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日銀会合の注目点

株式市場・為替市場・債券市場に大きな影響がある日銀会合が実施されます。
Youtubeではサクッと解説しましたが、リマインドとしてnoteで簡潔に注目点をまとめます。

■日銀会合のスケジュール

3/18(月)~19(火)
11:30頃 声明文発表 ※
15:30~ 記者会見
※大きな政策修正がある場合、声明文発表が遅れる事例があります。
なので11:30になっても声明文が発表されない場合、政策修正観測が広まり①為替は円高、②株式先物は下落する恐れがあります。

■注目点

①金利について

まずは声明文において「マイナス金利が解除されるかどうか」が注目点になります。春闘で大企業中心に大幅な賃上げ回答があったため、マイナス金利解除の観測が強まっています。

春闘において満額回答相次ぎ、金融政策修正が予想される

また、「マイナス金利解除した後、更に利上げをしていくかどうか」も大きな注目点です。これは声明文というより記者会見の中で植田総裁がどう発言するかによって予想する展開となるでしょう。

なお、マーケットはある程度織り込んでいるため、政策修正があっても短期的にどう反応するか分かりません。
ただし、中長期的には金融株の業績改善、不動産株の業績鈍化などが予想されます(株価ではなく業績という点にご注意を)。

②日銀のETFについて

新規購入の考え方、保有ETFの売却方法も注目です。
先週日本市場が急落した時、日銀はETF購入をしませんでした。恐らく「株価は高値圏にあり、買い支える必要がない」と判断したからと推測されます。

日銀は株価が急落した3月もETF購入なし

これも声明文に記載はないと思いますが、記者からはほぼ確実に質問があると思われます。もしETFを売却する方向性で検討される場合、内容次第では日本市場が急落する恐れがあります。

ETFに関する情報も注目していきましょう。

■まとめ

日銀の金融政策は株式市場のみならず、為替・債券市場はもちろんのこと、日本経済に大きな影響を与えます。

日本経済のトレンドを把握する上でも重要なイベントなので、しっかりチェックしていきましょう!

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