見出し画像

モクロウってなに?

モクロウ、「木蝋」と書きます。ご存知でしたか? 恥ずかしながら私は知りませんでした。 なんだそれ?でしたが、知っていくとなんだか愛しいものになってゆきました。

「ジャパニーズワックス」とも「ジャパニーズベジタブルワックス」

とも言われています。と言うふうに日本オリジナルのロウなのです。今となってはとても貴重で普段私たちが手に取ることはなくなりましたが、”日本の宝”だと思います。なんとかこれを後世に繋いでいきたいと思っています。

画像1

「和ろうそく」はこのモクロウからできています。木蝋は100%ハゼの実から製造される植物のワックスです。

他には、クレヨンやお相撲さんのびんづけ油も原料はこれからできます。その工程は驚くべき複雑でそれはそれは手間隙かかるものです。

ハゼの実を粉にして、蒸して、搾って「生蝋」となり、その後不純物を取り除き肌に安全なレベルに漂白したものを「白蝋」といいます。

画像2

それらの総称が「モクロウ」です。

リップバームやクリームで使うととっても私たちの肌に合って心地良いのです。 肌荒れにもGOOD!! 

お肌に使うには、「白蝋」という精製する過程が必要なので、そこにもまた一手間、二手間増えるのですが、海外の方々はこの白蝋が素晴らしい!!と知っていて最盛期は海外輸出量が凄かったようです。

画像3

蜜蝋(みつろう)の日本版、というところでしょうか。これを「和精油のクラス」でぜひ紹介したい!!と思い描いていました。

「和精油講座プレミアム」のクラスで、モクロウの保湿バーム作りも行います。

パルミチン酸約70%、ステアリン酸約10%、日本酸を約5%含有していで、この少ない含有%ですが、日本酸がモクロウの粘りが強い=伸びがとてもよいのが特徴です。

そんな今でも手作業で和ろうそくが作られている愛媛県の内子へ行ってきました。大森和蝋燭屋さんと、木蝋資料館・上芳我邸。

資料館では、その製造工程を見てまわれ、モクロウで財を成した上芳我邸を見学させてもらいました。

趣のある内子の通りは、まるで江戸時代へスリップしたかのような歩いているだけでワクワク!!でした。私は江戸時代が大好きで、この街並みは「八日市市・護国街並み保存地区」になっていて、京都や金沢などとはまた一味違うものでした。

画像4

またぜひ訪れたい場所になりました。

来年の春ごろには、”日本の火を感じる旅”としてツアーができたらな〜〜、と構想中です。 そのための視察でもあったのです。

和精油講座・前半 2021年12/15、2022年1/9

和精油講座・後半 2021年12/18、2022年1/17

を予定しています。 詳細はSOLMAの公式サイトよりご覧ください。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?