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感じたこと、考えること

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【気ままなエッセイ】ふだんの生活のなかで感じたことや考えたことを書いていきます。
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こんな時間に起きてしまって。

こんな時間に起きてしまって。

 子供たちの寝かしつけをしていたら自分も一緒に寝てしまい、少し前に目が覚めた。夜中の2時半。目が覚めてすぐに寝れそうにないのでこのまま起きることにする。

 先週まででたらめな働き方をしていて、10日間のうち4日間ほど徹夜作業があった。21時に寝て、24時に起きて、7時まで身体を動かす。多分まだ身体のサイクルが戻っていないので、この時間に覚醒してしまったのだろう。しぶとい疲れが身体の奥に残っていて

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11月30日、13時から18時までの5時間。

11月30日、13時から18時までの5時間。

11月30日、13時から18時までの5時間。この時間を通じて、僕は今まで大切にしていた考え方・生きていく方針のようなものを変えることにしました。

図書館総合研究所と日販YOURS BOOK STOREで来年から共同開催する「図書館について語るときに我々の語ること」というプロジェクト。僕はモデレーター・旗振りとしてこのプロジェクトを推進しています。

その前哨戦という立ち位置で、図書館総合展の最終

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どうでもいいことをもっと。

どうでもいいことをもっと。

仕事も家のことも色々重なっていてどうにも忙しい。いまは空港にいて搭乗を待っている。

仕事のための告知文を書こうと思ったけど、どうでもいいことや自分の好きなことを最近まったく書いていない気がしたので、ちょっと方向転換。

今日は千葉県のイベントに出演(と言っても雨だったのでほとんどずっと雨宿りしていたら終わった)し、その足で福岡へ向かう。羽田空港では間に合わないので成田空港から国内線。

家からイ

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読書と観光 日常を面白がるヒント

読書と観光 日常を面白がるヒント

久々に人前でトークイベント。阪急メンズ東京さんにお呼びいただき、日本交通公社の福永香織さんと「読書と観光 日常を面白がるヒント」というテーマでお話ししてきました。

元々は阪急メンズのVIP顧客向けの貸切イベントでしたが、コロナの影響でサイレントで小さく開催するということで、(結果的に)普段の百貨店のなかに色々な仕掛けのある一日になりました。

そんな事情もあり事前に告知できなかったのですが、蓋を

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「したてやのサーカス」を読んで思ったこと。

「したてやのサーカス」を読んで思ったこと。

既存の決めつけをせずに、自分のなかにある小さなイメージや引っかかりを全部集め、一つひとつ根気強く丁寧に積み重ねていくと、まだどこにも存在しない、それを表す言葉さえもない、独特で不思議な形だけどポップでおもしろい「何か」をつくれるはずなんだ、と。 したてやのサーカス/高松夕佳 聞き手・編(夕書房)P58

「したてやのサーカス」という本を読んだ。音楽家の曽我大穂、ガンジー、ファッションデザイナーのス

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往来をもとめて。

往来をもとめて。

昨日は箱根で仕事だった。がらがらの東海道新幹線で小田原まで。小田原に着いても、明らかに人が少ない。

ものすごく寒い朝で、待ち合わせまで時間があったので、こりゃたまらんと駅前のそば屋に駆け込みかけ蕎麦で暖をとる。

しょっぱいつゆを飲み干して、なんとかお腹のなかにぽっと温かいエネルギーを感じ、ぼんやりと自動ドアの外を眺める。

本当に人が歩いていない。本来あるべき往来がほとんどなくなっている。お土

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BPM Readingのその後と、アイデアをしぶとく実現させること。

BPM Readingのその後と、アイデアをしぶとく実現させること。

ちょうど2年前の今日、箱根本箱のエントランスを箒がけしながら、あるアイデアを思いついた。

ザッザッという箒の一定のリズムから着想し、「本をジャンルではなく読み手の感情=心拍数」で定義できないか、というもの。そのときに慌てて書き残したものが下記の記事だ。

