『If I _ wings.』とかいう無類のコンテンツライブを浴びた -雑記、あるいは備忘録(2023/3/20)








ありがとう!!!!!!!!!!!!!やりすぎだ!!!!!!!!!!!!

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◯ THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE 『If I_wings.』

 Day1で描かれたのは、きっと"今"にならなかった───翼を広げられなかった、翼を失った、白と黒の羽根が溶け合わなかった───全てのIfだったのだと思う。5年で積み重なった「もしも」を抱えてそのラストライブを描ききった、もはやただのライブとは一線を画するまさしくコンテンツライブならではの、手放しに歴史的と言っていい衝撃作だった。
 そして、終わらなかった今が、Day2では描かれていく。未来への願いをのせて。

 そんなDay2の(アンコール前の)最後に披露された"始まりの曲"が、Day1の『If I _ wings.』を踏まえて、そんな今を祝福するのだ。

Spread the Wings
これは もう最初の奇跡

Spread the Wings‼︎/シャイニーカラーズ




◯Day1、Day2メモ

・・

例えば二度と飛べなくても
キミのためにずっと笑っていよう

例えば翼失っても
キミのもとへそっと舞い降りるから

ダブル・イフェクト/アルストロメリア(Day1)


 Day1アンコール前の最後の曲は、『Resonance+』。

真っ新なストーリー もう一度
繋ぐよ 繋いでみせる

 しかし、アンコールを求めても、その先は見ることできない。
 それも当然である。それは、Day1───『If I _ wings.』のアンコール(再演)に過ぎないのだから。

 それでも、確かに、

一人一人が探し求めた輝きを合わせて
明日を照らす小さな光になった

そしてやっと巡り合った
今は終わらない
輪を描いた光は線になって宙を
白く白く染め上げる


 虹を超えて1人1人の色の光が合わさった白い光は明日を照らし、そんな真っ白なキャンバスに新たな1ページを描くような、『セヴン#ス』で示唆され新CDシリーズ『CANVAS』に繋がるものがDay2で表現されることになる。

私たちだけじゃ描けない
夢が 今がある

Resonance+/シャイニーカラーズ(Day1)

 プロデューサーが選択したその新しい1ページへのスタートが"今"としてDay2で描かれる。



・・

 天井社長とはづきさんのやり取りもそうだが、なにより会場の空気が変わったのは、イルミネーションスターズのセリフパート。「あの日の先に」と言って、『Light up the illumination』のシーンが回想として挿入される。きっとあそこで、マイクを下ろすそんなIfだってあったかもしれなくて。

 その続きを、3人揃って、『ヒカリのdestination』を歌う。泣かない方が無理。(スマイルシンフォニアでも無事泣いた。「大丈夫 泣いたりしないよもう」、でもこっちは泣く)

 全てが緩みきった状態で明るいMC、その後のビーチブレイバーのカタルシスは忘れられないものだろう。


 Day2でアンティーカが披露した『NEO THEORY FANTASY』。コンセプト的にもうこれは絶対やると信じていた曲。

ああ、闇の底に閉じ込められ
やっとボクら出会えた
光に触れたよ
「もう十分だよね」
「本当に?」
出来るはずさ
ストーリーテラー
物語(ミライ)を変えろ

今 突き破れば世界は
NEO THEORY FANTASY
救いよりボクららしい真のエンド
予定調和は無い
在ったのは揃いの気持ちだけ
見渡せば、紫の蝶が舞ってた

NEO THEORY FANTASY/アンティーカ(Day2)



 Day1ではにちか1人のセリフがあるのみで、その時の曲は『OH MY GOD』だったSHHis。言ってしまえば、Fashonable(セヴン#ス)まで行かなかったIfだったのだろう。

 対照的にDay2では、にちかと美琴さんが一緒に走るシーンが挿入され、

美琴「じゃあ、まずはこのペースで一周 いける?」
にちか「はい……!まだまだスタートしたばかりなので……!
美琴「……うん」

『Fashonable』が披露された。

重ね合わせた
似ていても違う互いのストーリー
走り続けてく
ここが序章に変わるように

Fashonable/SHHis


 『Spread the Wings‼︎』で一旦締め括られたDay2のアンコールでの告知パート。
 絶対泣かせる5周年PVなどかなり大量のお知らせの後、「斑鳩ルカ283プロ加入」の告知。『セヴン#ス』の最後の意味合いはDay1・Day2をここまで浴びてきたので確信的だったものの、いざ来ると「うおおおお!まじか……!」となった。事務所が『家』のような演出に見えたのも自分の中で印象的。そして、光の色が混ざって真っ白になったキャンバスに、描く(絵の具の)色が混ざると黒になる、というのはある種伏線回収になっている。

