ケツの穴から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろかい -フワちゃんTV /FUWACHAN TV

ケツの穴選手権とは大人気タレントのフワちゃん氏によって開催された一夜限りの大イベントである。
謎解きクリエイターの松丸亮吾氏、俳優のウエンツ瑛士氏など錚々たるメンバーが参加しており、フワちゃん氏の人脈の広さが伺える。

その中で異彩を放っているのがトリを務めるお笑い芸人・アインシュタインの稲田氏だ。
彼はなんと「ケツの穴から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろかい」と言うべきところを「『指』突っ込んで」と誤った言い方をしてしまい、今大会唯一最後まで完遂することが出来なかったのだ。既に見事に言い切っていた相方の河井氏にも動画内で「手!手!手!」と厳しく叱責される始末。
1文字1文字に拘ってネタを作り上げるお笑い芸人にとって、一見このミスは致命的なものに見える。確かに、このミスによって失望したファンはたくさんいるだろう。

しかし、彼のこの発言には、たとえファンに失望されたとしてもそれよりも優先すべきものがある、という芸人としての生きざまを表す重要な要素が含まれているのだ。
それは何か?そもそもこの大会、音MAD作者の皆様ならずっと脳裏にちらついている芸人の名前があるのではないだろうか?


ふーみんである。
彼の最大のヒット作「奥歯をガタガタ言わせ節」にてふーみんはこう語っている。

「ケツの穴から『指』突っ込んで奥歯をガタガタ言わせ節」・・・と。そう。
稲田氏はあえてふーみんのセリフに被せた言い方をすることでふーみんへの連帯と敬意を示していたのである!

・・・と一言で言われても納得できない人は多いだろう。
「ふーみんってよしもとじゃないだろ!」「なんで相方の河井氏はやらずに稲田氏だけやったんだ!」
そう考えるのは自然である。

しかし、事実を紐解いていけばその誤解は解ける。
まず、ふーみんは実は東京NSC10期卒で、元々よしもとに所属していた。東京10期、これは今から19年前、2004年にNSCに入学した計算になる。
そして、アインシュタイン稲田氏は大阪NSC28期。これはんと18年前の2005年、つまりアインシュタインの稲田氏はふーみんの1期下の直属の後輩なのである!
更に話は終わらない。相方である河井氏は・・・実は稲田氏と同期ではないのだ。彼が入学したのは26期、つまり2003年・・・そう、アインシュタインは稲田氏がふーみんの後輩で、河井氏がふーみんの先輩なのである。

この事実を踏まえれば、アインシュタインというコンビが今の地位を築いてきた理由が伺える。
稲田氏は芸人の厳しいタテ社会の中で、たとえ売れていないとしても先輩が生み出したネタを模倣し間接的に社会に広めることで、礼儀を突き通したのである。
更に注目してほしいのは、稲田氏はこの言い間違えの後「ただヘラヘラ笑う」という芸人としてあるまじき態度に出ている。もし、この言い間違えがふーみんに関係ない、ただの間違いだったならば、ここまで棒立ちになる必要はない。相方がしたように、自分の言い間違えにツッコむことも出来た。しかし、彼は出来なかった。ここで下手に「指突っ込んで」を否定してしまえば、それは先輩であるふーみんの国語力をも否定することに繋がってしまうからだ。
それを察した河井氏は、すかさず自分がツッコミ役を買って出た。ふーみんの先輩である自分なら、「指突っ込んでってなんだよ、直腸検査だろ」とふーみんの国語力を否定するツッコミをしたとしても、荒波は立たない。

そう。稲田氏が見せた先輩への気遣いと、河井氏が見せた恐ろしいほどの状況察知能力。
この2つこそが、このコンビが多くの人々に愛されそして重宝されてきた、真の能力なのだろう。


↑っていう音MAD作ろうとしたけどむりでした
作りかけの残骸あるんで誰か完成させてください 僕は絶対にやりません あとアインシュタインはふーみんのこと知らないと思います

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