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CTOにお会いしてきた(8) 株式会社クレジットエンジン 向山裕介さん 「公認会計士からフリーランスエンジニアになった異色の経歴」

日本経済新聞社でチームメイクアプリ「SOLMU」のマーケティングを担当している井木康文です。最近、個人のnoteに書いたサウナネタがサウナ好きな方からお褒め頂けたので、ご褒美サウナをしてきました。

ここではしっかりチームメイクアプリ「SOLMU」の世界観を伝えるためのCTOインタビュー記事を書かせて頂きます!

今回は、話題のFintechベンチャー、株式会社クレジットエンジンの向山裕介さんにインタビューをさせて頂きました。向山さんは正式にはCTO ではなく取締役という立場でお仕事をされており、クレジットエンジンさんは現在CTOも絶賛募集中とのことです。

Q.貴社の業務内容を教えてください。

中小企業や個人事業向けのレンディングサービスの「LENDY」を提供しています。融資に関する申し込みから審査までのすべてをオンライン上で完結出来るサービスになっています。

Q.とても興味深いサービスですね!どのような背景で思いついたのでしょうか?

これまでは融資の審査を受けるためにものすごく手間がかかっていたと思います。決算書や事業計画書など多くの書類をそろえ、金融機関で面談を受けた上で審査を通る必要があり、さらに結果がでるまで時間がかかる、という手間を解消して、オンライン上でワンストップで融資を提供出来れば、新しい価値になるなと思い、このサービスの提供に至りました。

Q.現在の役職は正式にはCTOではないそうですが、どのようなポジションになるのでしょうか?

弊社の創業は代表と私ともう1名のエンジニアの3人でスタートしました。

私は、創業する前は、フリーランスでエンジニアをしており、エンジニア出身という立場で取締役を務めております。

もう1名のエンジニアは、メーカー出身でコンピュータアーキテクチャに長けており機械学習への知見もあるため、低レイヤーの話や機械学習に関する分野を担当しており、自分は同じエンジニア出身でもビジネス側に近い部分を見るという立ち位置になっています。

Q.ビジネス側も見るエンジニアの取締役ということですが、どのようなキャリアでなったのでしょうか?

元々自分でビジネスをしたいをしたいという思いはありました。大学は経済学部で、公認会計士試験に合格し、公認会計士として会計税務コンサルティング会社に入社しました。

そこで3年ほど務めた後に、エンジニアリングを学び、フリーランスとして活動をしました。そして、その後に上述したようにクレジットエンジンに参加することになります。

Q.ファーストキャリアとして公認会計士の資格を取得したり、経営コンサルティングを選んだのはどのような理由でしょうか?

元々から自分でビジネスをしたいという思いがあり、実家が会計事務所であったことなどで親しみがあったことなどから、公認会計士の資格を取得しました。

大学卒業後に、すぐに独立することも考えましたが、まだまだ知らないことが多いことに気づき、経営の近いところで仕事ができるコンサルティング会社で働くことを決めました。

Q.コンサルティング会社の公認会計士から、フリーランスエンジニアへの転身は珍しい気もしますが、どのようにしてエンジニアリングの知識を学んだのでしょうか?

実は中学生くらいからネットワークを調べたり、JavaScriptを書いて遊んだりしていて馴染みのある領域でした。

コンサルティング会社に3年ほど勤めた後に、今事業を行うならばエンジニアリングの知識は欠かせないと思い、3ヵ月ほどプログラミングスクールやオンラインでエンジニアリングの基本的なことを学びました。

その後、色々な経験を積むことができるフリーランスエンジニアとなり、様々な案件を受注していく中で、腕を上げていきました。

Q.エンジニア出身ではないという経歴のフリーランスエンジニアに、仕事は来たのでしょうか?(少し厳しい質問で恐縮ですが・・・)

最初は、知り合いがやっているECサイトの修正を行うなど、人脈を活用して案件を請け負っていました。そのような案件を遂行していく中で、経験や知識を積んでいきました。

その後に、人脈には頼らない形で、一般的なウェブサービスの開発なども請け負って行く形となり、さらに経験や知識の幅を広げていきました。

Q.フリーランスとして腕を上げていった中で、今のクレジットエンジンに参加しようと思ったのはなぜでしょうか?

フリーランスとして会計ソフトのfreeeを利用していました。そこで提供されているAPIに触れる中で、新しい与信の仕組みをテクノロジーで作れるのではというアイデアが浮かび始めました。

銀行はリスクを評価して融資するのが本当の仕事なのに、今はその機能を果たせていないという課題感もありました。

そんな折に、今の代表ともう1名のエンジニアメンバーと出会いました。代表が、同種の事業について真剣に考えていたところに強く惹かれました。

そして、その3名で、サブプロジェクトとしてこの事業を始め、プロダクト(LENDY)のリリースが見込めたタイミングで、会社として創業することになりました。

Q.ビジネス寄りのエンジニアは経営にとってもプラスのことが多そうですが、逆に弱みはありますか?

