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“ケンモチヒデフミ”という人間の頭の中を徹底解剖!

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。

■水曜日のカンパネラの二代目ボーカルを決めた経緯
水曜日のカンパネラのトラックメイカーであり、xiangyu(シャンユー)などのプロデュースも手掛ける「ケンモチヒデフミ」。聴けばすぐにわかるケンモチワークスは、SONAR MUSICではすっかりお馴染みだ。番組では、そんなケンモチの音楽性や今注目していることなど、ケンモチヒデフミという人間の頭の中を徹底解剖していきたい。ゲストには、ケンモチヒデフミ本人が登場。

あっこゴリラ:改めて、ケンモチさんの今の活動を教えていただけますか? 
ケンモチ:水曜日のカンパネラの音楽担当、xiangyuの全面プロデュース、自分の名義でソロワークもやっています。あとは、プロデュースワークでアーティストさんに曲を書かせていただいたりもしています。今年は、femme fataleや平井堅さんの曲をやらせていただきました。
あっこゴリラ:あの平井堅さんの曲、めっちゃよかったです! 最近では、水曜日のカンパネラの二代目ボーカル・詩羽ちゃんのお披露目LIVEがあったり、話題になっていますね。水曜日のカンパネラのフォーマットを継承していくって、すごく素敵だなって思います。
ケンモチ:僕も二代目システムがあるって思ってなかったので、びっくりしました。もともとメンバーと、水曜日のカンパネラってみんなの乗り合いバスみたいな感じで使ってもらったらいいねって話してたんですよ。
あっこゴリラ:うんうん。
ケンモチ:だから今回メンバーのDir.Fと、新しい人に新しいバスに乗ってもらって進むっていうのもありかなって話をしていて、「そのときが来たのか」って感じで二代目が始まりました。


あっこゴリラ:水曜日のカンパネラは、どうやって結成されたんですか? 
ケンモチ:変則的な結成になるんですけど、もともと僕は20代のときにインストの音楽を作ってソロで活動していて、そのCDをたまたまメンバーのDir.Fがよく聞いてくれていて。その後、僕が手売りしていた「デザインフェスタ」というイベントでDir.Fが声を掛けてくれて、そこで出会い始まりました。
あっこゴリラ:へえ~!
ケンモチ:その後、連絡を取り、会うようになって、お互いの好きな音楽などを持ち寄ったときに、水曜日のカンパネラの構想が生まれ、始めることになりました。
あっこゴリラ:そして、コムアイが加入して水曜日のカンパネラがスタートしたんですね。バランスが絶妙でしたよね。では、xiangyuは、どういった経緯でプロデュースすることに?
ケンモチ:水曜日のカンパネラ結成から一年後くらいに、また「デザインフェスタ」でブース出していて、そのときに「もう一人、水曜日のカンパネラのメンバー探すぞ」って言っていて(笑)。
あっこゴリラ:ええ~! おもしろい。あはははは。
ケンモチ:そのときにxiangyu がブルーシートで軍手作って売っていて、それを見たDir.Fがおもしろいって言って「歌、歌わないか? 」って誘ったのが出会いですね。でもめちゃめちゃ怪しまれて、それから4年くらい経って、ようやく“歌ってみようかな”ってなったんです。
あっこゴリラ:あはははは! 現在二代目のボーカル・詩羽ちゃんは、どういう経緯で選ばれたんですか? 
ケンモチ:最終的にDir.Fが選んだんですけど、知り合いの知り合いに教えてもらったって言ってましたね。
あっこゴリラ:もともと音楽活動されていた方なんですか?
ケンモチ:いや、ちょっとバンドやってたくらいで、こういう形で出るのは初めてですね。
あっこゴリラ:目の付け所がすごいよな~って思いますよね。
ケンモチ:音楽はこっちが作るが自我ももちろんなくてはいけない中、詩羽の自我のバランス、そして水カンへのリスペクト具合は絶妙でした。

