花屋で働くINFJ、ニュージーランド🇳🇿へ行く
こんにちは。Nariです。
現在、私は旅行で2週間ほどニュージーランドに来ております。知らない土地&ほとんど聞き取れない発音の英語&日本の2倍の物価、のトリプルパンチにより、ヒーヒー言いながらの旅行です。(ニュージーランドは、只今夏で、気候はとても過ごしやすいです!)
学生の貧乏旅行のため、お金もなく、楽しめることは限られているのですが、ひとつだけ、とても楽しい(&うれしい)発見がありました。
それは、アルバイトしている花屋で培った植物の知識があれば、知らない街でも、お金がなくても、友達がいなくても、その旅をいくらでも楽しめるということです。
ウィンドウショッピングをしているときや、公園を歩いているとき、私がつい目を奪われてしまうのは、素敵なお店を飾るために花瓶に活けられたお花や観葉植物、公園の花壇のお花、街路樹などです。
写真をパチパチと撮りながら、「へえ〜この地域ではこの花が自然に咲いているんだ」とか「この地域でこの花よく見かけるけど人気なのかな?」とか色々な思考を巡らせていると、あっという間に時間が過ぎ去ります。
ニュージーランドでは、オークランドとクイーンズタウンに滞在したのですが、オークランドで見られない植物がクイーンズタウンにあったり、逆もしかり、とてもおもしろいです。
特にクイーンズタウンは、その名の通り「女王が住むのにふさわしい街」と言われるだけあり、本当に絵本の中のような世界が広がっていて、自然も沢山ありました。
そんなクイーンズタウンでは、バラ(赤いスプレー咲きのものが主流っぽい)、ダリア、セダムなどが咲いていて、中でも驚いたのはスモークツリー。花屋以外で目にしたのは初めてでした。葉が緑のものも赤茶のものも、とっってもかわいかった。
誰かと旅をすると、旅先で険悪なムードになることはよくあると(勝手に)思っています。どんなに仲良い人との旅行であっても、見知らぬ街や人、限られた時間やお金の中で、おのずとストレスは溜まります。そんなとき、私は、意識的に1人時間を確保するようにしています。
険悪ムードが到来する予感を誰よりも早く察知したら、「ちょっとお散歩行ってくるわ〜」とさりげなく1人になります。1人で街に出ると、私をたくさんの植物が迎えてくれます。たとえ、そこがビル街であったとしても、植物はいつでもひっそりと、色々なところで生きているので、植物センサーさえ備えていれば、簡単にそれらを見つけることができます。
散歩をするときまって毎回、「植物がこの世界にあり、私が植物の知識をこれからも増やし続ける限り、私はどこに行っても退屈することはないだろうなあ」と思わされます。
そして、私は、知識というものの力を本当に信頼しています。きっかけは、美術史です。高校生の時に、原田マハさんの『モネの足あと』という本を読み、美術史にハマり、図書館に通いまくり独学で学びました。
美術史を学ぶと、美術館に行くのが楽しくなり、自分のお気に入りの画家や作品ができるだけでなく、街の色々なところに潜んでいる名画のオマージュ(これが意外と沢山あるんです・・・)に気付けたり、画風から作品の年代や画家を想定できたり、と世界がより面白く見えることに気がつきました。
これは、私が「楽しいから学ぶ」だけでなく、「学ぶから楽しくなる」ということを実感した経験です。
花の知識についてもそうでした。「これは、〇〇という花だ」と認識できることで、世界は少しだけ変わって見えます。少しだけ鮮やかに、そして面白いものに見えます。
海外旅行の楽しみ方として、ザ・観光地という場所を沢山周るのも一つの楽しみ方だと思いますが、私はこういった「自分だけの偏愛知識」を活かして、いつものように過ごす旅行にこそ、価値があると思っています。
そして、日本にいても、海外に行っても、自分だけの世界の見方を忘れずに過ごしたい、と思います。
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