ローカルワークス 取締役CTO 竹本和彰さん「エンジニアリングの1歩外側に興味を持ち続ける」|CTOに会う

こんにちは、SOLMU PdM吉村です。今回は、株式会社ローカルワークス 取締役CTO 竹本和彰さんにインタビューをさせていただきました。

ーー事業内容について教えていただけますか?

「テクノロジーとアイデアで建設業をアップデートする。」をミッションに、建設事業者向けのマッチングプラットフォームを提供しています。建設事業者の営業支援や資金繰りを改善するためのサービスを提供しています。最近ではペイメントサービスに力を入れています。

ーーCTOとして業務内容をお聞かせください

CTOとしての業務定義は特に社内にはないのですが、技術領域の最終判断を行なっています。エンジニアチームのマネジメント、社内全体にテクノロジーが行き渡るようにするような業務、例えばSlackとかGoogleツールの導入なども行なっています。

ーーチームマネジメントで気をつけていることはありますか?

これからグロースのフェーズなので、スピード感・アジリティのある開発を意識しています。具体的には、コミュニケーションコストをなるべく減らし、お互いの認識を合わせ、無駄な開発をなるべくやらないことですね。

ーーやらないことを決める方法について教えてください。

何かにフォーカスすることが得意なチームではなかったので、そこを課題に、集中することでスピードを上げるようにしています。できるようになるまで、常にビジョンを意識しながらの開発や、いまどこをフォーカスするべきかをメンバーに共有して文化となるようにしました。打ち合わせの度にフォーカスすることを意識して言語化していました。

また、意思決定を早くするために、プロダクトがない段階でユーザーに持っていって見てもらうことが多いですね。利用者層が50、60代と年齢層が高めなので、ITリテラシーが高くはない大工出身の社員に、ペルソナとして使い勝手を検証してもらったりしています。

ーーエンジニアになったきっかけはありますか?

きっかけというよりはずっと好きだったと思います。小学校の時からプログラミングに興味があり、プログラミングするために親にMSXを買ってもらいました。大学は馬術部でしたが、その試合の集計を自分でプログラミングをして開発していたりしました。また、就職に向けて受験した適職診断で適正職種としてシステムエンジニア職(SE)がたくさん出ていたので、そのままSEになろうと思いました。新卒でSEとしてTISに入社し、7年間在籍していました。

TISの時代にリクルート主催のマッシュアップアワードの第一回で賞をとりました。そのときにつくったサービスで評価がもらえることに面白いと感じました。

その後、転職を考え始めますが、TIS時代に新規事業を担当していたこともあり、受託の会社よりは事業会社が良いと考えていました。最終的に、カカクコムに転職します。その中でもまだまだ人数が少なくて伸びしろが大きい食べログに採用されました。
Rubyを使える開発者という軸で転職エージェントを通じて探しており、食べログに出会うことになりました。

その後、オーマイグラスへ転職します。社長の清川氏に勉強会で出会いました。そのときは社長を含め社員が2名の会社でした。私と同時にもう1名エンジニアが入社します。きっかけは、CEOのコネクションが強かったり、COOの優秀さもありましたが、やはり決め手は社員数でした。まだ2名のほぼ創業期に参加できる機会はなかなかないだろうとの考えです。

それまでは、PHPのフレームワークが利用されていたのですが、私ともうひとりのエンジニアが入るタイミングでRubyにするという話があり、意思決定ができる裁量にも魅力を感じました。そこからはもう1名のエンジニアといろいろな意思決定を実施してきました。4年間在籍していました。

カカクコムで働いている時に、実は同期のエンジニアと起業しようという話をしていました。新規事業コンテストでも良い評価は得ていたのですが、立ち上げ期の困難などをお互い知らなかったので、そのあたりを学ぶためにオーマイグラスにいったところもあります。

その後、ローカルワークスへ転職します。全体の市場規模が小さく限界があることも感じていたことも背景にあります。そのため、市場規模が大きいところで事業を展開する会社に行きたいと思って探していました。その中で、社長の清水と出会いジョインすることを決めました。

ーー現場エンジニアからCTOになった時の違いについて教えてください

意思決定に責任を持てるようになったのは純粋に面白いですね。責任をもって決定すると今まで以上にそのサービスにコミットしようと思えるようになりました。
一方で、デザイナー採用をもっと早く決断していれば、成長は早かったと思いました。何か施策をするときにデザイナーがいないからできない・やらないというものが溜まってきてしまい、サービスとしての幅・伸ばせるところを失ってしまっていました。

ーー注目している技術はありますか?

コーポレートクレジットカードを持てない中小の建設会社のお客様に、与信も含めた決済手段として、建設業者さんがホームセンターに請求するQRコードの決済サービスをWebサービスとして提供していますが、頻繁に使うためアプリの方がUX的に適しているのではないかと考えています。B2B向けではありますが流通量がかなり大きいため拡大していることを期待しています。まずは、クロスプラットフォームを実現できるReact Nativeなどで書くことで、現在の開発人員のリソースを効率的に転換していきたいと考えています。

ーーCTOになって新しく勉強した分野はありますか?

会社全体としてやるべきことにフォーカスさせることの難しさを実感しています。また、開発チームにアジャイルを徹底するのは簡単でしたが、会社全体にその考えを浸透させるための説明に苦労をしました。

ーーお勧めの書籍はありますか?

「カイゼン・ジャーニー」という本です。TISに時代の先輩が執筆した本で、1章には自分も登場します。

ーー優秀なエンジニア像について教えてください

スタートアップで活躍する優秀なエンジニアは、ビジネスセンスがあった方が良いと思います。エンジニアリングの1歩外側に興味を持ち続ける事が大事ですね。そのために、エンジニア以外のメンバーと多く関わったり、その領域をきちんと勉強して会話をすることで鍛えることが出来ると思います。

ーーサービスのマーケティング方法を教えてください

事業者さんは全国にいらっしゃいますが、直接会いに行けないことも多いため、電話でクロージングできる営業を強化しています。今はフェーズ的にインバウンドをどれだけ流入できるようにするか、紹介してくれるようなハブ、例えば地方銀行のような存在を見つけようとしています。

ーーデータベースの構築方法に興味があります

日本国内に260万〜300万の事業者が存在しており、データベースとしてすべての事業者さんが載っていることが大事だと思っています。スクレイピングでも限界がありますし、情報量も薄くなってしまうため、どれだけ深くて信頼のおけるデータを格納できるか考えています。決済ツールを広く使ってもらうのもその一つの取り組みになりますね。

ーー「テクノロジーとアイデアで建設業をアップデートする。」というミッションの達成へ向けた意気込みを教えてください

他の業界で当たり前に使われているようなインターネットのテクノロジーを建設業界でも浸透させるところを実現したいです。また、弊社のソリューションを使うことで透明性のある取引が増えるようになればいいと思います。


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