見出し画像

【レース回顧Vol.441】第69回京王杯スプリングC


レース結果・収支

1着【○】ウインマーベル(1番人気)
2着【◎】レッドモンレーヴ(2番人気)
3着【▲】スズハローム(8番人気)
・・・
6着【△】トウシンマカオ(3番人気)
7着【△】ソーヴァリアント(5番人気)
・・・
10着【△】ダディーズビビッド(7番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点的中!(8.4倍) 3連複10点的中!(64.5倍)
レース収支:+5,690 累計回収/投資:44,630/74,000(60.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

レッドモンレーヴ、スタートが良くなかった。んー、やっぱり下げるよね。しかし最後方は下げ過ぎなのでは・・・。届くのか?手応えは良い感じだけど。おお、キタキタ。東京だと抜群にキレますねこのお馬さんは。突き抜けアザッス。・・・って、あれ?


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 東京は火曜から木曜にかけてごく弱い雨が降ったものの、合計雨量は7.5ミリで無視できるレベル。木曜と金曜に散水を実施、金曜朝時点の含水率は4コーナー・ゴール前共に15%台、クッション値は9.6。レース当日は乾いて速くなりそう。

  • 今週からBコース使用。元々内が使える馬場だっただけに内が一層有利に働きそう。但しこのレースにおいては伝統的に外枠に入った馬が強く、直近10年で4枠より内【1・2・7・58】、5枠より外【9・8・3・67】と大きな偏りがみられる。昨年のレッドモンレーヴのように内でゴチャついたところを外差し、というパターンが多い。

  • 明確な逃げ馬不在。メイショウチタンが押し出されるような形でハナ、内からリュミエールノワルが2番手、トウシンマカオも早めの競馬を想定。どちらかと言えば後ろから行く馬が多いメンバー構成で、ペースもそれほど速くなりそうにないので内前の争いのように思えるが・・・。

レース指標

LAP:12.7-11.1-11.0-11.0-11.2-11.4-11.3
勝ち時計:1.19.7(良) テン3F:34.8 上がり3F:33.9

レースの振り返り

バルサムノート、プルパレイ、そしてレッドモンレーヴが出遅れ。この枠から出遅れたら後ろに下げるしかない。どこまで下げるか?ロードマックスの後ろを通して外へ持ち出したのはいいけど、最後方ですか・・・。今の馬場でここから届くかどうか。大外強襲スタンスなのでこれがレッドモンレーヴの最適ポジションなんだけど。

先頭はメイショウチタン。最高速度は64.9km/hと短距離GIIとしては緩い。最後方のレッドモンレーヴまで12~3馬身。ウインマーベルは想定した通り理想的な外前に鎮座。テン3ハロン通過は34秒8。これは勝たれたかもしれない。レッドモンレーヴは届くかどうかといったところ。というか、飛んだと思った。

メイショウチタンが3馬身程のリードを保ったまま直線へ。2番手からリュミエールノワルとウインマーベルが差を詰めに行く。レッドモンレーヴは大外最後方。よく見るとまだ追っていない。余裕をかましている暇は無いと思うけど・・・。残り400M付近でようやく始動。まだ鞭を入れていないのにグングン加速。あ、これはイケるかもしれない。

残り200Mを切ったところでウインマーベルが先頭。その外からはスズハローム。レッドモンレーヴがそのスズハロームを並ぶ間もなく交わしていく。やべー。前で粘り込みを図るウインマーベルをも飲み込んで連覇のゴール。3着はスズハローム!ナイス!・・・って、あれ?レッドモンレーヴ、首の上げ下げで届いてなくない?ウインマーベルに差し返された?

ウインマーベルはスタートを決めた上で前付け。外に壁無しで若干行きたがっていたが許容範囲。平均ペースで外前フリーを取り付ける王道競馬。ゴール手前でレッドモンレーヴに外から交わされながら必死に抵抗。この1着・2着は首の上げ下げの差だが、立ち回りの差と言っても差し支えない。

レッドモンレーヴは東京で抜群の脚を使うが、常に後方外からの競馬。いつでもどこでも同じ競馬しかしていない。ある意味非常に分かり易い。上がり3ハロン32秒2はウインマーベルの33秒2を1秒も上回った。とんでもない瞬発力スキル持ち。昨年6着の安田記念でリベンジしたいところだが、今年は香港からヤバい奴らが来るのでしんどいかもしれない。

スズハロームは想定より位置を取ってきて中団の外。直線に向いてすぐにウインマーベルを目標に追い出しを開始、ウインマーベルまであと1馬身まで迫ったが残り200Mを切ったところで突き放された。完全なる格負けだったが単独3着は確保。2勝クラスと前走でレースの上がり3ハロンより1秒6~7も速い脚を使って勝っていたので只者ではないと考えたが正解。これが8番人気で売ってたらそりゃ買うでしょ・・・。

トウシンマカオは少し引いて5番手を追走、最内枠を活かした内突き敢行もジリジリとした伸び。外のスズハロームにあっさり交わされた。距離が長いというより京都や阪神内回り、中山といった直線距離が300~350Mぐらいのコースが主戦場の馬。約526Mの東京だとこうなっても仕方ない。

ソーヴァリアントは被されないように外に持ち出しての競馬。イラつきは見られなかったものの直線でウインマーベルに進路を消され、外からやって来たスズハロームに突き放されて終了。この馬に1,400Mは短過ぎる。ダディーズビビッドはまずまずのスタートから後方待機、直線ジリジリとしか伸びず。イラつかずに走っていたのは収穫。


レース結果からの教訓

  • 能力比較は基本のキ。昨年の勝ち馬で富士Sでもナミュールにコンマ2秒差に迫れる馬が、同じ東京でどこにもいないというのは考えにくかった。同様に昨年のこのレース2着、1,400Mの重賞勝ちを2つも上積みしたウインマーベルが消えるのも考えにくかった。トウシンマカオは実績が1,200M寄りでこれら2頭より数段落ちるという見立てだったが正解。

  • レースの上がり3ハロンより1秒以上速い上がり3ハロンを使って勝ったことのある馬は要チェック。スズハロームは2勝クラスでレースの上がり3ハロン34秒8に対して33秒2(-1秒6)、前走で35秒4に対して33秒7(-1秒7)の脚を繰り出して勝っていた。これはハイパフォーマンスの証。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?