リベラルアーツ読書会サロン石川俊祐著「HELLO DESIGN」

今回は、デザイン思考を学ぶために石川俊祐著「HELLO DESIGN」をとりあげたいと思います。

今回は、特別に著者の石川さんにもご参加いただけます!
インタビュー記事もぜひ、読んでくださいね。

■日時:9月8日(日)22時~
■Zoomアドレス(会員限定):最後に記載しています。

【質問】
①なぜ、デザイン思考は必要になってきたと思いますか?(そもんず)

②デザイン思考を今までに活用したと思う事例はありますか?(そもんず)

③デザイン思考が全てのビジネスマン必須とありますが、身につけるために今後、何をしますか?そして、どのように活用しますか?(アワジ)

④あなたは、主観でオモシロイ!と思ったものをすぐ実行したり、体験したりできますか?もしすぐに実行ができてないとしたら、どうしたらできるようになりますか?(アワジ)

⑤ハブ人材になるために、どうしますか?(アワジ)


【要約】
・デザイン思考とは?
トップデザイナーたちが実践している思考法を抽出し、理論化し、それぞれの仕事に転用することによって優れた答えを導き出すこと。

・デザインの本質とは?
デザインの本質は「課題の発見とその解決」にあり、人が持っている課題の本質を見つけ、その上でそれを解決するための新しいモノ、体験、システムなどをつくり出すこと」である。

・アートとデザインの違い
アートは「自分の衝動」から、デザインは「人が抱える課題」からはじまることが多い。

・ビジネスにおけるデザイナーとは
「このプロジェクトでは、誰のどのような課題を解決するか」という「問い(テーマ)」を考え、実現可能なビジネスにするまで、プロジェクト全体に携わるのがデザイナー。

・「優れたデザイナー」になるための必要な条件
自分の主観に自信を持っていること。

・データは誰でも手にできる
ほとんどのデータは誰でも得ることができ、同じデータから論理的に仮説を積み上げると、競合他社も同じ結論を導き出すことになる。

・「クリエイティブ・コンフィデンス(自分の創造性に対する自身)」を持つための4つのマインドセット
① 曖昧な状況でも楽観的でいる
② 旅行者/初心者の気分でいる
③ 常に助け合える状態をつくる
④ クリエイティブな行動を信じる

・創造性を発揮するには?
とにかく自信を持つ。その為にもむりやり「クリエイティブな行動」を取ってしまう。それには根拠はいらない。

・5つのマインドセット
①「主観を信じ」②「楽観的に」③「旅行者の視点を持って」④「仲間と助け合い」⑤「クリエイティブな行動を取る」

・必ずしもアンケートには正解は無い
馬車に乗っている人に「何が欲しいですか?」と聞くと、「もっと足の速い馬がほしい」「あまり揺れない馬がほしい」と答えるが、潜在的に、また本質的には、【もっと速く移動する手段】こそが求められていた。

・デザイン思考で重視すること
「人間中心」と「ビジネスモデル」、そして「テクノロジー」の3つの要素が重なっていること。本当はなにを欲しているのか? 実現し儲かるか? いま、どんな技術が生まれ、どう活用できるか?

・デザイン思考 4つのプロセス
① デザインリサーチ(観察/インタビュー)
② シンセシス/問いの設定
③ ブレスト&コンセプトづくり
④ プロトタイピング&ストーリーテリング

・リサーチ対象
「エクストリームユーザー(極端なユーザー)」へのリサーチ。
スマホなら、3台持ちのユーザーと、一度も所有したことがないなど両極端な人たちに話を聞くべき。

② シンセシス/問いの設定
質の高い問いこそが質の高いソリューションを生み出します。しかも、「なぜこれをやらなければならないか」が明確になるから、メンバーのモチベーションにもなる。

③ ブレスト&コンセプトづくり
膨大な選択肢を用意する(拡散)。その上で絞っていく(収束)。

・2つの「マジックワード」
①「How Might We?」(どうすればできそう?)②「Yes, and…」(いいね!それから?他に何がある?)

・ブレストで繰り返すこと
アイデアの選択肢を出しまくる「拡散」と、それらのアイデアを転がし凝縮させていく「収束」のフェーズを繰り返す。

・ユーザー設定
デザイン思考では、ステイタス(住所、年齢、性別、収入など)ではなく「どんなふうに考え、どう行動するか」でユーザー像を考えていく。

④ プロトタイピング&ストーリーテリング
1分でできるプロトタイプを、何度も何度もつくる。

・デザイン思考 4つのプロセス
①リサーチして材料を集め、それに意味づけをして「問い」に変え、
②戦略を練り、
③ブレストでアイデアを出し合い、
④プロトタイプをつくりユーザーからフィードバックをもらい、ストーリーで語る。

・本来の(グローバルでの)デザイナーの仕事……真のニーズを探り、ユーザーにとってのあたらしい価値を探す、本質からデザインする。

・これから求められるビジネスマン
まずは自分が圧倒的に得意とする分野「コアとなるスキル」をひとつつくり、「自分にできること」が明確で、「自分にはこんなに多才な仲間がいます」という人のほうが幸せであり、強い。 当然求められる。

・注意点
「自分を実際以上によく見せない」こと。「やります、できます」と言ったのに、たいしたアウトプットを出せない状態は、かなりしんどい。
あらかじめ自分ができることとできないことを、周りにはっきり提示する勇気が必要。

・これからの組織
「チームに意思決定の裁量が与えられていること」が不可欠で、「現場で意思決定すること」はこれからの「当たり前」になっていく。

・なぜライト兄弟のチームが勝ったか?
ライト兄弟チームは、「絶対に飛行機を飛ばすんだ!」というパッションだけは図抜けていた。

・意思決定に必要なのは「WHY」
最近の研究でも、人間が適切な意思決定をするためには「目的」や「動機づけ」、つまり「なぜこれをやるのか=WHY」が必要だという結論が導き出されている。

・これからどんな個を目指すか?
自分が「ハブ人材」になること。鳥居型を目指す(コアスキルの柱が2本と幅広い興味&好意・尊敬) 専門力×ミーハー力。

・パッケージ化のプロセス
抽出→抽象化→構造化→ビジネス→名づけ(パッケージ化)

・マイナンバー失敗の原因
致命的に、デザイン思考的な視点が欠けていた。使い勝手の悪さは、「人間中心ではない」ことに起因している。 オペレーション中心、行政中心になってしまったのかもしれない。

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