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「頭痛改善を目指す人のための協会を作る」整体師 山口克志さん

整体師歴16年というキャリアを持ち、地元の方々に愛されながら治療をされている山口さん。
頭痛は国民病とも言われ、国民の4人に1人が頭痛で悩まされています。それを改善するための協会を立ち上げるべく奮闘されている山口さんの熱い思いを伺いました。

■山口克志(やまぐちかつし)さんプロフィール
出身地︰京都府
活動地域︰滋賀県草津市
経歴︰23歳から整体の学校に通い、24歳で独立開業。
・西本式整体
・中国整体
・カイロプラクティック
・スポートレーナー
・ヨガインストラクター
・さとう式リンパケア
これらを組み合わせたオリジナルの姿勢矯正法を確立。
整体歴16年、これまでに3,000名以上のお客様の痛みと向き合い、20,000回以上の施術実績をもつ。
現在の職業及び活動:一番改善が難しいと言われる頭痛専門の整体院「スタジオラクト」の代表を務める。
お客様の声に答えて「グッチのマクラ」という姿勢矯正枕を考案・販売。
これまでに口コミだけで2年間の間に600個も販売され人気枕に。経営者クラブや小学校などでの【姿勢講座】も好評。
びわ湖放送「勇さんのびわこカンパニー」に体のプロとして出演。 
頭痛改善を共に目指してくれる仲間を探して協会を設立準備中。
右の銘:求め合うより与え合う

記者 よろしくお願いします。
山口克志さん(以下、山口) はい、よろしくお願いします。

協会作りは一つの大きな後悔から

記者 現在、大変注目を集めていらっしゃる、「頭痛改善のための協会」についてですが、協会を作ろうと思った経緯について教えていただけますか?

山口 僕は16年間整体師としてやってきました。紆余曲折あり、今は一人で優雅にのんびりやっています。僕は自分の言いたいこともそんなに言えないタイプだったので、一人は気を使わなくてとても良いんです。でも、一人でやっていると、仲間が欲しくなるんですよね。

僕は後悔していることがあって。今まで僕が受け持った生徒さん達で結果を出せている人がいなかったんです。僕のフォローができてなかった、伝えるだけ伝えて終わってた、というところがありました。

記者 それは後悔しますね。

山口 すごい後悔がありました。今回協会というものを立ち上げて、広げていこう、やっていこうと思えるような環境作りをしたいと思っています。

記者 なるほど、それで協会作りをされているんですね。
協会を作られたら、どのようなことをされるのでしょうか?

山口 協会では認定講師を育てます。僕は理事長になり、協会の会員をサポートする仕事に回ります。僕の仕事は基本的に宣伝とサポートのみですね。整体業はしばらくは続けますが。

コンビニよりも多い整体院。しかし、頭痛を治せる整体師はほんの一握り


記者 なるほど。協会の全体像が見えてきました。
山口さんは、「頭痛に特化した整体師」として活躍されていますが、なぜ、頭痛を専門にしようと思われたのでしょうか?

山口 頭痛改善って難しいんですよ。
今整体の学校に通っても、頭痛の改善方法は教えないんです。「アジャスト(調整)は本番ならこうやります。でも今この人は正常なのでやらないでくださいね」って。治療家が入る賠償保険があるんですけど、頸椎に関しては保険が下りないんですよ。そうなると、事故が怖いので学校では教えられない。僕が修行していた整体院の先生は頸椎の施術が得意だったから良かったんですが。

記者 そうだったんですか!?学校で実技を教えてもらえないなら、卒業しても施術のしようがないですね。

山口 はい。僕は16年間続けてこれて、感謝しています。

最近は小学生の患者さんも多いです。
頭痛の患者数は年々増えていて、国民病第2位なんです。
1位が肩こり、2位が頭痛、3位は腰痛です。
肩こりって、頻繁には薬を飲まないですよね。でも、頭痛では頻繁に薬を飲むでしょ?

記者 確かにそうですね・・・。

山口 頭痛に関して教える人が少なくなってしまったんです。整体の学校で教えないから。だから、僕は皆が苦手とするところをやることにしました。
色んな所に行ったけど、それでも治らなくて僕のところに来るお客さんが多いですね。頭痛改善って誰でもできると思っていたんですが、そうじゃなかった。

記者 なるほど。頭痛に特化した整体師を目指されたのはいつ頃ですか?

