も離された3着で力不足否めず。

【△】ジャンタルマンタル

(+)共同通信杯は超スローで詰められず。流れてくれる分には好都合。
(-)行きたがるので距離延長が良いとは言えない。ここも地力頼み。

【-】アーバンシック

(+)京成杯は直線中央を通って詰め寄る。突き抜けるだけの脚はある。
(-)常時出遅れ。必然的に追い上げスタイルで今回も差し届くか微妙。

【▲】レガレイラ

(+)ホープフルSは外をぶん回して余裕で差し切る。小回り中山向き。
(-)3戦全て出遅れ。未対戦馬が加わるここでも4角捲りはリスク高い。

【-】ホウオウプロサンゲ

(+)アイビーSでレガレイラに先着。ハナを奪えれば居残りに期待可。
(-)馬場が最高に向いた前走でも差され負け。今回は他に同型いる。

【○】コスモキュランダ

(+)弥生賞は鮮やかな3角捲りで快勝。時計も速くフロック視は禁物。
(-)ここ2走は11頭立てで自由自在。フルゲートのここで再現は微妙。

【◎】ジャスティンミラノ

(+)共同通信杯は途中で位置を採りに行って楽勝。前付けセンスあり。
(-)上がりの競馬しかやっていない。今回は周回コース&緩い馬場。

【△】シンエンペラー

(+)弥生賞は勝負どころで無理せず着拾いに徹する。勝負は当然ここ。
(-)直近2走は差され負けに差し届かず。詰める脚の無さが気になる。

【-】サンライズアース

(+)すみれSはそこそこの面子相手に捲り勝ち。実力未知で台風の目。
(-)少頭数でノープレッシャーの競馬続き。重賞はそんなに甘くない。

【-】ダノンデサイル

(+)京都2歳Sはほぼ追えずでも4着。京成杯は早めの立ち回りで完勝。
(-)前走は直線で外に膨らんで修正の繰り返し。走法に独特の癖あり。

【-】ビザンチンドリーム

(+)きさらぎ賞は大外最後方から劇勝。スケールの大きな末脚が武器。
(-)ゲートをのっそり出て出遅れる。末脚強力だが間に合うかどうか。

【-】ウォーターリヒト

(+)スプリングSは後ろからでは無理。差し効く展開で再び激走警戒。
(-)シンザン記念もきさらぎ賞も京都外回り。中山で差し届くか疑問。


結論

ジャスティンミラノは共同通信杯がドスローということで舐められている節がある。スローしか走ったことがないからペースが上がったら飛ぶ?古い話で恐縮だが、13年前の朝日杯フューチュリティSでその理論を掲げてアルフレードに勝たれました。未だに忘れない。レガレイラもドスローを2戦消化した後にホープフルSを勝ったからね。関係無い。そんなことはともかく、共同通信杯の上がり3ハロン推移11.4-10.9-10.8はハッキリ言って異常。しかもコレ、馬なりでマークしてますからね。マジでヤバい。昨年の皐月賞はソールオリエンス一強で自信があったが、今年はジャスティンミラノの一強。

コスモキュランダは弥生賞を1分59秒8の好時計で勝ったが、これは直近10年ではマカヒキ(1分59秒9)、タスティエーラ(2分0秒4)を上回る最速時計。マカヒキもタスティエーラも本番でも2着に来た。スタートが遅くて捲り上げる競馬にならざるを得ないのがどうかだが、18頭フルゲートでどのような競馬をするのかが焦点。まあそこは「重賞絶対勝つマン」雷神モレイラが何とかする。

レガレイラはホープフルSで15頭立ての大外をぶん回して突き抜けるのだから弱いはずはない。ただシンエンペラーを物差しにするとコスモキュランダのほうが上。確実に出遅れるし、テン乗りの北村宏司さんが捲りに仕向けて突き抜けられるのかと考えると・・・。

シンエンペラーはハイレベル京都2歳Sの勝ち馬だが、当時はモレイラさんが乗っていたし、一世一代の大駆けっぽく見えて仕方ない。ホープフルSはともかく、弥生賞は負けてはダメだった。叩き台とか言い訳は無し。負けたのにシンエンペラーのほうが人気ならコスモキュランダに重い印を打つ。

ミスタージーティーは矢作さんがホープフルSで坂井さんが詰まらせたと激怒していた。新馬戦を勝っただけの馬をわざわざシンエンペラーにぶつけてくるぐらいだから強い馬なんだと思う。今回はブリンカーも付けてきたし、内から先に抜け出す競馬をするはず。

ジャンタルマンタルはマイルでも掛かる馬で、共同通信杯は地獄でしかなかった。今回はメイショウタバルを筆頭に前が賑やかで、前走に比べて追走は楽になる。ただ2,000Mが良いかどうかとなるとちょっと長いんじゃないの?となる。内を立ち回って距離を稼ぐなどして工夫しないと多分タレる。

◎ジャスティンミラノ
○コスモキュランダ
▲レガレイラ
△シンエンペラー、ミスタージーティー、ジャンタルマンタル
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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