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仕事を辞めたくても辞められない時の対処法。

・仕事辞めたいけど人手不足
・後任を見つけなければ辞められない
・上司に引き止められ辞められない

こんな状況に陥ると、辞めるに辞められないですよね。

私も前の仕事を辞める時、社員は自分1人・私が辞めたらこの店どうなるのかと自意識過剰に勝手に責任を感じてしまい、なかなか上司に言い出せませんでした。

今回は体験した事をもとに、次の2つをまとめてみました。

・スムーズに辞める方法
・引き止められた時どう対処すればよいか

人手不足で辞められるか不安、しつこく引き止められている。
そんな時にでも読んでいただけたら嬉しいです。

◾️辞める為にしたこと

・辞める日を明確にする
・相談ではなく、辞めますと言い切る


私が仕事を辞める為にした事はこれだけです。
とても普通の事です。

でも変な責任感が作動し、踏ん切りがつかない。これだけの事がなかなか出来なかったのです。

◾️ハーブティー専門店で働いていた頃

以前、私はハーブティー専門店で店長をしていました。

従業員は社員の自分と、2〜3名のアルバイト。常時3〜4人という少人数。平日は基本的に終日1人きり。

ハーブティー専門店と聞くと、お悩みを聞きながらゆったり接客していく優雅なイメージがあるかもしれませんが、まるで違います。真逆です。ほとんど実演販売のようなものです。

また、うちの店は大型ホームセンター内にある為、日用品を目的に買いに来た人がほとんど。

ハーブティーなんて興味ない、むしろ苦手。という方が8割の中、試飲をガツガツ渡して、飲んでもらっている間に喋りまくる。

そんな接客スタイルでした。

*辞めたい、でも辞めたらこの店はアルバイトだけになる

仕事をはじめて約3年。辞めたい欲が沸々と湧き出てきました。

しかし、私が辞めたらアルバイトだけになる。
管理する立場の自分が辞めるなんて無責任じゃないか。

辞めることに負い目を感じてしまった結果、上司に「次を見つけて育ててから辞めます。」と言おうとしていました。

◾️店をどうしていくかは会社が決めること

上司にこう言おうと思ってる。
と、ある人に相談すると反対されました。

●人手が足りないのは会社の問題だから、あなたがその責任を負うことはない。

●店をどうするかは会社が決めること。その為に人事部やマネジメント部がある。あなたが決めることではない。

●次を見つけて次が育ってから辞めると言ってしまったら、会社もそれに甘えて対策を取ってくれないかもしれない。

●育ててる間にも別のスタッフが辞めるかもしれない。そうしてるうちにずるずる辞められなくなる。

こう諭され、ぐうの音も出ないくらい正論だと思いました。

辞めたいと思った時が辞め時です。タイミングは自分で決めようと決心しました。

◾️スムーズに辞める方法

スムーズに辞める方法は、『辞める意思・辞める期日をハッキリ言い切ること』です。

私は、次の仕事と初回出勤日が決まっている旨を添えて、2ヶ月後に辞めると伝えました。

すると会社は、「次が決まってるなら仕方ない。店の今後のことはこちらで考えてみます。早めに言ってくれてありがとうね。応援してます。」と言ってくれました。

拍子抜けするくらいすんなり。

しかも会社側からお店の今後について言及してくれるとは思っておらず、一気に肩の荷が降りました。

そして社員が居なくても店が回る体制へと、本当に色々と動いてくださり、円満に退職できました。

自分が居ないと店が回らないとか、自分でどうにかしないと辞められないなんて、勝手な思い込みでした。恥ずかしい限りです。

辞める時期を明確に伝えることで、会社もその期間で出来ることを考えられるので助かるのです。

*いつまでに辞めると伝えればいい?