それから2年。半年ほど前に「図書館のためのブックフェア」の特集企画で何かしてほしいと声がかかったときに、これだ!と差し込んだ。
いま、このブッ

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目くばせして、おしりをポンと。

目くばせして、おしりをポンと。

2009年春に就職してから、11年半働いてきた。

就活の面接時に「好きなビートルズのアルバムは?」と聞かれ、「ラバーソウルです」と答えたり、「日本が鎖国になるとして、唯一仕入れるとしたら何がいい?」という質問に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドです。」とか、随分ビートルズかぶれだったのを覚えている。たまたま面接官が音楽が好きでよかったが、そうじゃなかったらどうなっていたん

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ワッパーとエビチャーハンから学んだこと。

ワッパーとエビチャーハンから学んだこと。

2、3年前のこと、渋谷のバーガーキングで遅めのランチを取ろうと注文をし、2階の席に移動する。そこで周りを見渡して驚いた。

土曜日ということもあるのだろうか、周りは皆若い人ばかり。十代後半かそのくらい。みな、空になったポテトの袋を脇に押し出し、思い思いに大きな声で会話をしていた。

ワッパー(ケチャップを2個追加するのが好き)を食べながら、「ここでは俺が最年長かもしれない」と居心地が悪く感じたこと

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夢で逢えたら

夢で逢えたら

夢の調子がいい。

日中は色んなことを考えて、あっちこっちに思考が飛んでいるから、寝ている間にそれが整理されるようだ。

思えば、去年開催した「森の生活」も2014年に見た夢が元になっている。

先週末、体調を崩し微熱があった。鼻が詰まり、頭がクラクラする中で、1年以上寝かせている、「小さな本」の出版レーベルのアイデアがだだだっと降りてきた。

作者の採用のルール、タイトルの付け方、キャッチコピー

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「本のある空間を面白がる会」に参加しました。

「本のある空間を面白がる会」に参加しました。

6/24に開催された、「本のある空間を面白がる会」にゲストとして参加しました。御誘いいただきありがとうございました。

イベントの模様もYouTubeで公開されています。

僕が面白いなと思ったポイントは、ふたつありました。

1.「出会う場」ではなく「過ごす場」としての「本のある空間」

ゲストの東京理科大で海外の図書館の研究をされている垣野先生のプレゼン(動画12分頃)がとても興味深いものでし

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「お守り」としてのクリストとジャンヌ=クロード。

「お守り」としてのクリストとジャンヌ=クロード。

1982年11月20日:まず541,330平方フィートの布がマイアミに空輸される。『クリスト 囲まれた島々』P7

5月31日、現代美術家のクリストさんが84歳で亡くなりました。(妻であり、パートナーのジャンヌ=クロードさんは2009年にお亡くなりになっています)

*画像 公式HPより

実際にこの目で作品を観ることは叶わなかったけれど、展覧会や図録、ドキュメンタリーなどで彼らの作品に触れ、そ

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「14才のジェニー・ジョーンズ」

「14才のジェニー・ジョーンズ」

誰かが好きなものについて語ること。それを聞くのは楽しいし、ましてや、人生の大きな転機やきっかけになったものになると、その人の人生観にも通じる話になるので、とりわけ興味深い。

朝の通勤で思いついて、お昼休みに書いています。一筆書きだけど、どうなるだろう。いつかやるかもしれないし、やらないかもしれない、簡単な企画書です。

ーー

「14才のジェニー・ジョーンズ」とは、インタビューシリーズであり、受

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はじめ始めて、ここまできたなら。

はじめ始めて、ここまできたなら。

外界に対して、「わたしは、こう思う、こう感じる」と言わずにはおれなくなった時、物を書いたり、作曲したり、書いたりするのだ。すでに存在するものだけで、満足し切っているならば、なぜ新たに、自ら苦労して作り出す必要があろう。幸福な享受者であり続ければよい。しかし、そのような精神の安住の地を見出すことができずに、違和感や欠落感に苛まれる時、人は全く新しいものを自ら生み出すことになる。 『美しい時間』p22

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