 そして、斑鳩ルカを含めたシャイニーカラーズでの『Dye the sky.』。

十人十色の誰かの筆跡
混ざり合う世界の中で
さぁ、誰よりも鮮烈に
キャンバスを裂くように
叩きつけろ

限界なんて本当はそこにない
覆せ、自分さえ
顕在せよ過去を超えてく光
この空を染めるほど強く
誰よりも、何よりも
昨日の私/世界の全てを打ち破って

Dye the sky./シャイニーカラーズ(Day2)

 1番目の「私であれ」、"キャンバスを裂くように"に続く「叩きつけろ」は、斑鳩ルカを含め全員。

 そしてCメロ歌い分けは、『Dye the sky』に続く、

in my hue.

「自分の色で」がSHHisとともに斑鳩ルカのパートになっている。ルカの「わたしがわたしになるための物語」が始まろうとしている。


 そして最後は、Day1では1ユニットずつ消えていくPVを再現していた『Multicolored Sky』を、Day2では最後まで(斑鳩ルカ含めて)全員揃って歌い上げられた。よかった〜Day1のままトラウマ曲にならなくて
 Day1では最終的にステージ照明が白のみになりそれも消えるのに対して、Day2では最後まで"Multicolored"な照明でその色が残ったままという、文脈通りの演出になっている。
 虹を超えて光の色が溶け合って真っ白になったキャンバスに新たな1ページを、描けなかったDay1(If I _ wings.)と描いたDay2(今)。


 Day1の最後のエンディングの映像では、黒の羽根は途中で消え、白の羽根はそのまま落ちていくというものだった。このライブ『If I _ wings.』のロゴも、翼が切り裂かれた後、白と黒の翼は分け隔たれている。
 対して斑鳩ルカ(カラーは黒)が加わるDay2は、白の羽と黒の羽が溶け合う、そんな映像になっていた。

新しい色が、たくさんの色をもっと眩しくしてくれて……
……たくさんの色が、新しい色とあたたかく溶け合っていく

『そんなふうになると、信じています』
(『セヴン#ス』より)

 そうならなかったことが、"今"(Day2)に繋がらなかったDay1最後の『If I _ wings.』の正体であり、逆説的にこれをもってして新たな1ページが描かれていく。


 そして、Day2のエンディングの最後に明らかになった、ルカが追加されたキービジュアルを見ると、

ルカが翼を広げているように見える。

 「≠"今"」がこの5thライブで描かれてきた「If」なのだとしたら、その最後の『If I _ wings.』は、"今"ではない"未来"に描かれていく「もし、わたし(ルカ)が翼を広げられたら」なのかもしれない。
 ルカが加わった後の2曲の歌詞には『翼』というフレーズは含まれていない。いつか彼女が『Spread the Wings‼︎』を歌える日が待ち遠しい。

Spread the Wings
これは もう最初の奇跡

Spread the Wings‼︎/シャイニーカラーズ












 ちなみに、よく見るとこのキービジュアルの差異はルカだけでない。右上にひこうき雲が実は追加で描かれている。ルカの体はそちら側を向いていてこちらに振り返っているという形である。
 この意味合いは現段階で汲み取っていいものかはわからないが、今後の『ジ・エピソード』などの描写でわかるのかもしれない。

〈追記〉
ルカマネの飛行機だ、これ……




・・

 1日目が雨で、2日目は晴れたのも含めて、もはや作品と言ってしまえるほどのコンテンツライブだった。新展開やアニメ化など嬉しい告知も多いのもあるが、それをもってしても塗り替えられないほどの、このタイミングでしかできない衝撃的なライブ。こんなことができたのもそこに厚みが出るのもシャニマスの作品としての魅力と描かれてきた文脈の多さゆえだろうし、コンテンツを本当に好きな人に向けたライブという感じがして、ますますシャニマスが好きになる2日間だった。

 疑う余地もなく名ライブだったからBlu-rayは買いだけど、アーカイブどうしようかな。雛菜も来るし周年だしで絶対課金させられるからな……お金がな……






※メッセージカードは斑鳩ルカからのメッセージになります



ズルいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!






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 シャニマスの制作チーム、演者さん、今回のライブに関わった全ての方、本当に素晴らしいライブをありがとうございました。











もしも いつか やがて きっと
初めからエンドロール
照れかくしなんてあまのじゃくすぎるかな

アルストロメリア/アルストロメリア(Day2)







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