正社員など無期限雇用の場合、法律では14日前までに退職届を提出すれば辞めることができます。

取引先や社内での引き継ぎをする為に、就業規則では退職の申し出は1ヶ月〜2ヶ月前までとしているところがあります。

会社の規則を確認し、期日までに申し出をしましょう。

*辞める理由は正直に伝える必要はない

ちなみに辞める理由について、次が決まっていなくても問題はありません。

根掘り葉掘り聞かれても、上司が納得する理由でないと辞められない、ということはありません。

・一身上の都合で
・興味がある仕事にチャレンジしてみたい
・次が決まっている
・家庭の事情で

等と伝えれば充分です。

◾️辞めるに辞められない時の対処法

「そうは言ってもうちの会社もっとギリギリで厳しい。きちんと辞められるか不安。」

そんな時に使える対処法をまとめてみました。

①相談はNG

「辞めようと思ってるのですが。」

辞めますと言わずに、相談を持ちかけるような切り口は注意が必要です。

マイルドで言い出しやすいのですが、うまく言い纏められ、辞める理由を潰される可能性があります。

「なぜ?」と聞かれ、例えば次のような回答をした場合、あの手この手で打開策を提案されるかも知れません。

●興味がある仕事に移りたい場合

・「うちの会社でもそういった仕事ができないか考えてみる。」
・「あなたにはこの仕事が向いていると思う、とても助かっているし期待している。」
●精神的体力的にしんどいと伝えた場合

・「改善できるように頑張る。」
・「他のメンバーにもサポートしてもらうよう声を掛けてみる。」
・「部署異動考えてみる?」

相談ベースだと、会社は「うちに不満があるのかもしれない。改善する事で辞めるのを回避できるかもしれない。」と考えます。

そうなると、理由を潰され、どんどん辞められなくなります。

言いづらいのはよく分かるのですが、言ってしまったらスッキリします。

辞める意思と期日を断言しましょう。

②引き止められたら?

人手不足だったり、あなたが会社に留まって欲しい人材であった場合、引き止めに合うかもしれません。

そんな時どうすれば良いのでしょうか?

1.考え直すことはしない

「考え直してみて。」と言われても、まずはキッパリとお断りします。

もし代替案を提示され、自分も納得した上で続けるということであれば問題ありません。

しかし辞める意思が変わらないのであれば、「もう決めたことですので。」「退職日までに引き継ぎはきちんと行いますので。」と言い切ってしまってOKです。

2.人事部や別の上司に伝える

直属の上司に伝えても取り合ってもらえなかった、退職願を受け取ってもらえない、という場合は、直接人事部や権限のある部署に伝えるのも手です。

3.メールや内容証明で残す

人事部などに直接退職届を出す場合は、送った事実が残るよう、メールや内容証明での送付がおすすめです。

会社が退職届の受理や退職を拒否することは法的にできません。

退職の意思が雇用主や担当者に届いていれば、直属の上司に受理されなくても退職可能です。

③給料や退職金を払わないと言われたら?

「今辞めるなら残りの給与は支払わない」
「退職金も支払わない」

そんな脅しまがいの言葉をかけられることがあるようです。強い口調で言われたら少し怯んでしまいますよね。

ですが、労働者には仕事を自由に辞められる権利があります。

また、会社には、既に勤務した分の給与支払い義務があります。これらは退職後でも請求できます。

あまりにも話が進まないなど対応に苦慮する場合は、労働基準監督署で相談してみましょう。

*注意点
派遣社員など期間の定めがある契約は、例外の場合あり。自身の会社の契約内容や就業規則を確認しましょう。

③同僚に無責任と思われないか?

自分が辞めたら、周りに仕事が振り分けられ迷惑がかかる。無責任と思われるかも。と不安になりますよね。

実際に、そう思う人もいるかもしれません。

ですが、就業規則に従い、余裕を持ってきちんと引き継ぎを行えば、無責任でも非常識でもありません。

私が同僚の立場なら、「あの人やるべき事を全うして辞めたんだな。凄いな。」と思います。

仮に同僚を気遣い、無理して仕事を続けて体調を崩し、働けなくなったとしても、その同僚が責任を取ってくれるかどうかは別です。

各々、自分の仕事の責任は自分で取るしかないと思っています。

当時、お店のスタッフさんに辞める事を伝えると、無責任だと言われずホッとしたのを覚えています。お店がんばりますとか、応援してますと言ってくれる方ばかりで本当に有り難かったです。

案外背中を押してくれたり、暖かい言葉をかけてもらえたりもします。

◾️まとめ

・就業規則に則り、1ヶ月前頃には退職届または辞める旨を伝える

・辞める期日をはっきり提示する

・できる限り引き継ぎはきちんと行う

・後任や自分が辞めた後のことは会社が考える。背負う必要なし

・自分が辞めたいタイミングで辞める

繁忙期の真っ最中やプロジェクトの途中でいきなり明日辞めます。は流石に無茶ですが、規則に沿って手順を踏めば、会社は確実に辞められます。

辞めたくても辞められない状況だと感じていても、伝えてみると思いの外好転することもあるので、まずは意思と時期を伝える事から始めてみましょう。

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