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CTOにお会いしてきた(7) エアークローゼット 辻亮佑さん「誰もがワクワクする世界を作りたい」

こんにちは。日本経済新聞社でSOLMUのプロダクトを担当している吉村です。映画『ボヘミアン・ラプソディ』、良すぎました。

SOLMUは "事業は、仲間から、つくる。" というコンセプトのもと、エンジニアや起業家・新規事業担当などの方々に、新たな仲間とのつながりを提供するサービスになります。


今回は、株式会社エアークローゼット執行役員 CTO 辻亮佑さんにインタビューさせていただきました。

Q. 御社の業務内容を教えてください。

月額制ファッションレンタルサービス『airCloset(エアークローゼット)』を展開しています。ユーザーの好みや体型などに応じて洋服を届けています。出発点は、「人々の生活に新しいワクワクを創出する」というビジョンでした。そのビジョンをもとに、まずはファッションというドメインでレンタルという手法で事業を始めたという経緯があります。
興味や好み、身体的な情報を取得し、サービスを通してそのビジョンをお客さんにお届けしています。ワクワクが空気のようにあたりまえになる世界を目指しています。

Q. CTOとしての役割は?

最初は私しかエンジニアがいませんでした。まさに一人目エンジニアです。プロダクトをひたすら作り込んでいました。会社が成長するにつれ、役割は変遷して行きます。最近ではエンジニアリング以外の採用や、事業に関する議論にも参加しています。

Q. エンジニアになったきっかけは何ですか?

大学では、エンジニアリングを学んでいません。

法学部に所属していて、法曹界を目指していたのですが、弁護士や裁判官の話を聞く中で仕事としての面白さを感じませんでした。
やりたいことがなくなってしまい、一旦仕事しようと思い入った会社がSIerでした。そこで開発経験を積みました。

開発経験を通じて、自分で仕組みを作ることや効率化、自分で作ったものが動くというところに、努力によってレベル差が開くエンジニアの世界に面白さを感じました。そこで出会ったエンジニアに負けてられないという意志から勉強していました。

3年経った時、次に進む道としてコンサルかエンジニアを迷っていました。近くの人と比べた時にエンジニアリング力が負けていると思い、エンジニアを継続するため、楽天に入社します。

Q. エアクロを選んだ理由は?

実は、代表の天沼は楽天の同僚でした。
天沼が会社を辞める時に、初めて飲みに行きました。事業をやろうと思っているという話から意気投合し、休日からボランティアとしてLPなどを作り始めました。そのうち事業としての面白さ、そして何より天沼の人柄に魅力を感じ、ジョインに至ります。

Q. スタートアップにジョインやCTOに興味はありましたか?

楽天時代から一からサービスを作ることに興味を持っていました。エンジニアとしてシステムの土台を作る機会はあまり巡り会えないと思っています。ジョインに不安はありませんでした。

Q. CTOになって現場エンジニアと違いは?

現場では、自分のつくったものの目の前にいる、ユーザーの声がフィードバックとして入ってくるのはとても面白いです。

難しさを感じるのは、上層部による現場の納期や仕様変更の時にどうにかならないものかなとも思っていたが、指示する立場となった今は仕方ないと感じてしまう。立場がわかるだけに、同じような場面では、コミュニケーションしつつ苦労していますね。

Q. CTOになって新しく勉強した分野はありますか?

現在は、CTOよりプロダクトを統括する立ち位置が近いです。
マネジメント論やモチベーション設計やスケジュール管理を極めていきたいと思っています。自分で作るよりは、チームで効率よく品質を高めていきたいですね。
コードは書いていますが、障害が起きた時のデバッグやコードレビューくらいです。メンバーと密にコミュニケーションするのは意識していきたいと考えています。現在の20人という組織は結構大きくて、最近では一人一人に日報を書いてもらい、それぞれ返信することでコミュニケーションを図っています。

Q. エンジニアの組織作りについて工夫している点は?

月1のミーティングでは一人一言発言してもらうようにしています。また、チームの体制をガラッと変えており、よりサービスに近い形で関われるようにしています。ユーザーに近いフロントや、サプライ、バイヤーの画面を共有で見れるようなチームや横断的な機能も必要になってきています。

Q. キャリアを変えた出会いやきっかけはありましたか?

一社目の時に出会ったエンジニアは当時の自分の価値観が変わった存在でした。自分のいたコミュニティでは自分はできる方だと思っていたのですが、その人のエンジニアリング力は圧倒的でした。

二人目は代表の天沼です。やりたいことの方向性が合っていました。一言言えばお互いのことがわかるみたいな。
ビジョンであるワクワクすることや考え方、一過性のサービスではなくライフスタイルに合うサービスを作って行きたいというところ、ボランティアではなく、ビジネスを課題解決の手段として捉え、全ての事業者がwin-winになるように考えていることなど共通点が多くありました。

Q. なりたいCTO像はありますか?

人の洋服に関するデータはまだまだ集めきれていないと思っています。
現在は、目の前の作りたいものにコミットしていますが、将来を見据えた時にエアクロの資産や技術を使ってどんな戦略を描くかを考えていきたいですね。

富士フィルムのCTOの方の話は興味深いです。カメラが産業として落ちてきている中で、化粧品にピボットした決断は素晴らしいですね。

Q. 優秀なエンジニアとは、どんなエンジニアですか?

ただ作るだけのエンジニアは求めていません。どんなサービスを作ればユーザーが満足してくれるかを考えてくれるエンジニアは優秀だと思います。

Q. 現在勉強している内容・イベントは?

よく見ている領域は、機械学習ですね。
最近、イベントは行けておらず、書籍やQiitaでの学習が中心になります。
年に2, 3回ファッションテック系で登壇することもあります。

Q. CTOとして採用時に大事にしていることは?

ディレクター、デザイナー、エンジニアは全て私が面接しています。エンジニアの場合は、弊社エンジニアが現場でまず面接をしています。
最終的には代表と私が面接することになります。
面接時には、弊社が掲げる9 Heartsと方向性が合っているかを見ています。

Q. SOLMUを使って会いたい人

エンジニア以外の人と会ってみたいです。その人の考え方を聞いてみたいですね。過去には、取材に繋がったケースもありますし、会った人が実践しているマネジメント方法を社内のチームで実施してみようという学びはありました。

Q. 最後に告知をお願いします。

9heartsに共感できる方で、自分で事業をつくっていきたいエンジニアを募集中です。

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「事業は、仲間から、つくる」をコンセプトにしたチームメイクアプリです。「SOLMU」とはフィンランド語で「結び」を意味します。

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