山口 つい最近です。急に頭痛のお客さんが増え出したんです。他のところに行ったお客さんに「なんで治らなかったんですか?」と聞いたら、そこではなぜ頭痛になるのか教えてくれなかったそうです。
肩こりの理由すら説明する整体院は少ないんだと聞いてびっくりしましたね。それで、「誰もしないなら自分がするしかない」と思いました。

なぜ肩が凝るかの説明を受けることがない人が多いんです。改善する方法はいっぱいあるのに、なぜ肩が凝るかの説明がないから、お客さんは予防のしようがないですよね。

記者 そうですよね。どうして教えてくれないのでしょうか?

山口 頭痛や肩こりになる原因を、その治療家が知らないからだと思います。

記者 そうなんですか!!それは衝撃です。

整体は「怪しい」とか「効かない」とか言われて悔しかった。

山口 個人でさんざん改善できるって言っても信じてもらえないんです。
「一人で騒いでもあかんのや。もっと沢山の人でやったら信じてくれる人が増えるかな」と思うようになりました。
自分が好きで続けてきたことで生きてこれたし、「整体は怪しい」とか、「効かない」とか言われると、否定されたような気がするんです。

記者 そうですね。そういう悔しさ、悲しさが、山口さんのエネルギーになっているように感じました。協会を作る上での目標はありますか?

山口 10年後の目標は、頭痛を国民病ランキングの圏外にすることです。圏外、つまり頭痛が国民病ランキング4位以下になってくれたら良いなと思います。そのためには、3000万人の人を改善する必要があります。
日本に治療家は約20万人います。その中から頭痛を治したいと思っている治療家を7500人集めて「認定講師」とします。そして、それぞれがインストラクターとなり、一人あたり20人の治療家を育てます。すると、15万人の治療家が誕生します。一人当たり200人診れば・・・

記者 3000万人治療達成できますね。

山口 はい。2019年中に協会を作って、0期生と1期生を同時に募集します。0期生が1期生を教える形になります。
僕の理念に共感してくれる人が集まるので、敵じゃないんですよね。会社ではなく協会にした理由は、協会は「争わない、応援しあう」イメージが強いからです。

記者 なるほど。会社は争うイメージですか?

山口 会社は争いですね。僕は整体師をやりながら14回転職してるんですよ。

記者 えっ!そんなにされてるんですか!?

山口 はい。会社っていうのは何かしたい人の集合体で、●●を作りたい、という人が集まったら良いけど、お金を稼ぐだけの人が多いので、よく衝突しました。「それを言って良いのは社長だけだ」と言われましたね。クビになったこともありました。

会社には憧れてることがあるんです。会社という組織にいる人は大きなことができる。会社務めの人は尊敬します。僕は共同生活ができなかった人間なので、組織になじめなかったですね。いつも喧嘩ばかりしていました。

日本が大好き

山口 僕、普段は和服なんですよ。日本のことを勉強するのが好きで、ついに和服になりました。

記者 最近はInstagramに和服をアップされていますね!日本のどんなところが好きですか?

山口 日本、「和の心」というのは個人主義じゃないんですね。助け合って平和を保ってきたところです。
日本てすごいんですよ。世界で一番歴史の長い国なんです。それができたのは「察する」ができたからだと思います。今は個人主義が主流だけど、「察する」というのがあったからこそ、争いが少ない。だから今はコミュニティーを大事にしています。

記者 なるほど、現在そのような活動をされる中で、日々心掛けていることはありますか?

山口 そうですね・・・「分け合えば幸せ」、「求めあうより与え合う」、「出し惜しまない」、仕事においてもプライベートにおいてもそう心がけています。

イベントなどでは「この人を輝かそう」と常に考えています。この人の得意なことは何なんだろう?って。人が喜ぶことが自分の喜びです。「まずは自分を満たしてから」と良く言いますが、どうやって満たすの?鏡見て、「愛してるよ」と言ったって、物を買ったって、満たされるのは一瞬。それよりも人に「ありがとう」と言ってもらえる方がよっぽど自信がつきます。

記者 人が喜ぶのが嬉しい気持ちは私も分かります。今おっしゃってくださったことは、今の山口さんのお仕事そのものですね。

本当に辛い時に助けてくれたのは、お客さん

山口 僕が主催するイベントの参加者は、半分以上はお客さんなんです。僕がお客さんと真剣に向き合って、体調が良くなって下さった方が、今度は僕のことを助けて下さるんです。
大ちゃん(橋爪大輔さんhttps://hashidumedaisuke.com/)が動画を作ってくれたの、知ってます?

記者 あ!あの「お金がない」という動画ですね。
(※【ドキュメンタリー】貯金0でローンが払えなくても幸せ!?https://youtu.be/GsmzVpP6V5Y

山口 そうです。あれってどうやって解決したか知ってます?

