※この記事はネタバレを含んでいます。ご注意ください。

こんにちは、高橋ソマリです。

昨日レイトショーで「ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース・スタンピード）」を観てきました。話題の映画を観たらなるべく感想を残しておきたいので簡単にですがnoteに感想書きます。

今回の映画スタンピードのテーマは「共闘」だったと思います。アニメ放送開始20周年記念作ということで、さながらオールスター感謝祭。

内容として、今までのワンピース映画のように”麦わらの一味の戦い”ではなく、ルフィが今まで戦ってきた敵キャラたちと手を組んで巨大な敵を倒すという点にカタルシスを作っています。

アツいですよね。もうポスターみただけでも胸アツです。

【共通の敵ができたことで、かつての敵キャラと手を組んで共闘する】というのは、あらゆる作品において盛り上がるストーリー展開の定番中の定番ですね。

（私が大好きなクロコダイルもね……うん……もうちょい活躍の尺欲しかったな）

というわけで、この時点でもう面白くないわけがないんですよ。面白いんだけど、ただ「面白い」というだけだと味気ないので、何が面白かったのか？を例のごとく考えてみました。

ストーリー的な意味で中身はスカスカ。でもそれでいい。

この映画スタンピード、面白いのは間違い無いんですが、ストーリー的な意味で中身はスッカスカです。中身なし（笑）。もうほぼ100%バトルシーンをワーワー楽しむだけの映画になっていて、物語を楽しむものじゃないな。というのがまず最初の感想でした。

海賊万博という世界観も最初の30分くらいで早々にぶち壊されてしまうし、敵役のダグラス・バレットやブエナ・フェスタといったキャラクターも過去の背景はほとんど描かれず深掘りされていません。

映画の90%は「ルフィチーム（ロー、ハンコック、スモーカー、サボ）」「最悪の世代」VS「バレット」のただただ迫力ある戦闘シーンに力が割かれていて、ストーリーとしてはほとんど動きなし。舞台もずっと同じ島の上で戦ってるだけなので移動自体がありません。

麦わら一味の活躍もなく、この辺で評価が分かれる作品ではないでしょうか。

とはいえ、【ストーリー：バトル】＝【1：9】みたいな極端さは製作陣の意図を感じました。ストーリー性を放棄して「今回はとにかく豪華バトルを楽しんでくれ！」と言わんばかりにバトル描写に全振りしたからこそ、一方で微妙と言われる中でも、他方では評価が高く楽しめる作品になったなと感じます。

やるなら徹底的に振り切るって大事だよね。

「デカイやつを倒したい」という本能にハマったモンハン的な面白さ

今回は敵キャラのバレットも良かった。何が良かったって「デカさ」。単純な図体のデカさですよ。

以前、ゲーム業界の人からモンハン（モンスターハンターという人気ゲーム）の誕生秘話みたいな話を聞いたのですが、モンハンの生みの親の、

「俺はよぉ、とにかくデッケェやつを倒してぇんだよ」（※意訳）

みたいな”本能的な欲求”から生まれたのがモンハンなんだ、みたいな話でした。

聞いたときは「小5かな？」と思ったのですが、確かに「大きい敵を倒す」というのは（とくに男性には）、年齢関係なくDNAに刻み込まれている本能的欲求なんじゃないか？とも思います。そんな失われない子供心にドンピシャにハマったからモンハンがあれだけヒットしたそうな。

そう考えると、ワンピース・スタンピードの面白さってモンハンと同じなんですよね。子供心のワクワク感が誘われるといいますか。私モンハンやったことないんですけれども。

ストーリーとかそんな難しい話じゃない。ただシンプルに「全員で力を合わせてデカい敵を倒す」というミッションのワクワク感。そこに生まれるカタルシス。それが映画スタンピードの全てだったんじゃないかな、と。

（※これは映画サマーウォーズに出てくるラブマシーンです。ワンピースには一切関係ありません）

ところでウソップの扱いって今後どうなるのでしょうか？

麦わらの一味の中では唯一、ウソップの弱さと強さがほんのり描かれたスタンピードを観てて思ったのですが、ルフィやゾロなど主力メンバーの強さがどんどん上がっていく中でウソップの扱いって今後どうするのかなーとか考えていました。

戦闘員としてははっきり言って弱すぎですよね。かといって、弱いなりに頭を使うアルミン（進撃の巨人のキャラ）みたいな立ち位置でもない。

今回のスタンピードで描かれたようなウソップの弱さと立ち直り（いわば、弱いなりに男気を見せるみたいな感動の誘い方）だって、アラバスタの頃から何も変わってなくない……？とか思ったり。いつまでこのキャラでこの感動の誘い方しているんでしょうか？

ウソップが最後に1対1で敵を倒したのっていつだろう？ってちょっと調べてみたけど分からなかった（誰か教えて）。ルフィが強くなるごとに敵の強さも上がっていくわけだけど、そのレベルにちゃんと付いていけてるの、あなた？

普通に武器を銃にしてスナイパーとして物理的に強くするのは、やっぱり子供向け作品としてダメなのかなー。それか悪魔の実の能力を宿した武器を持たせるか。

といっても、ウソップが物理的に強くなりすぎてもウソップじゃないしなーとも思うし。物語が進んで強さがインフレしていくほど扱いが難しいキャラですよね、ウソップって。

こんなにウソップのこと考えたの人生初めてでした。まる。

おわり

私も映画観てる最中は「ルフィー行けー」しか頭になかったので、とくに深い考察や感想もありません w 

おしまい。

※当記事の内容は全て私個人の考えであり、身勝手な妄想です。
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