コンピュータサイエンスに深い知見があるわけではなく、技術志向よりはプロダクト志向だと思います。

会社として、さらにテクノロジー分野を強化するためには、もっと技術志向の経営人材が欲しいと考えています。

Q.フリーランスとして現場で働いていた頃と、取締役の現在で違いはどのようなところにありますか?

まず今は、コードを書くことはあまりなくなりました。

現場のエンジニアの面白さは、全て自分で完結できることだと思います。自分が思うのものを手を動かして作れるところはとても楽しいです。

一方で取締役の立場の現在、自分で手は動かせないが、一人では出来ないレベルのものをチームで作ることが出来ます。

現在、社員数は11名でエンジニアは7名+業務委託のメンバーがいるのですが、チームとしてどう良くしていくかという話を、みんなで言い合えて、みんなで良くなっていく楽しさを実感しています。

Q.チームでサービスを作る楽しさに変わっていったのですね。では、取締役エンジニアになって新しく勉強した分野はありますか?

一般的な開発プロセス(アジャイルやスクラムなど)を改めて学んでいます。また、チームビルディングのことも学んだりしています。

デザイナーやマーケターの領域も、自分がハブになることが多いので、そのような分野も学んでいます。

コードの勉強などは時間が取れなくなっていますが、新しい技術のトレンドは常に学んでいます。AWSの新しい機能など、自分たちの会社にインパクトにありそうな技術トレンドは常に追うようにしています。

Q.メディアの人間なのでつい気になってしまうのですが、どのようなところから情報を手に入れているのでしょうか?

Twitterや友人のFacebook、媒体としてはHacker Newsは目を通しています。インプットのためのイベント参加はあまりしていません。

こういう人と繋がりたいという人がいそうな場合は、そのイベントに登壇したり参加したりしています。例えば、PyConには会社として協賛するなどして、ブランディングも兼ねて参加しています。

Q.チームビルディングの話がでましたが、エンジニアが活躍できる組織作りについてこだわりなどはありますか?

弊社のエンジニアはWeb開発の経験が長く優秀な人が多いため、自分がリードしていくというよりは、個人のスキルを活かしながらプロジェクトを進めてもらっています。

また8月にスクラムマスターの資格を持ったメンバーが加わったため、そのメンバーを中心に、開発チーム作りや改善を繰り返し行っています。

Q.そのような優秀なエンジニアが次々と集まる要因はどういうところにあるのでしょうか?

FinTech領域の中でもオンラインレンディングという独自のポジションを獲得している「LENDY」に魅力や可能性を感じて頂いていることや、会社として新しい領域に挑戦していることに興味を持ってくれたことが要因かもしれません。これからも魅力を高められるような新しいチャレンジをし続けていきたいと思います。

Q.では、優秀なエンジニアとはどのような人でしょうか?

平均的になんでもできる+他の人に負けない部分がある人

会社のフェーズにもよりますが、専門性だけあっても活躍できないと思います。特にいまの弊社のフェーズでは、幅広い技術領域の理解がないと、活躍できる場が限られてしまいます。どのような領域もしっかりと出来る上で、他の人が尊敬できる尖っている部分がある人が優秀だと思います。

Q.優秀なエンジニアの定義と近いかもしれませんが、エンジニアを採用する時に大事にしていることはありますか?

現在の弊社のフェーズとしては、「自分はこれはやらないよと線引きをしない人」です。

時にはエンジニアらしくない仕事も今の規模だとお願いすることもあるのですが、そういう泥臭い仕事を会社やチームのためと考えて行えるかというところは大事にしています。

Q.今どのような人にSOLMUを使って会いたいですか?

採用目的になってしまいますが、エンジニアやデザイナーの方々とお会いできればと思っています。

Q.最後に、余談的なご質問ですが、乃木坂という場所や、このオフィスにしたことのこだわりはありますか?(素敵な空間でしたので)

元々は五反田にオフィスがあったのですが、事業を進めていく上で、移転の必要性が生じました。

そこで、条件に合うオフィスを探していたところ、このオフィスに辿り着きました。

1Fが他に入居している他社とのシェアスペースになっています。一度交流会はありましたが、ビジネスドメインの関連性が無いので、継続的な交流は特にありません。

Q.最後に何か告知がありましたらお願い致します。

エンジニア、PM、ビジネスデベロップメント、デザイナーなどまだまだ社員が足りていないため募集をしています。CTOも空きポストになっており募集しているので、ご応募をお待ちしております!

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