記者 いいえ。

山口 あの時は毎月支払い50万くらいあって、ついに支払いが出来なくなったんです。あの時がちょうど大ちゃんが来た時です。SNSで「大変なんです」って発信したら、お客さんがマクラを販売してくれたり、講座開いてくれたり、お金の稼ぎ方教えてくれたり・・・それだけで100万円集まったんです。

涙が止まらなかったです。マクラをばーって持って行って「そんなに沢山のマクラどうするんですか!?」と聞いたら「それはあなたが考えることじゃないんよ。私がどう使おうが、そんなこと気にしなくて良い」って、お金だけ置いて帰ってくれる人もいたりね。

記者 それはすごいですね。

山口 はい、涙が止まらなかったですもん。だから、一生懸命人と向き合うのは大事かなと思いました。SNSもすごく大事だと思うんです、でもその先にあるリアルも大事ですね。

昔の日本ってそうですよね。弱った人を強い人が助ける、今度は強くなった人が弱い人を助ける。僕が夢をかなえられたのは全部お客さんが助けてくれてるからです。僕がいい加減な施術をしてたら、そうはいかなかったと思います。

頭痛が改善されたら、人は元気になるんです。今までできなかったことができるようになるから。それを見るのがすごく嬉しいですね。趣味はない、週末は寝るだけ、みたいな人が、急に「ダンスを始めました」「山登りを始めました」と言ってくださるのを見ると、すごく嬉しいですね。

お金が幸せじゃないことにようやく気付いた

記者 なるほど。誰かが喜ぶのが嬉しい、お気持ちは、昔からあったんでしょうか?

山口 いえ、ここ数年です。僕は高校時代、父親が人に騙されて借金を背負わされて、家族がバラバラになってしまった経験があって、「人を信じると裏切られる」と思っていたんですね。だから、人とも仲良くしなかったし、うわべだけの付き合いをしていました。そんな経験をしてお金にすごく苦労したので、「幸せ=お金」だと思っていたんです。

ようやく、お金が幸せではないことに気づきました。当時はお金があるアピールをしたかったんですね。「僕こんなに幸せやで」って。高級ブランドの服や靴、時計を身にまとい、トータル200万円くらいで歩いていましたね。

記者 それもすごいですね。今は全部売ってしまったんですよね。

山口 何一つ残ってないですね。全部要らんもんでした。今は僕、中古の着物着てますもん。今は、お金が無くてもお客さんと楽しいことができたら良いと思っています。人に助けられて、「人のために生きていこう」と思うようになりました。僕がお金がないときにみんなが与えてくれた。だから、僕がみんなに何かあったときに僕が与えられるようになろう、と。

記者 それで協会を作ろうと思われたんですか?

山口 協会はもともと作りたかったんですけど、協会の話をもらって、やろうと決めたんです。自分が持ってるものを継承してそれでみんなが幸せになっていくのは最高だと思うんです。

40歳になってやっと気づきました。今までは、見栄と金におぼれた人生でしたね。人に会うたびに時計を見て値踏みしてました。今は僕の事は下に見てくれたらいい、そんなことで幸せは測れない、と思っています。

記者 お金を失って初めて本当の幸せに気付けたんですね。とても素晴らしいです。
では最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。

「頭痛を諦めないで」

山口 頭痛をあきらめないでほしいです。頭痛は改善するものもあります。
けれど、勘違いしないでほしいのは、頭痛で悩んでいる人は、まず病院に行ってください。整体は病院で受診してから受けに来ていただきたいのです。それは、頭に大変なことが隠れているかもしれないからです。僕の施術は、病院では良くならなかった、異常がなかった人たちにこそ受けていただきたいと思っています。

記者 ありがとうございます!沢山の方が頭痛改善出来るようになることを祈るばかりです。本日は貴重なお話をありがとうございました!

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山口克志さんの詳細情報はこちら
HP︰https://gucchi.me/
Facebook :https://www.facebook.com/yamaguchi.katsushi
twitter :https://twitter.com/studio_rakuto
instagram:https://www.instagram.com/gucchikeepsmile/

【編集後記】
インタビューの記者を担当した西脇です。
私自身、整体師でもあるので、山口さんのお話には頷くことばかりでした。
本当に“良い”整体院を見つけるのはとても難しくて、「整体は効かない」と言われる悲しさや悔しさも、すごく良く分かります。
頭痛で悩むか方が少しでも減らせるように、山口さんの今後の益々のご活躍を応援しています!

この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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