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心の学び

前回にチラッと書いたんですが
人に感謝する。って難しくて・・。

思っているか。伝わっているか。これは大きな違いだと思っていまして。私の生きるテーマにもなってるんです。

最近、自分の兄から連絡ありました。両親が来年70歳だし東京オリンピックのチケット当たったら兄弟で招待しよう。って提案をもらいました。
こういう両親への記念日プレゼントの提案はいつも兄からあるんです。その時いつも、こういう事ができる人はほんと素敵やなぁ。
自分は人にもっと感謝できるように成長しなあかんな。見習わないとな。って。

感謝する事

20年も前の話です。私がドラマーとしてバンド活動をしていた時に10代のバンドを集めたコンピレーションアルバムをリリースする企画がありました。
各県の代表アーティストが1曲づつ音源を提供して参加し、それぞれの地域でイベントを主催し、みんなでツアーする企画です。

みんな10代なんで、それはそれは一気に心が打ち解けて一本一本のライブには同年代には負けたくないオーラ満載のライブで熱量マックス。
ライブが終わった後も各地域で主催したバンドの家に泊めてもらって朝まで語り明かしたりと
今でも繋がってる人が多い私の青春の大切な思い出です。

そんなツアーで、初対面から意気投合してしまった福井県の一人の親友がおりまして。

そんな彼とは出会って約5年間のあいだに私がクソ野朗だって事を沢山教えてくれたんです。

カリスマ。

彼は毎月のように福井から大阪にきて遊んで帰ってて私の友人の事や、会話した内容など鮮明に覚えてくれててですね。
私はもちろんですが、遊んでる友人もテンションがあがるあがる。

そんな彼の記憶力の不思議に、何故そんなに覚えているのか?と訪ねたら
「そうかなぁ・・・特に覚えようって思ってる事は無いけど・・
好きな人も嫌いな人も。好きな出来事も嫌いな出来事も、自分を成長させてくれてるんだっていつも思うように心がけてる。」って返答がありました。

10代の私には彼の言葉が衝撃で。
「かっけー!俺もそんな事言ってみてぇ!」ってなったけど、彼のように常に意識できてるわけじゃなく・・。

つい最近の冒頭の兄貴の連絡もあって・・日々感謝するって難しいなぁ。って感じてます。

そんな私の中でカリスマだった彼は23歳の時に台風で海の事故に遭い亡くなりました。

葬式は彼の友人知人が全国から500名も集まり、会場に入りきらないく、外まで人集りができてました。大人達がどこかの社長さんの葬式みたいだね。って言ってたのを覚えてます。

彼の魅力の、人に感謝し、いつも楽しませる言動は、世の中から去ってからの葬式でも私に衝撃を与えてくれました。

私は27歳でプレイヤーとしては音楽をやめたんですが、その時ご指導してくれてたマネージャーさんが音楽で人気が出るか出ないかは演奏やパフォーマンスがうまいとか下手とか、そんなんじゃない。
満員の会場のステージ上でのありがとうの一言が全員に伝わるかどうかや。って。

感謝は思えば思うほど、気配りと配慮ある行動になる。それがパフォーマンスや演奏にも滲み出るし、隅々まで行き届いて伝わってるかどうか。って。

前職を経て今に至りますが、音楽だけじゃなくて仕事もこの話が、一番大事なんちゃうかなって歳を重ねる毎に強く思う。

僕はもっと人間学ばないとあかん。

旅は続く。

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