週末レビュー9月28日:コロンビアMBA4週目、NY串カツ3日目

今週はSocial EntrepreneurとFood Entrepreneurで来たゲストスピーカーの話を聞いて思った事。あと串カツ3日目について。

Ndidi Okonkwo Nwuneli AACE Foodsの創業者

Ndidiさんはナイジェリアで生まれ、ペンシルベニア大学、ハーバードMBAを卒業したあと、マッキンゼーで働き、その後AACE Foodsと言う会社を起業。そのきっかけを話してくれた。ナイジェリアでは寄付された米などの食物が政治家の私腹を肥やす為に市場に有料で出回る。その状況を見た彼女は他国の寄付に頼るよりも農業を時刻で発展させたいと思った。そうする事で雇用が生まれ、食物も自分たちで調達できるし、政府から出回る食料に依存する必要もなくなる。と言うような内容だった。

彼女は自分の事業の話よりも、世界トップのMBAを出たものとして、コロンビアのMBAの学生にどうやって自分のキャリアを見つけるかという話に焦点を絞っていた。僕は響いた言葉:

1. Stay on your line

他の人には他の人の道があり、自分には自分の道がある。その道は他人の価値観や周りからの期待でぐねぐね曲がるべきではない。その道は自分のオリジナルな価値観に基づいて作られて行くべきだ。

2. Leave your legacy

これは世の中に自分の足跡を残すと言う意味で使っていたと思う。自分が成し遂げた事を世の中に残す事を彼女は大切にしている。これはじゃっかん押し付けがましいけど、個人的には同じ意見だった。

3. Earn from the rich give for the poor

これは個人的に質問をして聞いたこと。僕「僕は教育格差に課題意識を持っている。ただ、教育格差の解決策は教育システムにあり、ビジネスで解決するよりも政府や公共教育の改革を進める事にある。ビジネスで利益を出しながら解決する素晴らしいビジネスアイディアが浮かばない。そう言う性質の課題解決をビジネスを通してやりたい時あなたならどうしますか?」。Ndidi「アラビンド眼科病院のケースは勉強しましたか?インドにおいて白内障患者が急増する中、白内障手術をマクドナルドのファストフードのように安価で提供している。」。僕「はい。」Ndidi「アラビンドはお金持ちからはお金を受け取り、生活に困っている人に対しては無料で白内障の手術をしている。」「教育格差の問題に対してもあなたがお金持ち向けに素晴らしいコンテンツを作る事ができれば、そこで生まれた利益でそこにリーチできない貧乏な層に無料でコンテンツあるいは違う形のサービスを安価で提供できるのでは?」。過去に英語を勉強する機会がない低所得家庭に対して英語学習の機会を与えるビジネスをやりたいと思ってビジネスプランを考えた事がある。結果、低所得家庭には小さな金額であっても、お金を出してまで英語を勉強するモチベーションはない。事業が成り立つ為には比較的裕福な家庭をターゲットにしないとビジネスとして成り立たないと言う結論に至った。格差問題に対するビジネスを考える時は毎回このループになる。そう言う意味では彼女のインサイトは非常に為になった。

NdidiのTED Talk ( https://www.ted.com/talks/ndidi_nwuneli_the_role_of_faith_and_belief_in_modern_africa )

Andy Pforzheimer飲食店では驚異の営業利益を出すタコスとマルガリータのチェーン店Barteca創業者

Andy Pforzheimerはハーバード大学を卒業し、シェフになる為イタリアのレストランに修行しに行った。18ヶ月の修行の末彼は帰国し、同じ大学を卒業したブラジル人と共にニューヨークの隣のコネチカット州でタコスとマルガリータのお店を始める。タコスのお店を始める前にフードトラックでテストをやったところ大ヒットした。その成果を経てレストランを借り、1店舗だけで年商9億円稼ぐお店になったと言う。何よりその利益率が高い。フード七割、お酒三割と言われるレストラン業界(in the U.S.)でフード五割、お酒五割、営業利益率は30パーセントを超えている。彼の話で非常に勉強になった点:

1. Know who your customer is

自分の客が誰かしる事が一番大事。彼はテストでフードトラックやポップアップをするのは飲食店をする前に必須であると言った。自分のお客さんが誰かもわからずにお店を始めるのは馬鹿のする事だと言っている。彼の場合、タコスとマルガリータは学生や若い世代がメインのターゲットになると思っていた。ところがフードトラックに来る人たちはお金持ちの子連れが非常に多かった。コネチカットはニューヨークで稼いだ人たちが引退して住んだりするところであり比較的裕福な人が多いと言う。彼もまさかそう言う人たちが安いタコスを食べに来るとは思わなかったが、結果的に彼らがBartecoのメインカスタマーと言う事がわかった。それがわかれば、不動産選びであまり失敗しなくなる。そう言う人たちがいるところにお店を出せば良い事になる。非常にシンプルで大事な事だと思った。

2. You have to work in the kitchen for 6 months

もし飲食店をしたいなら、開店する前に6ヶ月間キッチン(cooking)で働くべきだと言う。6ヶ月本気でやれば、作れない料理はないと言う。彼のポイントは料理を作れないと事業をやっている間ずっとシェフの奴隷になるからだという。自分が料理を作る事ができれば、そのシェフが不要な事をした場合、その場でクビにできるが、できなければずっとそれに怯えてシェフを従わせる事ができない。

3. Never let broker pick the real estate

不動産屋が選んだ物件は絶対に契約するなと言っている。1番で話した通り、自分のお客さんが誰かわかれば、あとはその人たちが集まる場所を探すだけである。その人たちがいる道、エリアなど逆算をして、自分の足で5〜6件の物件を見つけて、あとはbrokerに任せると言う手順。そして見つかった物件の価格が高くても絶対にケチらずに契約するべきだと言っている。

串カツ3日目

串カツは前回売り切れたので、その倍近くを作って挑んだ。結果として前回の1.3倍くらいの売上でおさまった。結構大量の串カツが余ったので、冷凍して来週使う事に。

この串カツの一連のテストを通してわかった事は、どんなに儲かるとしても、揚げ物を扱う飲食はやりたくないという事がわかった。自分自身で揚げたりものを運んだり油を掃除したりやってみて、本当に大変な仕事だと言う事がわかった。今までやってきた海鮮丼や緑茶のポップアップなんて比にならないレベルである。ビジネスとして、人を雇うとなっても結局自分がやりたくない仕事を人にやらしているだけになるとも思った。

また、そういう環境下では人は怒りっぽくなる。自分は一度も声を張り上げなかったが、パートナーの友人は予想通りかなり僕に対して怒ったり怒鳴ったりする場面が多くなった。昨日はその極限くらいまできていたので、注意しようと思ったが、その場で喧嘩をすると待っているお客さんや雇っているバイトの人もいるので謝って黙る事にした。

友人は投資した分、最後まで取り返したいと思っているので、まだまだやる気だ。個人的にはあまりお金に余裕はないけれど、喧嘩する意味がわからないので、これ以上そう言うコミュニケーションを取るのであれば、やめようと打診しようと思っている。

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