■また音楽を作ろうと思ったきっかけは、ももいろクローバー
ここからは、ケンモチの音楽性や音楽遍歴について伺った。

あっこゴリラ:音楽の原体験はどんなところだったんですか?
ケンモチ:僕は、中3のときにギターを始めて、高校からバンドを始めました。当時はバンドブームでV系ロックが大流行していたので、LUNA SEAやX JAPANなどのコピーバンドをやっていました。
あっこゴリラ:ケンモチさん世代、けっこうV系ロック通ってる人多いですよね。今の音楽性からだと意外ですが、そこからどうやって今のようなクラブミュージックに?
ケンモチ:当時好きだったLUNA SEAが活動休止になり、SUGIZOさんやINORANさんのソロがディープなクラブミュージックにグッと寄っていった時期だったんですよね。そこで、“打ち込みが楽しい! ”となり、バンドと並行して作曲するようになりました。
あっこゴリラ:ケンモチさんと言えば、特有の民族音楽などをよく取り入れている印象がありますがその影響はどこからですか?
ケンモチ:友達に勧められたMONDO GROSSOの『MG4』というアルバムを聴いて、サンバなど生楽器とクラブミュージックの相性の良さに気が付いて。これが転機になって、そこからJAZZやSOULなどが入ったクラブミュージックにハマっていった感じです。
あっこゴリラ:歌ものを作ったりはしなかったんですか? 
ケンモチ:当時はインストの曲ばかり作っていて、そんなときに音楽事務所から「ポップなアレンジやってみない? 」みたいな感じでいわれて、チャレンジしてみたが上手くいかず、歌モノの曲を作る才能がないと思い送るのをやめて(笑)。俺は、“インストを作る男として生きていくんだ”って思ってました。
あっこゴリラ:あはははは! 極端ですね。水曜日のカンパネラって、ラップというか独特の歌唱方法ですけど、そこはどういった経緯だったんですか? 
ケンモチ:僕もインストしか作れなかったし、コムアイも音楽経験があったわけではなかったので、本当に二人とも素人だったんですよね。それでも試行錯誤して作っていったものが、たまたま世の中にあまりなかったもので、おもしろく聴いてもらうきっかけになったのかなって思います。
あっこゴリラ:ケンモチさんは震災直後、音楽を作るのをやめようと思っていた時期があったそうですが、ももいろクローバーの『ココ☆ナツ』を聴いて、また音楽を作ろうって思ったとか?
ケンモチ:はい。これまで日本語のポップスってあまり聴いてこなかったんですけど、ももいろクローバーのライブ映像やMVを見て、「こんなにも音楽で元気付けられることあったんだ! 」と衝撃を受けて、歌ものをやることにしたんです。

■ケンモチヒデフミの今後の野望
ここからは、「ここがすごいよ! ケンモチヒデフミ」と題して、ケンモチをよく知る人物からのコメントを紹介した。
まずコメントをくれたのは、ケンモチがプロデュースを手掛ける「xiangyu」。

xiangyu:ケンモチさん、本当にすごいところ多すぎていくつかに絞るのが難しいんですが、今日は3つ紹介したいと思います。

その1は、「とにかく踊れる音を作れる! 」。 自分では想像つかないような音の入れ方だったり、展開のトラックを作ってくるんですけど、そのトラックに日本語のラップがまた合うんですよ! そのハマりが気持ちいい! 

その2は、「お笑いのアンテナがすごい! 」。マツモトクラブを教えてくれてハマりました(笑)。

その3、「ずーっとおもしろい! 」。“何それ? ”みたいなお菓子にハマっていたり、変な動画を延々に見ていたり、彼自身が見ていて飽きないおもしろい人だからこそ、素晴らしい作品に繋がるんだろうなといつも思っています。まとめると、「ナチュラルにずっと様子のおかしい人」です(笑)。


続いてコメントをくれたのは、水曜日のカンパネラの二代目ボーカル・詩羽。

詩羽:私が思う「ここがすごいよ! ケンモチヒデフミ」その1は、「曲がすごい」。 出会って間もない私の声質に似合っていたり、私らしい曲を作り上げるケンモチさんって純粋にすごいな~って思います。

その2は、「物知り」。レコーディングとかでお会いするたびに、いろんな新しいことを教えてくれます。ピラミッドを頂上まで見られる動画など、常にいろんなものにアンテナを張っていておもしろいなって思います。

その3は、「変な人」。撮影ときに急に洋服を取り出して「どっちがいいかな? 」って私に聞いてきたり、そういうチャーミングなところとかちょっと変でおもしろいなって思います。まとめると、ケンモチさんは「おかしな人」なのかも(笑)。


最後に、ケンモチに今後の野望を訊いてみた。

ケンモチ:水カンのように、もう一回ケンモチワークスの作品を売りたいですね。サウンドプロデューサーとして、1アーティストでは売れたか売れていないのかわからないので、水曜日のカンパネラでも、xiangyuでも、“1回ではなく2回当てないと! ”と思っています。

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【番組情報】
J-WAVE 81.3FM『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 22時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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